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2008年06月03日

披露宴も「エコ」で

環境問題への関心の高まりを受けて、結婚披露宴でもエコロジーを意識する人が増えている。

陶器類が主流だった引き出物はケーキや紅茶など食品類が人気に。
使い捨ての割りばしをやめたり、ごみを少なくするメニューをそろえるなどエコを打ち出す式場も。
関係者は「顧客の意識が大きく変化してきている。今後も無駄をなくし、環境への優しさを考える傾向は広がるだろう」とみている。

幅広い年代の招待客が集まる披露宴は、食べ残しも多く、式場側の悩みの種だった。

ラグナガーデンホテル(宜野湾市)は、昨年から宴会料理に重箱式のメニュー「さんだん華」を売り出し好評だ。
一人一人に3段重ねの重箱を出し、料理が残れば重箱ごと持ち帰ることができる。
容器も再利用でき、大皿料理と比べて残しは大幅に減るという。
同ホテルの東恩納盛雄総支配人は「出席者がお土産として持ち帰る楽しみもあると開発したが、無駄がない、環境にいいという声を得ている。沖縄の昔の宴会では折り詰めが持ち帰れて食べ残しを出さなかった。温故知新で“もったいない精神”を生かしてもいいのではないか」と話す。

引き出物にも変化が出ている。

ホテル日航那覇グランドキャッスル(那覇市)では2年ほど前からケーキや赤飯、紅茶セットなどの要望が急速に増え、今では2~3割が食品類に取って代わった。
「陶器類は使わなかったらもったいないという声は多い」と同ホテル。

引き出物を扱うシャディ沖縄那覇店の担当者は「今は各家庭に一つは未使用の引き出物があるという時代。食べ物は以前は“なくなる物”として敬遠されたが、今は好き嫌いが少ないと選ばれている」と分析。
根強い人気の陶器・ガラス器類でも「招待客ごとに種類を分けて配るなど無駄にならないよう工夫している」と話した。

琉球新報より

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2008年06月02日

交流会も「地産地消」(もったいない全国大会inうつのみや)

宇都宮市から「もったいないの心」を世界に発信する「第2回もったいない全国大会inうつのみや」が2日、開幕する。

同日夜の交流会は、環境にやさしい地元産の農産物と、間伐材の竹を利用したはしが用意され、全国から宇都宮を訪れる来場者に、まさに「もったいない」精神を体現したおもてなしが展開される。

「地産地消」に力を入れるJAうつのみやは、地元産の新鮮な野菜や果物を、交流会で出される料理の食材として提供する。
昨年11月に商標登録したアスパラガスの「アスパラリン」など、自慢の主力商品を味わってもらう。
同JAは地元産の青果物を「U-brand」としてブランド化。
「U」には「うつのみや」「うまい」「うれしい」などの意味を込めている。

交流会に出すのは、一定の基準をクリアしたアスパラリンや、全国ブランドのイチゴの「とちおとめ」、糖度7以上のトマト「プレミアム7」など8品目。

地産地消は、フードマイレージ(食料の輸送距離)を減らし、温室効果ガスの排出削減からも注目を集める。
同JA販売課の見形繁課長(49)は、「栃木産のおいしさを味わってほしい」と話す。

一方、宇都宮市陽南2の元大工、佐藤光男さん(76)は、交流会で手作りの竹ばし170膳(ぜん)を配布する。
大工歴約60年の佐藤さんは数年前に引退したが、「暇つぶしに」と、竹林の間伐材を使ってはしをつくってきた。

これまで近所の人たちに配るだけだったが、地元の市宮本町交番防犯連絡協議会長、村上幸男さん(65)から、もったいない全国大会での配布を勧められた。
「大会用の注文がどんどん増えてきた。まさかこんなに話が大きくなるとは」と佐藤さんは驚く。

はしは25~35㌢ほどで、長いものは、菜ばしや料理皿の取りばしに最適。
竹を節ごとにのこぎりで切り、なたで割ってかんなをかける。
ナイフで先を丸く削り、やすりがけして出来上がり。
1膳作るのに20分ほどかかり、2カ月前から作りためてきた。
滑らかな竹ばしは手にすんなり収まり、すがすがしい竹の香りがほんのり漂う。
愛用する村上さんは「雰囲気もあって、食事がひと味違う」と太鼓判を押す。
佐藤さんは、「簡単に有効利用できる竹を捨てるのはもったいない」と語る。

毎日新聞より

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2008年06月01日

農地に炭素貯留(財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク)

財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)は31日、宮城県大崎市で「くらしの中からストップ温暖化を」と題した講演会を開いた。

演者の1人で環境型農業を推進するエコファーマーの佐々木陽悦さん(61)は、温暖化の要因となる炭素を農地に貯留する「環境に貢献する農法」を紹介し、参加者約70人の関心を引いた。

佐々木さんは、コシヒカリの栽培地が岩手県南部まで北上するなど肌で感じる温暖化にどう向き合うか、農業の姿勢が問われている、などと指摘。
地球温暖化防止に農業が果たせる新たな試みを紹介した。

原理は大気中の二酸化炭素を取り込んで成長した農産物の不要部分(稲ワラなど)を堆肥(たいひ)化し農地に投入する方法。
畜産飼料として与え排せつ物として出た分も投入する。
農地に投入した分の炭素が一定期間、大気中から減る計算だ。
堆肥は環境保全型農業のカギとみられているが、温暖化抑制効果も持っているとの内容。

農水省は炭素貯留に向けた全国の農地調査を計画しており、宮城県内では古川農業試験場が堆肥投入農地と化学肥料使用農地との炭素貯留比較調査などを行うという。
佐々木さんは同省が計画している「生きもの認証マーク」の創設などについても解説。
消費者の協力・理解も呼び掛けていた。

毎日新聞より

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