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2014年06月30日

「熱中症」の基礎知識

夏本番を迎える前に知っておきたいのが「熱中症」の基礎知識だ。

まずは「WBGT」。
これは、湿度、日射や輻射熱、気温の関係によって数値が出る湿球黒球温度(Wet BulbGlobe Temperature)の略称で、熱中症を警戒するための国際的な予防指数。
気温のように「℃」で表すが、気温とは異なる数値で、環境省では「暑さ指数」と呼んでいる。

元ウェザーニューズで気象研究家の幣洋明氏が解説する。

「具体的には、指数31℃以上が『危険』、28~31度が『厳重警戒』、25~28度が『警戒』、25℃未満が『注意』となっています。
例えば、気温30℃の真夏日でも湿度35%と乾いていればWBGTは24℃で『注意』レベルですが、湿度65%ならば『厳重警戒』、湿度85%だと『危険』レベルに上がります。
WBGTが28℃を超えると熱中症で搬送される患者数が急増します。
また、酷暑で有名な埼玉県熊谷市の8月の最高気温の平均値31.9℃(1981~2010年)は、湿度が75%だとWBGTが31℃となり、『危険』に入ります。
皮膚温より気温のほうが高いので、特別な場合以外は運動はやめたほうがいい。
日本の夏は通常、太平洋高気圧に覆われて、南西から湿った空気が流れ込む高温多湿な気候ですから、このWBGTの指数には常に注目すべきでしょう」

環境省のホームページでは全国840ヵ所におけるWBGTの予測値、実況値を提供しているので参考にしよう。

そして対策。
暑いからといって水だけを取りすぎると、細胞が膨らみ、むくみが出る。
そして血液中のナトリウムイオン濃度が低下する水中毒を起こしやすい。
嘔吐(おうと)や痙攣(けいれん)も引き起こし、最悪、死亡する場合もある。

山王病院・奥仲哲弥副院長が、こうアドバイスする。
「水分補給は塩分や糖分、ナトリウムが含まれるスポーツドリンクで行ないましょう。お茶は塩分補給ができず、利尿作用があるので効果がありません。それから、食事のときには暑い夏こそ味噌汁を飲みましょう。よい塩分補給になります」

一方、自分ではなく、熱中症らしき人に遭遇したらどうすればいいのか?
元フランス外人部隊で戦闘メディックを務めた野田力上級伍長が、戦場での経験をもとに言う。
「涼しい日陰に寝かせて、衣服をゆるめます。そして、上体に血液が行くように両脚を高くし、スポーツドリンクなどを飲ませます」

奥仲医師は次のようにアドバイスする。
「タオルなどで額を冷やしても効果はありません。適切な応急処置は、冷たい缶ジュースを両脇の下か、首の両横側に当てることです!」

湿度の高い梅雨の晴れ間などに気温が上がった場合も要注意。
今からしっかり対策しておこう。

週プレNEWSより

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2014年06月28日

工事の事故防止

建設工事現場で事故を減らすため、絵とせりふで印象に残りやすい漫画を活用した危険予知の取り組みが始まっている。

労働災害の専門家、建設会社、コンサルタント会社など、沖縄県内外のメンバーで構成する建設マネジメントマンガフォーラム(庄司卓郎会長)が工事現場での「マンガ安全建設看板」の普及を進め、県内でも採用の動きが出ている。

現場内での事故防止に加え、周辺住民には漫画で工事内容を伝えることもでき、業界のイメージアップにつなげたい考えだ。


漫画の活用は、福岡県直方市の協和建設(谷口正晴社長)が考案。
2001年、同社が国から受注した橋の建設工事で、下請け業者の作業員が転落死。
遺族の悲しむ姿に、谷口社長は「効果的に注意喚起できる方法はないか」と考え続けた。
次男の晋也氏が経営し、約300人の漫画家を抱えるシンフィールド(東京)に「マンガ看板」の制作を依頼した。

谷口社長は漫画の効果について「視覚は右脳、せりふは左脳に働き掛けるので、記憶に残りやすい」と強調。
2012年に実用新案登録、国土交通省の新技術共有データベース「NETIS」にも登録され、各工事の作業に対応した約100種類の漫画があるという。

ことし3月には看板の普及などを図るため、同フォーラムを設立し、NPO法人化を目指す。
県内からは建設土木コンサルティングのNPO法人グリーンアース(那覇市)の前田憲一理事が副会長に就任。
同NPO主催のセミナーが今月27日、那覇市内であり、建設会社から約100人が参加した。

来月には与那原町内の建設現場で採用される予定で、前田理事は「せりふをウチナーグチにするなど、沖縄らしさが出せれば親しみを持ってもらえる。建設業のイメージアップも図りたい」と広がりに期待する。

産業医科大学(北九州市)産業保健学部講師でフォーラム会長の庄司氏は「漫画で事故のイメージを視覚的に伝えることで、事故の減少につながる可能性が高い。データを蓄積・分析し、効果が科学的に証明できれば、より多くの現場で採用されるだろう」と話している。

沖縄タイムスより

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2014年06月27日

1缶購入でCO2 1kgオフセット

ローソンは7月1日から、ローソン限定のCO2排出権付のサントリー「金麦 STOP!地球温暖CAN」を発売する。

サントリービア&スピリッツと共同で取り組む環境保全活動。

東大で実施したCO2排出削減事業(サステイナブルキャンパスプロジェクト)によって創出された排出権=クレジットを、ローソンと同社が購入し、購入者に代わって日本の償却口座に移転する。


購入者が商品を1缶購入するごとに1kgのCO2がオフセットされる。

発売するのは350ml缶(税込価格145円)と500ml(同203円)
ローソンとサントリービア&スピリッツは2009年からCO2排出権付の「金麦」を期間限定で発売し、これまで合計3,236トンのCO2をオフセットした。

オーヴォより

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2014年06月26日

原料はミドリムシ

いすゞ自動車は25日、東大発バイオベンチャーのユーグレナと組み、ミドリムシを原料にした次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究を始めると発表した。

第1弾として、ユーグレナが世界で初めて量産に成功したミドリムシ由来の燃料「デューゼル」を使い、いすゞの藤沢工場(神奈川県藤沢市)でシャトルバスの定期運行を行う。

バイオディーゼルは大豆などの油脂から作る軽油の代替燃料。
ミドリムシを原料にしても品質的には変わらないが、耕作地が要らないため国土の狭い日本でも安定的な生産が可能だ。


ミドリムシの大量培養技術を持つユーグレナが1年前から開発に取り組んできた。

現在流通しているバイオディーゼル燃料は変質してエンジンを傷める恐れがあり、軽油に5%までしか混ぜられない。
デューゼルも当初は含有率1%から使用を開始。
シャトルバスが不具合を起こさないか見極めながら研究を進め、平成30年までに100%経由と置き換える計画だ。

いすゞの細井行社長は「資源のない日本では燃料を多様化する取り組みが重要だ。社会の要請に応えたい」と話している。

産経新聞より

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2014年06月25日

路上喫煙 一律徴収

健康意識の高まりや環境美化、たばこの火によるやけどなどの事故防止の観点から、罰則付きで路上での喫煙を規制する自治体は増えており、違反者を見つけた場合は原則、過料を徴収する自治体もある。

一審判決が維持されると、こうした一律徴収のあり方に影響が出る可能性もあるだけに、自治体関係者は判決の行方を注視している。

横浜市では、市内6地区の禁止地区で違反者を見つけた場合、巡回を行う「美化推進員」が2千円の過料を徴収する。


2013年度までに2万1,704件の過料処分を出した。
県内で同じように過料や罰金を定めている9市町の中で、最も厳しい対応といい、担当者は「規制の実効性を保つために徴収は必要」と説明する。

だが、一審判決はそうした一律徴収を「不合理」と断じた。

判決は、現状では「路上喫煙禁止地区は極めて限られている」とした上で、禁止地区と知らずに喫煙することは「当然にあり得る」と判断。
条例の目的は「実際に喫煙をさせないこと」で、こうしたケースで過料を徴収しても、違反者は「運が悪かった」と受け止めるにとどまり、「今後の抑止効果は期待できない」と指摘した。

路上喫煙への全国初の罰則付き条例を制定した東京都千代田区は、横浜市と同じく違反者を見つければ一律に2千円の過料を徴収しているだけに、高裁の判断を注視する。

「注意すればやめてくれる喫煙者が大半だろうが、それでは『また吸ってもいい』となってしまう」と話す同区の担当者は、「条例に違反していると理解してもらうためにも、実際に過料を徴収している」と運用の正当性を主張する。

しかし、横浜市以外に過料や罰則を設けている県内の自治体は、適用する手続きに慎重だ。
指導に当たる職員がまず口頭で注意し、それでも喫煙をやめなければ過料を徴収したり、罰金を命じるための刑事手続きを取ったりするという。

昨年度までの過料処分総数は川崎市が11件、大和市は3件にとどまる。
ほかの6市町では、規定があるものの過料処分や刑事手続きに至ったケースはなかった。

ただ、厳しく過料処分を出す横浜市も、罰則適用に慎重な他の自治体も、禁止地区での路上喫煙がなくならない実態は共通している。

ある自治体の職員は漏らした。「本当は、マナーの向上で路上喫煙がなくなるのが一番なのだが」。

神奈川新聞より

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2014年06月24日

「よろず支援拠点」始動

全国の中小企業・小規模事業者の数は、2012年時点で385万。
企業全体の99.7%を占める。

このため政府の成長戦略でも、日本経済の成長には中小企業の活力が欠かせないとして、「中小企業・小規模事業者の革新」が明確に位置づけられている。

しかし、景気回復が進む中で中小企業と小規模事業者を取り巻く環境は、依然として不透明な状況が続いている。

こうした現状を踏まえて、経済産業省は全国47都道府県に「よろず支援拠点」を設置。
銀行など地域の支援機関と連携しながら経営相談に応じていく。
この動きを全面的にバックアップするのが中小企業基盤整備機構だ。

中小企業・小規模事業者からの相談に対応する既存の支援機関は、地域ごとに支援の水準が異なるという。
このため、よろず支援拠点の開設は、「『誰に相談すればよいのかよく分からない』というのをなくすこと」(北川慎介・中小企業庁長官)を最大の目的としている。

今回のプロジェクトの司令塔的な役割を果たすのは「よろず支援拠点全国本部」。
本部長には同機構の高田坦史(ひろし)・理事長が就任した。
全国10カ所には地域本部を置く。

全国本部には「アドバイザリーボード」を設置する。
ボードには約7人から構成されるコアメンバーがおり、各拠点に配属されるコーディネーターを対象にした研修企画などについてアドバイスを行う。
また、ものづくり・IT(情報技術)、地域資源活用、海外展開などテーマごとに2人ずつ選定し、12人程度のスタッフによるサブメンバーも用意する。
プロジェクトにかかわる専門家群は4,000人に上る。

業務は大きく3つによって構成されている。
その一つが「総合的・先進的アドバイス」。
企業の強みを分析した上で、新たな顧客獲得などにつなげるアドバイスや海外への進出支援などを行う。
また、会計書類の未整備や資金繰りの悪化など中小企業が抱える複数の経営課題に対して、税理士や金融機関などによるチームを編成し、サポートを行う。
もう一つがワンストップサービスだ。

中小企業庁の北川長官は「中小企業の悩みは複雑・高度化している。各自治体はそれぞれ有益な支援策を実施しているはずなので、金融機関、税理士、コンサルタントなどをうまく結びつけてネットワーク化すれば、もっと力を発揮できると思う」と、よろず支援拠点の働きに期待を寄せる。

一方、中小企業基盤整備機構の高田理事長は「中小企業の支援策で歴史的転換点を迎えたと認識している。『日本の将来はこの事業を成功させなければない』といった思いで臨んでいくことが必要」と語っている。
【伊藤俊祐】

SankeiBizより

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2014年06月23日

ペットボトルを完全リサイクル


再生樹脂製造を手がける協栄産業(栃木県小山市)は、使用済みペットボトルから、原油由来と遜色ない品質のペットボトルを作る技術を開発し、事業化への軌道に乗せている。

大手流通や飲料メーカーと協働し、新たなリサイクルの仕組みを構築。

再生ペットボトルの活用を検討する企業が増えており、普及が進みそうだ。



使用済みペットボトルは、自治体による回収を経て、同社のグループ会社の工場に持ち込まれる。
ここで選別、粉砕、洗浄してフレーク状の小片にしたあと、協栄産業のペットボトルリサイクル専用工場「MR・ファクトリー」(同)に移送。
細かな粒状にしてから高温真空状態のもとで不純物を除去し、未使用のものと同品質のPET樹脂に戻す。
これを新たなペットボトル原料として、ボトルメーカーに引き渡す仕組みを作り上げた。

使用済みペットボトルからは繊維や卵パックができることは知られているが、ペットボトルへのリサイクルは容易ではなかった。
というのも、リサイクルのたびにPET樹脂の品質や強度が落ちるため、ペットボトルからペットボトルへのリサイクルは難しいとされていた。

そこで同社は、PET樹脂に入り込んだ不純物を、特殊な洗浄と高温真空状態にして除去するとともに品質を回復させる技術を独自に開発。
飲料メーカーの要求に応えられる高品質のPET樹脂に再生できるようにした。このPET樹脂は、2011年にはサントリー食品インターナショナル、2012年にはキリンビバレッジで採用された。

日本国内で発生する使用済みペットボトルは年間60万トン。
このうち約30万トンが中国など海外に資源として輸出されている。
古沢栄一社長は使用済みペットボトルを身近な石油資源「都市油田」と位置づけ、「貴重な石油資源がそのまま海外に流出してしまうのは、日本の国富を失うのと同じ。日本国内でペットボトルに再生できる道筋をつける必要がある」と、その社会的意義を強調する。

1997年に容器包装リサイクル法が本格施行されてから、消費者の協力により日本で回収される使用済みペットボトルは世界でも例がないほどきれいなものになっている。

だからこそ、それを国内でしっかりと活用し、「ペットボトルがペットボトルに生まれ変わる」という消費者に最も分かりやすい国内循環の仕組みを構築する必要があった。
それを求心力に、既存用途も含めてペットボトルのリサイクルを活性化させるという考えだ。

古沢社長は10年前、「消費者の協力に応えるにはペットボトルに戻す技術の開発が不可欠」と判断、リサイクル技術の確立に乗り出した。
技術の確立後、飲料メーカーに再生ペットボトルの採用を呼びかけたが、安全面での懸念などから良い感触が得られなかった。
こうした中、最初に前向きな姿勢を示したのがサントリー食品インターナショナルだった。

同社は2010年に再生材料由来のラベルを採用。
その後1年にわたって安全性を検証した。
その結果、問題が全くないことが分かったため、2011年に再生ペットボトルを採用した。
当初は再生樹脂を50%配合したものだったが、2012年には再生樹脂100%のペットボトルを実用化。
石油由来の原料を一切使用しないペットボトルが日本で初めて誕生した。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、協栄産業が再生樹脂生産に伴い発生する二酸化炭素(CO2)量は、石油から新品を作るよりも約60%削減できるという。
同じ用途で繰り返し使える「水平リサイクル」の実現は、限りある石油資源の有効活用とCO2の大幅削減につながる。

東日本大震災後の原発稼働停止、さらに円安も重なって、石油価格の上昇が続く。
それに連なるかたちでペットボトルの原材料価格も上昇基調にある。
協栄産業のもとには、環境に対する消費者意識の高まりを受け、他の飲料メーカーなどからも再生樹脂に関する問い合わせが来ている。

古沢社長は「飲み終わったペットボトルからラベルをはがしキャップを取って、軽く水ですすぐという今では当たり前の習慣が再生樹脂100%のペットボトルを可能にしている。
限られた資源を最大限に活用することで消費者の協力に応えていきたい」と話す。

SankeiBizより

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2014年06月22日

ゴールライン・テクノロジー

旋風が止まらない。
D組のコスタリカがイタリアを1-0で破る番狂わせで ー連勝し、決勝トーナメント進出を決めた。

前半終了間際にFWブライアン・ルイス (28=PSV)が頭で決めて先制。
その1点を最後まで守り抜き、24年ぶり2度目の1次リーグ突破を果たした。

過去4度優勝のイタリアは、勝ち点3で並ぶ前回4位のウルグアイと最終戦で突破を争う。
イングランドは敗退が決まった。


誰がこの大番狂わせを予想しただろうか。
コスタリカの下克上を告げる終了の笛が鳴ると、ピッチ上もスタンドも優勝が決まったかのような大騒ぎ。
選手はユニホームを脱ぎ捨てて抱き合い、唯一の得点をアシストしたディアスはその場でうずくまり、号泣した。

イタリア、ウルグアイ、イングランドとW杯史上初めて優勝経験のある3チームがそろった「死の組」で“1弱”とされたが、2戦連続の大物食いで1次リーグを真っ先に突破。
今大会最大のサプライズを起こしたピント監督は「まだ試合は残っているが、今は喜びに浸りたい」と何度もガッツポーズを繰り返した。

3-1で逆転勝ちした初戦のウルグアイ戦に続き、格上のイタリア相手に堅守速攻を貫いた。
均衡を破ったのは前半44分。
カウンターから左サイドバックのディアスのクロスに主将ルイスが飛び込み、頭で得点した。
バーに当たって落下し、ラインを割ったかどうか微妙に見えたが、新技術のゴールライン・テクノロジー(GLT)によって主審はすぐにゴールと告げた。

その虎の子の1点を5バックを中心に組織的守備で守り抜いた。
イタリアの司令塔ピルロがボールを持つと数人で取り囲む。
1メートル89のバロテッリは1メートル92のゴンサレスら対人プレーに強いDFがマーク。
5人が連係した最終ラインは積極的な押し上げで11回のオフサイドを奪った。

1990年イタリア大会以来となる2度目の16強進出。
くしくも歓喜の瞬間は24年前と同じ6月20日に訪れた。
ルイスは「死のグループとなり、多くの人々は我々を信頼しなかった。しかし、死ぬことになったのは他のチームだ!」と胸を張る。
大会直前の親善試合で日本に1-3で敗れた姿はもうない。
次のイングランド戦で、引き分け以上で首位通過が決定。
日本がC組2位で突破を果たせば、決勝トーナメント1回戦で再戦が実現することになる。

◆コスタリカ共和国◆
中央アメリカ南部に位置する共和制国家。
首都はサンホセ。
スペインの植民地時代があり公用語はスペイン語。
コスタリカは「豊かな海岸」の意。
チリやウルグアイとともにラテンアメリカで最も長い民主主義の伝統を持つ。
食文化はトウモロコシ文化圏で米、豆、トルティーヤなどが主食。
主な輸出品はコーヒーとバナナ。
人口は約458万人(2008年)。
通貨はコスタリカ・コロンで1コロンは約0.184円。

スポニチアネックスより

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2014年06月20日

国立競技場の座席4,900席

国立競技場(東京都新宿区)の解体で不要になる座席が、平塚市にあるサッカーJ2・湘南ベルマーレの本拠地「Shonan BMWスタジアム平塚」のバックスタンドとして再利用されることになった。

平塚市によると、国立競技場から無償で譲り受けるのは4,900席。

国立競技場は2020年の東京五輪開催に向けて改修工事に入っており、座席譲渡を希望する自治体からの応募を受け付けていた。

スタジアム平塚の全座席(4,819席)を国立競技場の座席に変更し、余った81席は予備として市が保管する。

スタジアム平塚のバックスタンド改修をすべて新品で行った場合は約1億円の費用がかかるが、今回は約1,500万円で済むという。
7月中旬以降に設置作業を行う予定。

市総合公園課は「国立競技場はサッカーの“聖地”でもあり、スタジアム平塚の盛り上がりにも期待したい」と話しており、国立競技場の座席を譲り受けたことを示すプレート展示などを検討する。

産経新聞より

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2014年06月19日

シップ・オブ・ザ・イヤー

日本船舶海洋工学会は、シップ・オブ・ザ・イヤー2013の部門賞を発表した。

大型貨物船部門が「SHOYOH(翔遥)」(ジャパン・マリンユナイテッド)、漁船・作業船部門が「第五十一開洋丸」(三保造船所)、が「新青丸」(三菱重工業)がそれぞれ選ばれた。小型客船部門は授賞なしとなった。


大型貨物船部門賞を受賞した「SHOYOH」は、二重反転プロペラを大型ばら積み貨物船に世界で初めて搭載し、新開発の船尾付加物と合わせて約16%の燃費向上を実現した。
主機関の排気ガスを利用する排ガスパワータービン発電機により、航海中の発電用燃料と環境負荷を半減したほか、荒天時用のバラスト水専用タンクにより、環境負荷、作業負荷を軽減し、運用性および構造信頼性を向上した。

漁船・作業船部門賞を受賞した「第五十一開洋丸」は、国内で四半世紀ぶりに建造された遠洋底曳き網漁船。
北欧型漁船を模範とし、最新の漁労機器による効率アップ、加工場の高度衛生管理と徹底した機械化、安全性の向上、乗組員の生活環境の改善により、収益性と労働環境の向上を図った。
日本の漁船漁業が、いかにあるべきか今後の方向性を示す漁船と評価された。

特殊船部門賞を受賞した「新青丸」は、多種多様な観測機器・研究設備を装備し、効率的、効果的に海洋環境観測、海底地形調査、海洋気象観測など、総合的研究観測を行うことができる世界最新鋭の調査研究船。
東日本大震災で地震・津波が東北沿岸域の海洋生態系に与えた影響とその回復過程を、科学的に明らかにすることで東北地方の新たな発展に寄与するともに、東北復興のシンボルとしての活躍が期待されている。

シップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された船舶の中から、技術的、芸術的・社会的に優れた船を選考して与えるもの。

授賞式は、日本マリンエンジニアリング学会のマリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤーの表彰と共に、海事三学会合同表彰式として7月30日に海運クラブで行われる予定。

レスポンスより

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2014年06月18日

雨が降ると3千本増える

東京・飯田橋にある警視庁遺失物センター地下には、まさに“雨後の筍(たけのこ)”のごとく、次々と傘が生えて……いや、運ばれてくる。

400平方メートルの倉庫に、常時3万本近くがあり、“ひと雨で3千本”増えるとか。

昨年、めでたく持ち主と再会できた傘は1863本。
返却率、わずか0.5%……。
残った傘は鉄道会社などに戻され、リサイクル品として売られることも。

梅雨の季節、電車や店から出るときは“傘”ねて、ご確認を

週刊朝日 2014年6月27日号より

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2014年06月17日

工場を地域の防災拠点に

積水ハウスは、宮城県色麻町の東北工場を地域防災拠点とする「防災未来工場化計画」を始める。

エネルギー管理システムを導入し、平時の省エネと災害時のエネルギー供給を実現させる。

町と連携して工場に避難所機能を持たせ、地域の防災力向上を支援する。


工場には既存の太陽光発電設備(713キロワット)に加え、新たに出力500キロワット、容量2,000キロワット時の大型蓄電池と出力225キロワットのガスエンジン発電機を整備。
各エネルギーを組み合わせて効率的に生産ラインに供給する管理システムを導入する。

災害時には工場内の体験型施設「住まいの夢工場」を避難所にし、太陽光発電、蓄電池、発電機から電力供給する。

エネルギー設備と管理システムは来年2月の稼働を目指し、一般家庭の約233世帯分に当たる700キロワットの電力使用が削減できるという。

体験型施設には250人が寝泊まりできるスペースを確保し、食料など7日分の防災備蓄を用意する。
プラグインハイブリッド車を配備し、電力の供給源のほか、初動対応の移動手段にする。

同社は昨年9月、町と防災協定を締結。
町と住民、地域組織で構成する町防災協議会に加わり、地域の被災者支援拠点づくりに取り組む。
防災未来工場化計画もこの一環で、10月には合同防災訓練を行う予定だ。

同社は東北工場を先進モデルとして、全国の工場と物流施設で防災拠点化を進める計画。
広報部は「普段はエコで災害時はタフな工場として地域と顧客に安全・安心を提供する」と話す。

河北新報より

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2014年06月16日

コーヒー豆かすをリサイクル

スターバックスコーヒージャパンは、コーヒーの豆かすのリサイクルに乗り出した。

乳牛の飼料や野菜の堆肥(たいひ)として有効利用するもので、食品リサイクル法に基づく「再生利用事業計画」を取得した。

約140店舗から排出される豆かすを対象にスタート。
2018年度には500店舗まで拡大する計画だ。

コーヒーを抽出した後に残る豆かすを飼料や堆肥にするのは技術的に可能とされていた。
しかし、詳細な研究データが存在しないため再利用は進んでいなかった。
こうした中、メニコンが主体となって研究を重ねた結果、有効利用できることが判明した。

スターバックスは年間7,000トンに及ぶ豆かすを廃棄物として排出しており、本格的なリサイクルに乗り出した。
豆かすは約5ミリ角。
多孔質で表面積が広いことからポリフェノールの含有率が高い。
この特性が飼料化の決め手となった。

北海道の酪農家は一般的に、80~1,000頭程度の乳牛を飼育しているが、乳房の炎症にかかるという共通の悩みを抱える。
対策として抗生物質を使用するが、1週間にわたって出荷できないという代償を払わなければならない。

そこで、餌の中に豆かすを混ぜて食べさせたところ、乳房炎にかかる乳牛が少なくなった。
また糞(ふん)のにおいが軽減されるなどの現象も表れている。

飼料化する豆かすは東京都、神奈川県の店舗から排出されたものを利用する。
再生利用事業計画では、この飼料で育てられた乳牛のミルクを店頭で用いる。
乳酸発酵飼料化技術に関しては、スターバックス、メニコン、三友プラントサービス(相模原市)の3社共同で特許を出願する予定だ。

一方、肥料化については関西の店舗で排出された豆かすを活用する。
堆肥で育てられたレタスなどはサンドイッチの具材として使用する。

これまでの研究では、堆肥として用いた場合、多孔質が微生物のすみかになりやすいといった特性から、野菜栽培に適していることが分かった。

例えばジャガイモの場合、黒い斑点が発生し畑全体がダメになるケースも珍しくはない。テストの結果、こうした病気対策として有用性があるとみられている。

またスターバックスでは扱わないゴボウやブロッコリーなどの野菜も生産できる。
このため一連のリサイクルループの中に食品関連事業者を組み込み、野菜を引き取ってもらい販売収入を得る考えだ。

課題は、事業者や農家に対し有用性をきちんと理解してもらい、再資源化の輪を広げることだ。
また実施店舗の拡大に伴い「北海道の酪農家に送りやすくするためリサイクル拠点を増やすことも重要」(環境推進チームの石川雄一・チームマネージャー)としている。

SankeiBizより

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2014年06月14日

千羽鶴を職員名刺に再利用

定例長崎市議会は13日、一般質問を続行し、井原東洋一議員(長崎市民会議)、川瀬隆文議員(市民ク)、梶村恒男議員(気走会)、中村照夫議員(市民ク)の4人が登壇。

市は、長崎原爆資料館(平野町)に全国から贈られた千羽鶴から再生紙を作り、活用を検討していると明らかにした。

野瀬弘志原爆被爆対策 部長が、川瀬議員の質問に答えた。

川瀬議員は2012年9月の定例市議会一般質問で、千羽鶴を市職員の名刺や市の表彰状などに再利用してはどうかと提案。
これを受けて市が、市内事業者に照会したところ、1社から試作の申し出があった。

今年春に試作品が完成。
和紙に近い手触りで、白を基調に赤、青、黄などの斑点模様がある。田上富久市長は「温かみがあり、多くの人が込めた思いが伝わってくる」と感想を述べた。
試作品は、市の管理職約250人に名刺の台紙として配布した。
8月9日の平和祈念式典で田上市長が読み上げる平和宣言の用紙などへの活用方法を検討するほか、長崎平和推進協会には商品化を打診している。

平和推進課によると、原爆資料館には年間約350キロの千羽鶴が寄せられるが、1年前後展示した後、市内のリサイクル施設で、他の古紙と一緒に再生紙にされている。
千羽鶴だけを再生紙にする場合、解体や分別の手間などのコストがかかるため、広い用途を確保し、単価を下げるのが課題。
市が率先して活用することで、民間に広がることを期待している。

川瀬議員は解体や分別を障害者団体に依頼し、市内外の子どもたちが手伝うことで平和学習につなげることを提案。

これに対し三井敏弘福祉部長は、障害者が作った製品を販売する「チャレンジド・ショップはあと屋」に参加する施設が作業を担うことは可能と前向きな姿勢を示した。

長崎新聞より

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2014年06月11日

校庭を芝生化

静岡県島田市の県立島田工業高(服部康雄校長)の生徒がグラウンドを全面芝生化する挑戦に取り組んでいる。

県環境ふれあい課と県芝草研究所(磐田市)の協力を受け、7月中旬までに約5千平方メートルの広さにわたって芝生の苗を植え、定着を図る。

校庭の砂ぼこりが地域住民の迷惑にならないよう全面芝生化を模索していた同校が、より丈夫で低コストな芝生作りのためのデータを求める県と連携した一大プロジェクト。


県は2011年度から2013年度までに幼稚園や保育園など20カ所で芝生化実験を試み、2014年度も10カ所でモデル事業を行う。
高校では初の試みとなり、施工面積も最大級という。

9日に行った1期目の施工には、運動部の生徒ら約100人が参加し、県芝草研究所が用意したポット苗を50センチ間隔で植える作業に励んだ。
工業高校らしく自分たちで溶接して作った「ちょんちょんぐわ」を使用した。

1期目は半分の約2,500平方メートルに苗を植えた。
2期目は7月中旬をめどに、生徒らが育てたポット苗を使って施工する予定。
県は今後、2年ほどかけて生育状況や施肥量などのデータを収集する。

服部校長は「地域のための砂じん対策になるだけでなく、見た目の良さや涼しさなどさまざまな効果が期待できる」と意義を話す。

県の担当者は「マニュアル化して他の学校にも芝生化の動きを広げるためにも何とかうまく根付かせたい」と成果を心待ちにする。

静岡新聞より

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2014年06月10日

掛川版「万里の長城」

掛川市は海岸防災林の強化で住民の津波不安を払拭(ふっしょく)する掛川版「万里の長城」整備に向け、本年度から試験施工を開始する方針を固めた。9日、関係者が明らかにした。

静岡県の松枯れ対策事業と連携し、国土交通省と民間事業者の協力も得て、低コストで一石二鳥の効果を生む“掛川モデル”の手法確立を目指す。

試験施工の予定地は、同市沖之須の約3ヘクタール。
松枯れ被害が深刻な防災林で枯れ木を除去する県事業に合わせ、市は谷間を埋めて植生基盤を盛り土する計画。
完成後の防災林は、県の第4次地震被害想定で最大のレベル2に対応する海抜10~12メートル程度になる。

盛り土には試験施工予定地から約8キロ東の菊川河口近くで進める河道掘削工事で発生する土砂約5万立方メートルを利用する。
河川工事主体の国交省浜松河川国道事務所にとっても発生土の処理費用を抑えるメリットがある。

樹木の成長に必要な覆土2~3万立方メートルは、地元の砂利採取業者から無料提供を受ける。
市が負担するのは、覆土の運搬費と盛り土を締め固める工事費、のり面整備などで計6千万円の見込み。

盛り土をすることで、マツの根が深く地下に伸び、津波や風雨などに対する耐久性が高まる利点もある。
試験施工箇所は3区画に分け、盛り土を固める強さを変えてマツの生育状況を確かめる。

菊川の河道掘削工事による発生土は今後100万立方メートルが見込まれ、これを活用して市域の海岸線約10キロの防災林を10~20年で全て強化する構想。
市は本年度予算で2,300万円を使い、海岸線の地形や地質を調査し、年度内に全体構想をまとめる。

防災林の海側にはマツ、陸側には常緑広葉樹を中心に植栽する予定。
マツは県事業で植え、広葉樹は市がNPO法人や民間企業などと一緒に取り組む「命の森づくり」事業の一環として進める方針。
伊村義孝副市長は「防潮堤整備には莫大(ばくだい)な費用が必要で国や県の対応を待つしかないと思っていたが、掛川モデルなら厳しい財政状況でも手が届く。市民協働で、全国的な先進事例を完成させたい」と意欲を示す。

◇県内の津波対策取り組み状況◇
県内の沿岸部21市町はそれぞれ単独や隣接自治体との共同で、協議会や検討会を設置し、防潮堤整備をはじめとする対応について県と協議を進めている。
浜松市の海岸線17.5キロについては民間事業者からの300億円の寄付を元に、県に同市などが協力する形で、既に防潮堤整備の試験施工中。
防潮堤の高さは13メートル程度で、砂利とセメントを混ぜ合わせた材料を中心部に据える工法を採用している。

静岡新聞より

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2014年06月09日

線路内で太陽光発電を

東日本大震災後、太陽光発電の設置場所拡大を狙い、農地や水上、傾斜地などに導入する試みが広がる中、ソーラービジネスを手掛けるコンサルティング会社フルーク(鎌倉市)が、鉄道の線路内にパネルを設置する構想を打ち出した。

龍田尚光代表取締役(67)は「日本全国にある線路を活用しない手はない。

整地されているため低コストで設置でき、効率的な発電が可能だ」とアピールしている。


線路は平らな場所に敷かれており、砂利もしっかりと突き固められているといった安定性があることから、線路内の土地活用に着目。
ワイヤーとフックを使用してパネルを線路内に固定する方法を考案し、昨年6月に特許出願を済ませた。

従来の方法に比べて、パネルを置く架台の設置や整地・伐採作業などの手間やコストもかからず、送電も既存の設備で代用できるメリットがある。
一方で、電車が通過するときの振動や風圧への耐久性や、過酷な環境に置かれる中での保守・管理といった安全面に課題がある。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、川崎市幸区)が本年度から始めた実証プロジェクトの一つに採択されており、今月中にも、鉄道総合技術研究所(東京都国立市)でパネルの固定方法やワイヤーの適切な太さなどを検証する作業に入る。

同社の試算によると、太陽光パネルで2千キロワットの発電には2万坪(6.6万平方メートル)の広大な敷地が必要となるが、線路に設置する方法では15キロほどのレールで済む。
総工費は通常の半分の5億~6億円。
地方のローカル線や工場内の貨物用線路、使われなくなった線路などでの導入可能性を検討している。

また、同社は学校のプールにパネルを敷き詰める方法も考案。
こちらも昨年6月に特許申請をするなど、新しい太陽光発電用地の開拓を進めている。

「全国の線路に設置できれば、膨大な発電量になる。二酸化炭素(CO2)の排出量削減はもちろん、売電により赤字の地方路線を救い、地域活性化にもつながる」と夢を語る龍田代表取締役。
「設置コストの調達など解決すべき課題はあるが、協力してくれる企業があればすぐにでも実用化したい」と話している。

神奈川新聞より

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2014年06月06日

かわいくってエコなんです

環境に優しいヤギによる除草が、浦安市交通公園(同市美浜)近くの広場で行われている。

生まれたばかりの愛らしい子ヤギは近隣住民らの人気を集めており、癒やし効果も高まっている。

交通公園の一角には小型動物園があり、ヤギ5頭を飼っている。
このヤギを活用して広場の雑草を刈ろうと、先月下旬に試行を開始した。

毎週火、木、金曜日の週3回、午前9時半から2時間程度行っている。
リードをつけて広場に放つと、ヤギたちは「メエー、メエー」と鳴きながら、草を食べていく。
今月1日に誕生した子ヤギ2頭も母親のそばをよちよち歩いて甘えている。

保育園の園児たちが遠巻きにして「あっ、子ヤギがいる」「かわいい」と歓声を上げた。
乳母車を押して散歩中の出口幸代さん(37)は「子ヤギの写真を撮影しました。癒やされます」と笑顔で話していた。

ヤギによる除草中は市内の福祉団体の職員と障害者ら計8人が世話をし、事故が起きないよう見守っている。
職員の野田弘政さん(60)は「動物を怖がっていた男性も、ヤギに心を開くようになった」と目を細めていた。

交通公園の田島佳之園長は「これまで草刈り機を使っていたが、ヤギによるエコな除草を試行的に始めた。安らぎを与えることができ、子供たちも喜んでいる。秋まで続けたい」と語っている。

産経新聞より

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2014年06月05日

富士山見るなら金時山

箱根外輪山の最高峰、金時山(1,212メートル)の2013年度の登山者数が約14万人だったとの推計を、環境省が発表した。

前年度比約14%増で、推計を始めた2010年度以降で最高。

同省は「山頂からよく見える富士山が世界遺産に登録されたことが要因では」と分析している。

調査は登山道3コースで行われており、2013年度の推計値は、「公時神社・矢倉沢峠コース」(箱根仙石原側)が約7万8千人、「乙女峠コース」(箱根・御殿場境側)が約2万9千人、「足柄峠コース」(南足柄側)が約3万3千人となり、全ての登山道で前年度を上回った。

月別では11月、5月、10月の順に多かった。
一方、大雪に見舞われた2014年2月は前年度比4割弱に落ち込んだ。

同省では、登山者数を把握することで登山道やトイレの適切な維持管理につなげようと、2010年度から調査を実施。
三つの登山道の山頂付近に赤外線カウンターを設置し、その数値を基に推計している。

同省は「周辺は国立公園内の特別保護地区にもなっている。ごみを捨てない、植物を取らないといった通常のマナーを守りながら、登山を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

神奈川新聞より

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2014年06月04日

安倍政権の女性登用推進

6月2日、安倍政権が今月中に策定する成長戦略に盛り込まれる女性登用促進策の内容が明らかとなった。

国や地方自治体、企業に対し、女性登用の目標や行動計画の策定、公表を義務化することなどが盛り込まれ、政府は来年の通常国会に関連法案を提出することを目指す。


4月26日、連合が開催した第85回メーデー中央集会に来賓として出席した安倍晋三首相は、「2020年に約3割の指導的な立場に立つ女性を育てたい」と女性登用を推進していく意向をあらためて明らかにしたが、実は一部の中小企業で、女性登用推進策が早くも利権化の動きをみせているという。
その舞台は、「中小企業新戦力発掘プロジェクト」という、育児などで一度退職した女性の再就職を支援する事業。
この事業は、主婦をインターンとして受け入れた中小企業に対し、国が5,000~7,000円の技能修得支援助成金を払うというものだ。

プロジェクトの実務は民間に委託されている。
2014年度はキャリアバンク、マイナビ、ヒューマンタッチ、パソナ(パソナ・グループ)、アソウ・ヒューマニーセンター、りゅうせきビジネスサービス、ビー・スタイルの7社が受託しており、受託額は非公開である。

パソナ・グループ(以下、パソナ)の会長は現在、政府の国家戦略特区諮問会議の民間議員を務める竹中平蔵氏、アソウ・ヒューマニーセンターは麻生太郎副総理兼財務相の弟・麻生泰氏が代表を務める麻生グループの人材派遣会社である。

竹中氏が小泉純一郎内閣の経済財政担当相だった2003年、製造業にまで派遣対象業種を拡大した改正派遣法が成立した。
これにより、2000年に約33万人だった派遣社員は2008年には約140万人にまで増え、非正規労働者が労働者全体の3分の1を占めるまでになった。
パソナの売上高は2003年5月期の1,356億円から2008年5月期には2,369億円と1.75倍に伸び、パソナは竹中氏が推進した規制緩和の恩恵を受けた会社といわれている。
ちなみに安倍首相は小泉政権では官房長官として当時、竹中氏と小泉首相を支えた間柄である。

この規制緩和が非正規派遣労働者を増大させ、格差増大をもたらしたとの批判も多く、2009年秋の衆議院議員選挙で自民党が歴史的大敗する一因になったともいわれている。

2007年2月、そのパソナの特別顧問に竹中氏が就任し、アドバイザリーボードの一員となった。
そしてその翌月の3月、パソナは総務省の「試行人材バンクに おける民間業者による求人開拓等に係る共同検証」の実施企業に選定された。
省庁による官僚の天下り斡旋を全廃する代わりに、総務省の人材バンクから人材情報の提供を受けたパソナが、求人開拓など国家公務員の転職を支援するというものだ。第一次安倍政権下でパソナが受注できたのは“竹中効果”だともいわれた。

そしてその2年後の2009年8月26日、株主総会の取締役会で竹中はパソナの取締役会長に就任。
パソナは「南部(靖之・会長)と竹中は20年来の友人であり、(今回は)南部が竹中に声をかけた」と、竹中の会長就任の経緯を説明した。

また、アソウ・ヒューマニーセンターは福岡市中央区に本社がある総合人材サービス会社であり、九州で業界トップクラスのシェアを誇る。
麻生グループは現在57社あり、会長の麻生泰氏が経営の舵取りを担っている。

以上みてきたように、安倍政権が推進する女性登用策をめぐっては、政府と関係の深い企業がさまざまなかたちで関与しており、新たな利権が生まれているとの批判が広がりつつある。

Business Journalより

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2014年06月03日

チョウザメ養殖と野菜水耕栽培を一体化

茨城県つくば市の特定非営利活動法人(NPO法人)「アクアポニクスを広める研究会」の理事長を務める農家の飯島朗さん(54)は、チョウザメ養殖と野菜の水耕栽培を一体化した「アクアポニクス」に取り組んでいる。

高齢者にも作業がしやすい循環型農法で、全国に広げる考えだ。

「アクアポニクス」は、魚の養殖「アクアカルチャー」と水耕栽培「ハイドロポニクス」を融合させた生産のこと。


欧米ではナマズなどの養殖と香辛野菜の栽培を一体化したシステムの開発が進んでいるが、日本では珍しいという。

飯島さんは2010年、チョウザメを養殖する有志でつくる「つくばチョウザメ産業創出プロジェクト」に参画、畑を養魚場として提供してきた。
約200平方メートルのハウス内には、幅2.5メートル、長さ17メートルの水槽を二つ設けてチョウザメの養殖を始めた。

しかし、2011年3月の東日本大震災で水源の深井戸が枯渇。
「養殖を断念しよう」と思った時に知ったのが、魚の養殖と水耕栽培が一体化した米国の事例だった。

早速2012年、「飯島アクアポニクス」を立ち上げて挑戦を始めた。
下層でチョウザメを養殖し、上層で野菜を育てる“二層構造”が特徴。
新たに確保した地下 水を下層に流し、魚の排せつ物などで汚れた水をいったん外の浄化槽である程度きれいにし、塩ビ管を通して上層のクレソンやセリなどの栽培に使う養液として再利用する。
作物に硝酸性窒素などを吸収させ、水を完全に浄化してから再び水槽に戻す仕組みだ。

飯島さんは「養殖だけをしていた時は水を月に4、5回交換していたが、システム導入後は3カ月に1回、しかも半分換えるだけで済む」と利点を強調する。

昨年末からは、プロジェクトで導入したチョウザメ700匹と稚魚300匹の計1,000匹を養殖。
雄は3年で食用として出荷し、雌は早ければ7年後から卵(キャビア)がとれる見通しだ。

今年4月にはNPO法人を設立。
江戸野菜「内藤とうがらし」や花の栽培にも着手し、「内藤とうがらし」はチョウザメと共に、つくば市の特産品として育てる考えだ。

飯島さんは「チョウザメが育つのを待ちながら、野菜や花作りが楽しめるのが魅力。かがまないで作業するので高齢者にも向き、ナマズやウナギなど淡水魚の養殖も可能。当地をモデルに全国に普及させたい」と意気込む。

日本農業新聞より

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中小企業の悩みを解決

中小企業のお悩み、“七人の侍”が解決―。

売り上げ拡大や経営改善など、中小企業の経営に関するあらゆる相談に対応しようと、神奈川産業振興センター(KIP、横浜市中区)は2日、「神奈川県よろず支援拠点」を開設した。

専門スタッフ7人が窓口での相談や出張相談会、企業訪問などを実施し、きめ細かく企業の課題解決に対応する。


経済産業省が本年度から47都道府県に1カ所ずつ設置する「よろず支援拠点」の一つ。
国内の企業の9割を占める中小企業を支援することで、経済活性化を狙う。
県内では、中小企業の支援に長年のノウハウを持つKIPが指定された。

県内の拠点では、山崎隆由氏をコーディネーターに、中小企業診断士の資格を持つ30~60代を配置。
事業再生やIT活用による業務改善、金融支援など、それぞれが持つ強みを生かす。
多岐にわたったり解決が難しかったりする問題には、商工会や金融機関などと連携してチームを組み、経営課題解決のための支援を行う。

「自社に合った補助金はどのようなものがあるか」など、経営に関する疑問を電話で気軽に問い合わせできる専用ホットラインを設置し、企業の支援ニーズの掘り起こしを徹底する。
事業承継や国際化など、テーマに応じたセミナーや交流会も今後実施する予定。

2日に開かれた開所式では、KIPの小林賢理事長が職員を前に「“七人の侍”が力を合わせて中小企業にしっかりと食い込んで、さまざまな課題解決に向かっていただきたい」とエールを送り、さらに「今まで蓄積したノウハウを生かし、神奈川らしい、しっかりと形に残る支援をしていきたい」と話した。
また、書家の金澤翔子氏が揮毫(きごう)した看板が披露された。
相談や問い合わせはホットライン電話045(633)5071。

神奈川新聞より

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2014年06月02日

「白すぎ城」

世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)で、平成の大修理に使った工事用建屋の解体が進み、姿を見せた真っ白い大天守が観光客らを驚かせている。

愛称「白鷺(しらさぎ)」通りの優美さは「昭和の大修理」(1956~64年)完成以来。

数年後には黒みを帯びて落ち着いてくる。
市の担当者は「今なら白鷺城と呼ばれることに納得してもらえるはず。50年に1度の機会」としている。

姫路城は「白漆喰総塗籠造(しろしっくいそうぬりごめづくり)」と呼ばれる工法が特徴。
5重で地上6階、地下1階の大天守は防水防火のため、壁や窓の格子、瓦の継ぎ目「目地」にまで漆喰を塗っている。
目地は盛り上がっており、眺める角度によって灰色の瓦を隠し、屋根全体を白く見せる。

市立城郭研究室によると、江戸時代までの天守が残る全国12城のうち、屋根の目地に漆喰を使っているのは姫路城と松山城(松山市)。
村田和宏室長は「壁の一部が板張りの松山城とは異なり、全て真っ白に見えるのは姫路城だけ」と強調する。

平成の大修理では2年半かけ、カビや風雨で黒や茶に変色した外壁、屋根の古い漆喰をはがして塗り直したり、上塗りしたりした。
防カビ剤も塗布。
瓦は約8万枚のうち、約6万4,000枚はカビや苔(こけ)、ほこりを洗い落として再利用した。
3年半ぶりに姿を見せた大天守は、屋根の白さが際立つ。
姫路城から約1キロのJR姫路駅北側の眺望デッキでは、観光客が「うわ、真っ白」と驚きの声を上げる。
インターネット上の掲示板には「あれじゃあ、白すぎ城」という書き込みまである。

読売新聞より

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かりゆし交換にぎわう

沖縄県衣類縫製品工業組合(大坪愼治理事長)は1日、「かりゆしウエア」の日に合わせ、記念式典と古着交換会を県庁前の県民広場で開いた。

県産かりゆしウエアの古着3着と新品1着の交換会では、500枚用意した整理券が式典開始前になくなるなど、親子連れらでにぎわった。

持ち込まれた1,500着の古着は海外で活動するNGOなどに寄贈する。


衣類組合は式典で、かりゆしウエアの売り上げの一部を環境保護団体「おきなわアジェンダ21県民会議」に寄付した。

大坪理事長は「沖縄で作られたものだけが『かりゆしウエア』と名乗れる。知らずに海外製のウエアを買っている場合もある。交換会を通して、かりゆしウエアについて理解を深めてもらいたい」と話した。

琉球新報より

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2014年06月01日

空気を使わないタイヤ

建設現場などの路面環境は、一般道とは比べ物にならないほど厳しいものだ。

路面の凹凸や大きな石がゴロゴロしているだけでなく、鉄筋や鉄くずのような金属片が落ちていることも珍しくない。
そのためパンクも多く、その程度も公道とは比較にならないほど酷いものだ。

そんな建設現場でもパンク知らずのタイヤをNEW環境展で見つけた。
西日本タイヤのブースにはユニークな2種類の空気を使わないタイヤが展示されていたのだ。


まず1つはトーヨータイヤの「エアボスタイヤ」。
これはソリッドゴムで出来たタイヤの側面に円周方向に並んだ穴を開け、タイヤの縦剛性を調整することで耐荷重とクッション性を確保している。
ソリッドゴムと言ってもトレッド面と中間のクッション部分、ホイールに接するベース部分の三層構造でそれぞれ異なるゴムを組み合わせ、穴の大きさや数はコンピュータ解析によって決められている。
ただし、こちらはフォークリフト用でホイールも専用のものを使うと、制限がやや大きい。
ただし中国製の類似商品、クッションソリッドタイヤはその他の重機にも対応するようだ。

もう一つの「ソフトフィル」は、従来のタイヤとホイールを使用し、空気の代わりに内部にポリウレタンエラストマーを充填するもの。
自転車用のノーパンクタイヤ加工と考え方は全く同じだ。

重機はパンクすると修理も大変であるだけでなく、スペアタイヤが尽きれば修理完了まで稼働することができないので業務に支障を来すことも。
その損失を考えるとノーパンクタイヤを使うメリットは大きい。

乗用車は難しくとも、トラックならソフトフィルを充填したタイヤも可能なのでは。
そう思い、加工・製造元である西日本タイヤの方に聞いてみると、ナンバーの付く車両の場合はバネ下荷重に制限があるので、まだ実現は難しいとのこと。
ランフラットタイヤもいいが、実際にはパンクすれば使い捨てになることもある。
乗り心地が良く、パンクしない乗用車用タイヤの登場を期待したいところだ。
【高根英幸】

レスポンスより

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石炭灰を盛り土材に

東北電力は、福島県南相馬市にある原町火力発電所から発生する石炭灰を活用し、盛り土材を製造して販売する。

津波被災地の復興に大量に必要な盛り土が不足していることから、通常より安い価格で地元業者に売り出す。

石炭を燃料にしている原町火力では年間約50万トンの石炭灰が発生するが、このうち約5万トンを利用し、年間で約6万立方メートルの盛り土材を生産する。

製造施設を建設中で、8月からの販売を見込んでいる。

東北電力は被災地での盛り土材不足を受けて、石炭灰の活用を検討。
石炭灰にセメントと水を混ぜてできる混合材料が、盛り土材に使えることを確認した。
製品名は、地域との絆と復興貢献の意味を込めて「輝砂(きずな)」とする。

産経新聞より

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