「ふるさと名物応援宣言」

 

経済産業省が推進する「ふるさと名物応援宣言」を表明した甲州市の田辺篤市長と富士川町の志村学町長は県庁で記者会見して、ふるさと応援の概要を発表した。

 

甲州市は特産品「甲州ワイン」の海外展開とともにワイン愛好家がワイナリーを巡るワインツーリズム拡大を支援。

 

富士川町は落語「鰍沢」の舞台として「落語のまち」を全面に押し出し、民間企業が進める新商品開発をバックアップする。

 

 

 

「…応援宣言」は“わがまちのふるさと名物”として、地域の中小企業が連携して、地域資源を活用した新商品開発やサービスのブランド化を国、市町村が支援する新たな制度として注目されている。

継続的な取り組みによって地域が元気を取り戻すことで、売り上げ増や雇用の拡大といった経済好循環が期待される。

 

記者会見に同席した関東経済産業局の渡部季公子(きくこ)経営支援課長は「(新制度は)地域の産業資源を生かして、連携した企業がブランド化を目指し、これを地域が一丸となって応援、情報発信して盛り上げようという考えから生まれた。

行政の応援宣言で、連携した企業の商品・サービス開発、生産、販路開拓などの取り組みに国が事業費用を補助する」と説明した。

従来の行政主導の活性化策ではなく、地域の多様な中小企業が中心となり、連携して商品開発や販路拡大を目指し、行政はサポート役として事業を盛り上げる。

 

田辺市長は「甲州ブドウのワイン醸造は明治12年にスタートした。市内の30社を超えるワイナリーが頑張って、ここ2、3年で甲州ワインが世界で認められてきた。同時にワインツーリズムも盛んになった。歴史あるワインを世界の人々に飲んでほしいという思いから応援宣言となった」と話す。

同市では昨年秋に「甲州ワイン乾杯条例」を設けており、ワインを通じて人々がつながる取り組みを本格化していることから、行政、住民がワインツーリズムの拡大を支援してワイン愛好家を増やし、さらには甲州ワインの海外輸出に国の補助金を活用してサポートする考えを示した。

 

一方、落語『鰍沢』は江戸時代に庶民の間で流行した身延参詣を基に落語家によって創作され、現在の富士川町が舞台となっている。

志村町長は「落語をキーワードに観光プログラムを作り、民間企業による観光客誘致に乗り出す。商品開発計画もあり、菓子店、旅館、酒販店などが連携して進める計画だ。町内の商店や企業の動きを応援していきたい。落語祭りも計画して企業や団体の活動を支える」と話し、落語を素材として“楽しい町”づくりをバックアップする方針だ。

 

 

 

産経新聞より

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株式会社トリムはガラスをリサイクルする特許技術でガラスから人工軽石スーパーソルを製造しています。
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