被災し取り外しの橋

 

東日本大震災の津波で被災した南北上運河(宮城県東松島市)で、架け替えのために取り外された「浜須賀橋」が年内にパプアニューギニアのエンガ州に贈られる。

 

船などで現地に運搬され、川に架かるつり橋の代わりとして住民生活を支える。

 

 

 

浜須賀橋は1985年3月完成。

長さ41メートル、幅3メートル。

複数の金属製ブロックをボルトなどでつなぎ合わせて組み立てられた。

 

宮城県は2014年3月、運河の復旧工事に着手。

工期は2018年3月までの予定で、総事業費は約83億円を見込む。

数十年から百数十年に1度発生が予想される高さの津波に対応する堤防のかさ上げ工事に伴い、今月上旬に橋を取り外した。

 

日本・パプアニューギニア友好議員連盟に所属する国会議員らが今春、「取り外した橋を廃棄するなら再利用したい」と県東部土木事務所に相談。

最終的に橋の引き渡しが実現した。

 

引き渡し式が21日に運河沿いであり、県や関係者ら約10人が出席。

同連盟の田中和徳会長は「橋が処分されず、求めている人のために役立つ使い方ができて良かった」と述べた。

架け替え工事に携わる三美興業(名古屋市)の中園彰次社長は「できるだけ早く設置し、安心させてあげたい」と語った。

 

 

 

河北新報より

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