廃ガラスを人工軽石に

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廃棄物の収集運搬で実績を持つランドベル(広島県尾道市、藤川太一社長)は、廃ガラスを原料にした人工軽石の製造拠点「岡山工場」(岡山県笠岡市)を工業団地内に建設した。

 

昨年12月21日、地元市長、市議員をはじめ、県議員など関係者約80人集めて新工場の竣工式を開催。

 

敷地面積1,000坪、建屋330坪、総工費約3億円を投じた。

 

 

 

施設は、1日(8時間)25立方メートルの軽石状の多孔質軽量発泡資材(スーパーソル)を生産できる。

 

原料として、ガラスびんや板ガラスなどを地域から集めて、岡山工場のプラントに投入。

処理と同時に人工軽石を生産する仕組み。

比重や吸水率を自由にコントロールすることで、水に浮く沈むなどの造り分けが可能で活用の幅が広がった。

軽量を生かし、屋上緑化の資材、多孔質の水質浄化力を使い伊勢エビ水槽のろ過材としても使用。

踏みつけると音が出ることを利用した防犯砂利にも活用される。

 

同種のプラントは、日本全国15カ所目。

2014年には、海外第1号となる台湾でも稼働した。

廃ガラスを原料として、スーパーソルを製造するリサイクルの中間処理施設として位置付ける。

 

製造フローは、ホッパーにガラスびんなど原料を投入すると自動的に破砕機で約8ミリ以下のカレットになる。

その後、カレット粉砕装置で、粒径約35マイクロメートルのガラス粉体を製造。

その粉体を振動ふるい機にかけ、異物を除去し、規格外の粉体をふるい出す。

 

次に、混合撹拌装置で、ガラス粉体と発泡添加材を混ぜる。

混合粉体が焼成炉へ連続供給、700~900℃の温度帯で、予熱・軟化・焼成・発泡する。

投入時は、厚み、15ミリのガラス粉体が、発泡すると、約60ミリ厚の多孔質の軽量発泡資材になって出てくる。

 

スーパーソルは、軽量を生かした緑化資材や土木分野での軽量盛土材、農業分野でも水はけを良くする働きがあり、暗渠排水資材・土壌改良材、鉢底石の利用にも活用(日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」内の「新宿DASH」で屋上緑化用軽量盛土向けで使用された)。

水質・汚水浄化・家畜糞尿浄化の資材、建築分野でも断熱材などの幅広い用途があり、日本国内だけでなく、海外でも使用例が増えている。

 

現在、ランドベルは、ガラスびんの同リサイクルシステムをハワイ州ホノルル市行政への導入も進めておりグローバルな展開に注目が集まる。

 

 

 

循環経済新聞より

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