天ぷら廃油、重機燃料に

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大林組は天ぷら油から作ったバイオディーゼル燃料を建設現場の重機や発電機に利用する。

 

環境対策に配慮した燃料を使うと入札に有利になる場合があるためで、近隣の住民などから油を回収し、滋賀のガソリンスタンド運営企業が精製する。

 

軽油から代替し、年間200トンの二酸化炭素(CO2)削減を目指す。

 

 

 

今回の取り組みは大林組名古屋支店(名古屋市)が進める。

工事を始める前に近隣の住民に使い終わった天ぷら油を利用することを伝えたり、工事を発注した企業などの食堂から回収したりしながらガソリンスタンド運営などの湯藤商事(滋賀県豊郷町)に販売する。

 

湯藤商事はバイオディーゼル燃料に精製した上で各工事現場に配達する。

その燃料を大型クレーンや発電機の燃料として利用する。

名古屋支店では工事全体で使用する軽油の25%程度をバイオディーゼル燃料で代替できるとみている。

 

原油価格が下落する中で名古屋支店がバイオディーゼル燃料を活用するのは、工事の入札で有利になる場合があるためだ。

燃料利用によるCO2抑制や住民と一体となった環境対策は入札での評価ポイントとなる。

 

バイオディーゼル燃料の価格は配達料も含めて1リットル150円弱となる予定だ。

軽油より高めだが、燃料を使える重機がある企業に優先的に発注するようにする。

燃料を使うとメーカー保証が受けられなくなるため、保証の対象になりにくくなる古い重機を中心に燃料を利用するように努めていく。

 

名古屋支店はこれまで油の回収や重機へのバイオディーゼル燃料の利用に関する実験を進めてきた。

回収や精製、配達を安定して進める仕組みができたため、今年から建設現場への本格的な利用を始める。

工事を発注する側の反応や地域ごとの協力体制などをみながら、地域の拡大も検討する考えだ。

 

 

 

日経産業新聞より

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