臭わないバキュームカー開発

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バキュームカーから出る強烈な臭いを甘いチョコレートのような香りに変える夢のような技術が開発された。「絶対無理」といわれた技術を共同開発したのはシキボウ、山本香料、凸版印刷、東邦車両の4社。

 

全国を走るバキュームカーは1万台。

今までは見ると思わず鼻をつまんだバキュームカーが、これからは深く息を吸い込みたくなる存在になる。

 

 

 

新技術のもとになったのはシキボウと山本香料が2011年に開発した消臭技術「デオマジック」。

シキボウの辻本裕開発技術部長によると、「高級な香水にジャコウネコの肛門の分泌物から取ったシベットが使われているように香水には糞便(ふんべん)臭の成分が入っている」のだという。

糞便臭を除いた香料をあらかじめ作っておき、糞便臭が加わったときにさらに良い香りに変えるのがデオマジックのメカニズムだ。

 

デオマジックは、介護用、おむつ用、ペット用、畜産用などの消臭剤として活用されているが、バキュームカー向けにまで進めたのが今回の新技術。

2014年に開発が始まったが、難航した。

タンクの排気口のフィルターに香料を染み込ませたが、強烈な臭いに太刀打ちできなかった。

「業者さんから『ほれ、見てみい。40年(くみ取りを)やっているが、消臭剤で効く物はなかった。絶対無理や』と言われた」(辻本部長)。

 

1年以上、四苦八苦した末に、飛び出したアイデアが、吸引するため作業時に使用する真空ポンプの潤滑油に香料を配合したらどうかというもの。

真空ポンプの回転熱で気化した香料の成分が配管を通じてバキュームタンクを循環する。

その間に糞便臭とブレンドされ、排気口から出る際はチョコレートやココナツのような甘い香りに変わる。

 

「実車実験して、くみ取り作業が始まると、窓を閉められ、ふとんや洗濯物は中に入れられるのに、気付かずに網戸を開けたままでした。洗濯物を干す人もいました」(辻本部長)。

 

アイデアを出したのは、バキュームカーを製造する東邦車両。

「4社が巡り合って奇跡的に生まれた商品」(辻本部長)が「デオマジックVC1オイル」だ。

 

し尿くみ取り、浄化槽の維持管理・清掃などを行っている会社で、実際にくみ取り作業に立ち会った。

VC1オイルを入れて2週間たったバキュームカー。

チョコレートのような甘い香りとまでは感じられなかったが、「普段ならとても立っていられない」(作業員の稲垣雅貴さん)という排気口のすぐ脇に立って鼻をクンクンしても平気だった。

かすかにいい香りがした。

【中嶋文明】

 

 

 

<バキュームカーの今>

◆現状

下水道の普及で都市部では急速に姿を消しているが、イベント開催時の仮設トイレ、地震など災害時には欠かせない(下水道普及率は全国平均77.8%。1位東京は99.5%、最も低い徳島は17.5%)。

全国で約1万5,000台が走り、うち、し尿処理に約1万台。

福島第1原発では汚染水処理で活躍中。

 

◆外観

タンクやホースをアルミパネルなどで囲い、普通のパネルトラックのような姿のものが増えている。

イメージを一新し、走行中は気付かれない。

 

◆仙台市

条例でアルコール類を下水道に流せないためプロ野球の優勝決定時、ビールかけ会場にはバキュームカーが待機。

ソフトバンクが仙台でリーグ優勝した10年、楽天が日本一となった13年、ビールかけ後にバキュームカーが活躍。

 

 

 

日刊スポーツより

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『泡プレッソ』

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昨年あたりからアメリカでブレイクしている窒素ガスを注入して泡を立てたコーヒー「ニトロコーヒー」が日本でもいくつかのコーヒーショップから発売され、話題になりつつある。

 

クラフトビールを提供するオールデイダイニング「スプリングバレーブルワリー(SVB)東京」では、7月27日から夏季限定(毎日10:00~17:30)で、ニトロコーヒー『泡プレッソ Ultra Creamy Iced Coffee』(税込750円)を発売した。

 

 

 

ニトロコーヒーは水出しコーヒーに窒素ガスを混ぜて作るが、「泡プレッソ」で使用されているのは、ビールに窒素ガスを含ませた泡を作り出す、独自の技術を搭載したタップ「スゴ泡タップ」(特許出願中)。

通常、ビールのつけ泡は炭酸ガスを使って泡を作るが、「スゴ泡タップ」は炭酸ガスを窒素ガスに置き換えている。

 

もともとビールに使うはずだった「スゴ泡タップ」だが、SVBではビールの味や温度に合う出し方を検討している段階で、まだビールには使われていない。

しかし、SVBの泡に対するこだわりと知見、新技術の「スゴ泡タップ」の魅力を伝えたいと、近年高まっているコーヒーに対する本物感のニーズに対応すべく、ビールに先立ちコーヒーの「泡プレッソ」を販売することになった。

 

窒素ガスを液体と混ぜるだけではなくて、圧力を高めた窒素ガスを液体に混ぜることで、非常に細かいマイクロバブルを作り出すことができる。

通常のビールの泡の半分以下ぐらいの細かい泡なので口に入ったときにクリーミーさは抜群。

さらに泡が細かいことで、上に浮きにくく、液中に漂っているため、長時間泡を含んだクリーミーな味が楽しめる。

浮いている泡はボリュームダウンはするものの、1時間経過しても完全には消えないという。

 

 

 

使用しているコーヒーはキーコーヒー社の「氷温熟成珈琲」。

8時間ほどかけて水で抽出することで、甘い香りとまろやかな味を引き出し、そこにクリーミーな泡をのせることで、マイルドで飲みやすいコーヒーになっている。

ミルクは入っていなくてもラテのようなクリーミーさで、コーヒーの苦味を適度に抑えた自然なコーヒー豆の甘みが感じられ、普段ブラックコーヒーが飲めない人でも、とても飲みやすい味になっている。

ターゲットは情報感度の高い20代後半から30代の女性だが、ビール愛好者、とくに黒ビール好きの人にもぜひ試してもらいたい味だ。

普段はラテやカプチーノを愛飲している人や、甘味やカロリーが気になる人にもおすすめ。

 

 

 

ニトロコーヒーは他店で何度か飲んだことがあったが、こんなにもきめ細やかな泡のニトロコーヒーは初めて。

飲んでみるとわかるが、泡が本当にクリームのような味わいなのだ。

 

コーヒー豆のほんのりとした甘さとさっぱり感で、ごくごくと飲めるまさに夏向けのアイスコーヒー。

テイクアウトは検討中とのことだが、できれば泡が立っているできたてを味わいたい。

 

SVBではビールと相性の良い「ペアリング」のおすすめフードがあるが、「泡プレッソ」と一緒に楽しみたいのは、黒ビール「アフターダーク」のペアリングである「SVB特製焼きチョコレートケーキ」(税込800円)。

フレークソルトをかけて食べると甘みがより感じられる温かいチョコレートケーキだが、こちらが「泡プレッソ」と相性バツグン。

 

SVBで販売しているビールは注ぎ方に工夫をして泡を立てており、後のせの泡はまだ使っていないとのこと。

「スゴ泡タップ」のビールへの使用は検討している状況だそうだが、やはり黒ビールの「アフターダーク」でぜひ「スゴ泡タップ」を味わってみたい。

 

 

 

@DIMEより

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石灰石原料の名刺

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素材開発ベンチャーのTBM(東京・千代田)は、石灰石(炭酸カルシウム)と樹脂を混ぜ合わせた新素材を原料にした紙製品を販売する。

 

第1弾として名刺の販売を始めた。

1箱100枚入りから販売し、年内に30万箱の売り上げを目指す。

 

インクジェット用紙やポスターの製品化も検討する。

 

 

 

石灰石を原料にした紙は、石紙(ストーンペーパー)と呼ばれる。

パルプを原料にした紙に比べると、樹木や水を使わず、環境にやさしい。

水にぬれてもインクがにじみにくく、紙のように指を切ることも少ない。

ただ通常の紙と比べて、3割ほど重いことが技術的な課題だった。

 

内部に気泡を取り入れる特殊な製法でストーンペーパーを製造し、紙に含まれる石灰石の量を減らすことで、通常の紙と同等の重さを実現している。

 

すでに約150の企業や法人に採用されたという。

このほど名刺をオーダーできるウェブサイトを開設し、個人向けにも販売できる体制を整えた。

100枚で税抜き1,250円から。

 

パルプを原料とする紙を1トン製造するには、約20本の木と100トンの水を使用する。

ストーンペーパーは石灰石とポリオレフィン樹脂を原料とし、木材と水を一切使用しないため、環境負荷を低減できる。

 

TBMは石灰石と樹脂を混ぜ合わせた新素材を製造販売する。

日本製紙で専務取締役を務めた角裕一郎氏が会長を務めている。

 

 

 

日経産業新聞より

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芯折れず詰まらないシャープペン

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価格500円前後で高機能の新商品が相次いで投入され、激しい競争が繰り広げられているシャープペンシル市場。

 

100万本の販売でヒット商品とされる中、「芯が折れない」をコンセプトとするゼブラ(東京都新宿区)の「デルガード」は販売が600万本を超えた。開発チームは芯が折れるという学生らの不満の声に真摯に向き合い、筆圧を吸収する新しいシステムにたどり着いた。

 

 

 

シャープペン市場は、販売本数が減少しているものの、販売金額は年々伸びている。

各社が売れ筋の新製品を相次いで投入する中、ゼブラは平成24年9月、技術面のハードルの高さから一度は商品化をあきらめた「芯が折れない、詰まらないシャープペン」の開発に再び挑んだ。

 

開発チームはまず、芯が折れる状況を把握するため、塾や学校で学生の行動を観察した。

人によって、ペンを持つ角度や筆圧がさまざまであることや、ノートの材質、マークシートを塗りつぶすなどの動作においても、芯の折れる状況が異なることに気づいた。

 

ペンの設計を担当した研究開発本部研究部の月岡之博・主任研究員は「ペンを落としたとき芯が折れるのはなぜか、ペンの内部で芯が折れるのはなぜか。

あらゆる課題の改善点を洗い出し、部品ごとに試作品を作った」と振り返る。

60案以上のアイデアの多くを試作し、商品化の可能性があるかの検討を繰り返した。

その結果、筆圧による芯の折れを防ぐため、垂直方向と斜め方向の力をそれぞれ吸収する機構の開発に重点を置くことになった。

 

垂直方向の筆圧に対しては、軸に内蔵されたばねが芯を上方向に逃して折れるのを防ぐ機構を採用。

斜めの筆圧に対しては、先端の金属部品が下方向に出てきて芯を包み込む機構にした。

加わる力の角度や強さに合わせて、2つの機構がそれぞれ自動的に作用し、芯が折れないように守る。

「それぞれ荷重や形の違うばねを用意し、その組み合わせを100通りぐらい試した」(月岡氏)。

 

平成25年秋、新技術を説明した役員会では「これは売れる」と評価された。

ゼブラでは、昭和52年に発売された、ボールペンとシャープペンの機能を1本にまとめた「シャーボ」の大ヒット以降、自社技術による高機能のシャープペンを市場に投入していなかったこともあり、社内からの期待が高まった。

 

研究開発本部商品開発部の小野陽祐氏もその1人。

「まだ完成品とはいえなかったが、改善すればすごい商品になる」と思ったという。

 

小野氏の役目は社内や消費者のモニターにペンの試作品を使ってもらい、ペンの使い方や書き心地などの評価を月岡氏に伝えること。

2つの機構の間に設置されただいだい色の緩衝材「Oリング」は、そんな社内モニターからの意見がきっかけだ。

「ノックして金属部分が動く際に聞こえる小さな音が気になる」という声に配慮し、これを防ぐために設けたもので、月岡氏は「結果的にデザインも良くなり、納得している」と振り返る。

 

また、行動観察では芯が出ていない状態から3回ノックしてペンを使う学生が多いことも分かった。

「2回のノックで折れないように対応すれば十分だと思っていた。すぐに3回でも折れないように改良した」(月岡氏)。

新商品は機構が自動で飛び出して芯を守ることから「デルガード」と命名された。

 

マーケティング面では、「もう、折れない。」と、デルガードの特徴をわかりやすく伝えるコピーを打ち出した。

社内では「もし、芯が折れたら消費者から苦情が出るのでは」などの意見もあったが、3回ノックした長さであれば折れないことを証明する追加のデータをそろえるなど、万全を期して市場に送り出した。

 

発売後、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」などで新商品の性能が反響を呼んだ。

「芯が折れるということへの消費者の不満の大きさを改めて実感した」と小野氏。

開発チームがヒットの手応えをつかんだ瞬間だった。(鈴木正行)

 

■デルガード

筆圧や書く角度に合わせて動く新開発の内部機構を備え、芯が折れないシャープペンシル。

ゼブラが平成26年11月に発売し、累計販売数が600万本を超えるヒットとなった。

価格は486円。

軸色はホワイト、ブラック、ライトグリーンなど。

今年1月から、高級感のある素材を使った学生や社会人向けの「デルガード タイプLx」(価格は1,080円)を販売している。

 

 

 

産経新聞より

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難所の作業、ロボにお任せ

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ガス管や橋脚などインフラの保守点検は難しい。

危険な場所にあったり、見えづらい構造になっていたりすることが多いからだ。

 

サーフ・エンジニアリング(神奈川県綾瀬市)は難所でも簡単に点検できるロボットを開発し、注目を集めている。

 

全国的にインフラの老朽化できめ細やかな点検の重要性は増している。

根本秀幸社長は「100年先の安心安全を担保する事業を進めたい」と話す。

 

 

 

2月下旬、綾瀬大橋(綾瀬市)の下で、ロボット「橋脚用のぼるくん」の実証実験が行われた。

特殊なタイヤがつけられた幅6メートル、奥行き3メートルの機械が高さ11メートルの橋脚を囲み、ゆっくりと昇っていく。

カメラが付いており、傷やひび割れを地上で確認できる。

200キログラムのおもりを付けたり橋脚を水でぬらしたりして、人や機械を乗せても重さに耐えられるか、雨天でも使えるかなどを確かめた。

 

同社は2004年創業で機械加工などを手掛ける。

注目されるきっかけはガス管点検用ロボット「のぼるくん」の開発だ。

標準で直径1メートル、重さ40キログラムほど。

特殊なタイヤが付いた円形のロボットがガス管を囲んで、はうように進み、取り付けられたカメラで傷の有無などを確認する。

 

ガス管は足場が組めない場所にあることが多く、高所など点検できない箇所がある。

パイプラインの保全を手掛ける企業に「全てのガス管を点検したい。いい方法はないか」と相談され2013年に開発。

東日本大震災でガス復旧工事に携わって以来、「保守点検にしっかり取り組み、減災につなげる重要性を強く感じていた」(根本社長)ため、ロボットの開発を引き受けた。

 

目指したのはガス管を傷付けず、軽くて安価、壊れにくく組み立てやすい構造だ。

思い浮かんだのが車のタイヤ。

すべりにくく段差や坂を上れる。

点検の難所であるカーブも内輪と外輪の空気圧に差をつけることでスムーズに進める。

足場を組んだ場合、準備、検査、解体まで3日かかっていたが、ロボットなら3時間で済み、コストも10分の1に抑えられる。

 

2014年は県内のガス輸送パイプライン約2キロメートルの点検に使われ、ベンチャー・中小企業のビジネスプランを表彰する「かながわビジネスオーディション2015」の最高賞を受賞した。

建設や原子力発電所関連などから問い合わせも相次ぐ。

「人を乗せても安全な構造に」

「高所のペイントを塗り直す作業に応用できないか」

など要望も様々だ。

 

世界的にも老朽化するインフラを点検する需要が高まっている。

国によると、関連するロボットの市場規模は世界全体で50億円、2030年には2兆円に増える見通しで、注目度が一層高まりそうだ。

 

 

 

日本経済新聞より

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ハウステンボスに植物工場

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大型リゾート施設のハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が、敷地内で植物工場の新設を検討している。

 

野菜は園内のレストランで提供し、輸出も目指す。

 

農業への本格参入で「観光ビジネス都市」への飛躍を狙う。

 

 

 

 

沢田秀雄社長は産経新聞の取材に「世界一、生産性の高い植物工場を本格的に作りたい。近く設計に入り、2年ほどかけて建設する」と述べた。

 

園内では昨年5月、健康をテーマにした「健康と美の王国」を開設した。

 

この中には地産地消を掲げた「健康レストランAURA(オーラ)」がある。

人工光を用いてミニトマトやパセリ、クレソンなど10種類の野菜を無農薬で栽培する「とれたてファーム」コーナーも設け、来場者に提供している。

 

HTBの構想によると、植物工場では葉物野菜を中心に栽培する。

コンピューター制御技術を駆使し、スタッフ数を抑えて運営する。

 

HTBの農業への参入は、日本の食料自給率(カロリーベース)が39%と先進国で最低水準であることが背景にある。

農業の担い手が減る中で、食糧不足の解消に寄与する施設を目指そうと、工場の規模などを具体的に検討している。

 

植物工場は、産業界でも新たなビジネスとして注目を集めている。

東芝やパナソニックといった電機大手は、かつて家電や半導体を生産していた遊休施設を、植物工場に転用する。

 

一方で、大規模な設備投資が必要なため、高コスト体質に陥り、既に計画の撤退や破綻するケースも出ている。

このため、HTBにとっては商品での差別化や販路の確保が課題となる。

 

HTBは将来構想に、最先端の技術を駆使した「観光ビジネス都市」を掲げる。

テーマパークを活性化するのはもちろん、新産業を育て、世界から観光客を呼び込む戦略を描く。

 

HTBには広大な私有地が広がり、新たな技術の実証実験に取り組みやすい環境にある。

この利点を生かし、植物工場のほか、ロボット開発にも力を入れる。

 

7月にはロボットをテーマにした新エリア「ロボットの王国」を開業する。

それに先立ち、今春には接客やショーを担うロボットを開発するための新会社を設立する計画だ。

 

場内でのロボット生産工場の建設も視野に入れ、ロボット技術や、部品の外販を手がける企業に成長させる。

【高瀬真由子】

 

 

 

産経新聞より

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農水産、新技術でブランド化

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東日本大震災の被災地では“攻めの農林水産業”への転換が進んでいる。

 

新たな技術やノウハウの活用で農水産品をブランド化し、高付加価値化や輸出拡大を図る狙いだ。

 

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を視野に、農林水産業の競争力強化が課題となる中、逆境をバネに新たな成長を目指す。

 

 

 

津波被害の痕跡が残る宮城県南三陸町志津川地区。

この漁場で、国内でも珍しい1年物の未産卵カキの養殖が進んでいる。

生産者の佐々木昇記さん(58)は「今年はかなり育ちがいい」と満足顔だ。

 

震災前、同地域の養殖カキは2年物が主流だった。

だが、津波被害から早期に出荷するため、2013年から養殖期間が半年程度の未産卵カキに切り替えた。

雑味のない独特の甘さにちなんで「あまころ牡蠣(かき)」と名付けられたこのカキは、今年の出荷見通しが2万個と前年の10倍に増えた。

 

冬場に旬を迎える一般のカキと違い、出荷は3~7月が中心。

5月からは通常の卸値の4倍近い1個約400円で、主に首都圏のオイスターバー向けに出荷される予定だ。

 

一方、津波で更地となった同県山元町では、震災後わずか2年で「1粒1,000円」と世界有数の高級イチゴの栽培が始まった。

手掛けたのは同町出身でIT企業を経営する岩佐大輝さん(38)が設立した農業生産法人GRAだ。

 

本業の情報通信技術(ICT)を活用し、ハウス内の温度や日照量などを自動管理。

糖度が標準的なイチゴの約2倍で、形や色が特に優れたものを「ミガキイチゴ」のブランドで販売したところ、2013年には大手百貨店で1粒1,000円の値が付き、昨年は香港などにも輸出したという。

 

TPP関連法案では、産地ブランドを保護する地理的表示保護制度(GI)の拡充が進む一方、今後は農家数の減少も懸念される。

岩佐さんは、知識や経験に頼らず、誰でも一様に栽培できるシステムを構築し、新規就農者や地域の雇用拡大につなげる考えだ。

「復興させるなら、震災前以上に発展する必要がある」と岩佐さんは意気込んだ。

【西村利也】

 

 

 

SankeiBizより

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8K導入もまずは「笑点」で

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日本テレビが22日、同局の人気番組「笑点」を同局初の8K番組として制作したと発表して、話題を集めている。

 

「8K」とは、横7,680ピクセル・縦4,320ラインの映像フォーマットで、現行ハイビジョンの16倍という高精細映像。

 

この映像技術を駆使したスペシャル版では、通常の演芸コーナーに加え、8Kにちなんだ大喜利を含む45分の放送となる。

番組は3月8~9日、業界関係者向けの展示会「デジテク2016」で上映される予定。

 

 

 

「なぜ、笑点で8K?」、「8Kカメラが少ないから、『3台もあれば十分』な笑点なんじゃないの?」、「8bitでも大丈夫そうだけ?」といった声も挙がり、盛り上がっている。

 

1966年に放送を開始した「笑点」といえば、同局を代表する人気長寿番組。
意外にも同番組と最新水準技術とは切っても切れない関係にあり、当時多くのテレビ番組が白黒放送だった中、「笑点」はカラー放送で始まり、その後もステレオ放送やデジタルVTR規格・D2での収録など新技術を積極的に取り入れてきたことで知られている。

 

2014年には、「笑点特別版」として大喜利の司会を務める桂歌丸さんの落語を当時最先端だった4Kで収録する試みも行われた。

 

今回の8K導入について、同局の編成スタッフはこう語る。
「過去の事例でも分かるように、『笑点』はうちの看板番組の一つですし、最高水準の技術を導入するに値する番組という上層部の考えだと思います」

 

そのうえで、こう続ける。

「みなさんのツッコミも分かりますが、『笑点』以外のうちの番組で、ほかにどれがいいのかとなった場合、正直ピンとくるものがありません。生放送だと不慣れな機材ということで万が一トラブルになった場合はシャレになりませんし、ドラマやバラエティー番組なんかだと演者さん一人ひとりに確認をとらなくてはいけなくなるでしょうし、中には女優さんをはじめ、抵抗を示す方も出てくるでしょう。報道番組で、現地からの映像はこれまでと同じ規格なのに、スタジオだけ美しい映像を流しても意味がないですしね。やはり『笑点』こそふさわしいと思います」(同スタッフ)

 

「笑点」が同局初の8K番組に選ばれたのは必然のようだ。

 

 

 

THE PAGEより

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金属を多孔質で軽量に

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同じ成分で重さが数%の超軽量材料が自動車や航空宇宙用として出番を待っている。

 

軽いのは動物の骨に似て内部に無数の微小な穴が開いているからだ。

 

軽さ以外に、曲げや衝撃に耐える力が高い。

さらに異種材料の接合など新しい用途も見えてきた。

名古屋大学や米ボーイングは実用化に向けて開発を進めている。

 

 

 

「接着剤なしで金属と樹脂を接合できるようになる」と名大の小橋真教授は2015年に開発した技術に期待する。

 

厚さ2ミリメートルのアルミニウムの板の中に直径約300マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの穴を多数作った。

しかも穴が占める割合が板の表から裏に向けて90%から60%と徐々に減る。

アルミの粉末と塩を混ぜ、独自の加熱方法でアルミ粉末を溶かした。

冷却後に水に浸すと塩が流れ落ちて穴が残る。

 

アルミ板とプラスチック板を貼り合わせる場合、プラスチック側の気孔率を高くする。

アルミを加熱し、表面で溶けたプラスチックを穴の中に染み込ませれば、2枚の板は剥がれなくなる。

接着もリベットもいらない。

 

今年に入り、さらに新しい穴の開け方も開発した。

アルミ・チタン合金の中に直径数百マイクロメートルの大きな穴、その周囲を覆うように数マイクロメートルの小さな穴を数多く作ることに成功した。

アルミ粉末、チタン粉末、塩を混合して加熱し、冷却後に水浸した。

塩があった部分が大きな穴、もともと原料粉末の表面や内部にあった気体が小さな穴として残った。

 

小さな穴を通じて大きな穴に液状の蓄熱剤を出し入れする使い方を検討している。

自動車エンジンは運転中に高温になるため、冷却水を外側に循環させる。

一方、外気温が低い時にはエンジンの始動が遅い。

高温の蓄熱剤を蓄えた多孔質金属を設けておき、エンジン始動時だけ蓄熱剤を冷却水に混ぜて循環させるというアイデアを持つ。

 

小橋教授らは何種類もの技術を使い分けて多孔質金属を開発している。

穴の形を変えたり向きをそろえたりすることも徐々にできるようになってきた。

 

現在、コンピューターシュミレーション(模擬実験)の専門家である広島大学の竹沢晃弘准教授と組み、用途によって最適な多孔質構造の材料設計を進めている。

さらに企業に委託して3Dプリンターでアルミ、鉄、チタンなどの多孔質体を試作し、機械特性などを評価している。

 

圧倒的な軽さに挑戦する研究もある。

2015年10月、ボーイングが自社ホームページで紹介した超軽量金属が注目されている。

体積の99.99%が空気で、発泡スチロールより軽いニッケルだ。

言い換えるとニッケルは0.01%しかない。

ボーイングとゼネラル・モーターズ(GM)が出資する研究開発会社のHRLラボラトリーズ(カリフォルニア州)などが開発した。

 

紫外線硬化樹脂の上に穴の開いたマスクを載せる。

向きを操作できる4つの光源からマスクを通して紫外線を当て、樹脂を網目状に硬化させる。

網の表面に電気メッキでニッケルを付ける。

化学処理で樹脂を取り除くと、空洞のある細いニッケルの網になる。

 

ボーイングはニッケル以外に他の金属やセラミックでも超軽量材料の開発を進めている。

昨年10月には米航空宇宙局(NASA)のもとで、火星以遠に送る宇宙船用に開発を始めることも明らかにした。

 

米政府からの助成を受けていることもあり、今のところ海外との共同研究には慎重だ。

ただし開発メンバーのソフィア・ヤン研究員は「日本企業の高い生産技術は定評だ。実用化に向けて手を組むこともあるだろう」と言う。

【黒川卓】

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海水アンテナ技術

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三菱電機は、海水を空中に噴射し、作り出された水柱を通信やテレビなどのアンテナにできる、海水アンテナ技術「シーエアリアル」を開発した。

 

27日に行われた説明会で、箱の中に設置された噴水を使って、地上デジタルテレビ放送(フルセグ)を受信するデモンストレーションが披露された。

 

 

 

「シーエアリアル」は、海水で作った水柱をアンテナにする新技術。

ポンプで水をくみ上げて噴き出すと、その噴水による水柱をアンテナにしつつ、噴水部に用意した新開発の絶縁ノズルの効力で、ケーブルに電波が乗る。

 

技術の中核は、新開発の絶縁ノズル。

今回披露されたものは、一見すると金属の箱だが、その内部を見ると、海水を噴出する穴の横に高周波ケーブルを繋ぐ部分があり、その周辺は空洞となる。箱の大きさ(縦+横)が、利用する周波数帯の1/4程度の長さになるよう調整されており、水柱に流れる電波が海水中に放出されないよう、打ち消しあう仕組みになっているという。

海水中に電流を流さずに、アンテナ送受信部となる水柱だけに高周波の電流を効率よく流すよう調整し、アンテナ効率が70%に達した。

一般的にアンテナ効率は、金属(銅)の効率は100%近く、水道水はほぼゼロ。

携帯電話などに内蔵される通信やテレビのアンテナは、おおよそ30~80%程度の効率とのことで、この70%というスペックでフルセグ受信が可能になった。

 

利用する周波数帯に応じて水柱の高さをカスタマイズする。

デモンストレーションはテレビ放送の受信だったが、FMラジオや携帯電話などにも応用できる。

ポンプさえあればアンテナを構築できることから、鉄塔などの大規模な建築物が必要ないこともメリットの1つ。

海水浴場などでFMラジオ局のアンテナとしたり、災害発生時に携帯電話の臨時基地局のアンテナにしたりする、といった用途が期待されている。

水柱の太さも性能に影響し、太ければ太いほど性能がアップするとのことだが、その分、ポンプもより強力なものにする必要があるという。

このあたりは求める性能と、運用する場所の状況などによって選択肢が変わってくるようだ。

 

水柱は、放物線を描くような形となり、頂上に達するまでの部分がアンテナとして機能する。

水が落ちてくるところでは電波は減衰する。

着水するあたりではほぼ電波がない状態になる。

水柱1つで、1種類の電波という形になる一方、複数の水柱を噴射してそれぞれにケーブルを繋いでおくことで用途が広がるとも期待されている。

公園にある噴水のような形であればパラボラアンテナのような機能を持たせて、指向性のある鋭いビームのような電波を扱えるのではないか、と三菱電機情報技術総合研究所 アンテナ技術部長の宮下裕章氏。

 

 

 

月に一度、研究員がアイデアを出し合ったり議論したりする時間を用意しているという同社。

今回の海水アンテナは、三菱電機の研究所の若手による「海水って電気が流れますよね。アンテナにできないですかね」という一言から検討がスタート。

「やってみようか、で、やってみたらできた」(宮下氏)という。

 

ガラスなどの筒に海水を通して試してみたところ、機能することがわかり、およそ1年かけて今回の発表にこぎ着けた。

 

デモでは、東京スカイツリーから発射されたフルセグの電波を、ビル街の中にある会議室で受信。

ビルなどに反射して届く電波で、ときおり映像が乱れるものの、ほぼ安定した状態で受信していた。

水柱は透明な箱の中にある形だが、屋外に設置した場合の風の影響などが今後の課題。

ただ、これも噴射の勢いを強めて、水柱を安定した形状にすることで影響を避けられそうだという。

 

ひとまずユニークな技術ということで、三菱電機は今回発表。

商用化や今後のスケジュールは未定で、「面白いので積極的に発表して、ご意見を聞いてアプリや用途を見つけたい」(宮下氏)という。

 

 

 

Impress Watchより

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