緑化技術で「冷える街路」

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染色加工の小松精練(能美市)は、屋上緑化事業を手掛ける東邦レオ(大阪市)と業務提携を結び、街路の表面温度が下がりやすい特殊な舗装技術を共同開発した。

 

2020年の東京五輪・パラリンピックを控えて首都圏の開発が進む中、緑化基盤材「グリーンビズ」のノウハウを応用し、環境に配慮した「グリーンインフラ」分野に本格参入する。

 

 

 

グリーンビズは、工場廃水を浄化する際に生じる余剰汚泥を再利用しており、保水性や断熱性に優れるほか、蒸気を拡散する性能も高い。

昨年、都電荒川線の軌道緑化の検証実験に採用され、小松精練グループで拡販を進めてきた。

 

東邦レオと共同開発した舗装技術「アクアビズ―J工法」は、グリーンビズと東邦レオの舗装技術「J・ミックス」を組み合わせた。

15日から販売を始める。

 

J・ミックスの基盤材は、建設廃材のコンクリートなどを砕いて再利用したもので、雨水の貯留性能が高い。

グリーンビズと2層構造にすることで貯留した雨水が蒸発しやすくなり、「冷える街路」として表面温度を下げる効果が期待できるという。

 

生産、販売は当面、小松精練と東邦レオが行う。

首都圏から販売を進め、需要が増えれば建設業者などに生産、販売を委託することも検討している。

小松精練の担当者は「東邦レオが持つグリーンインフラのノウハウを学び、新技術の開発や拡販に生かしたい」と話した。

 

 

 

北國新聞より

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博多陥没現場の地下鉄工事

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福岡市のJR博多駅前で昨年11月に起きた道路陥没事故で中断している市営地下鉄七隈線延伸工事について、市と共同企業体(JV)が陥没現場の工事を5月下旬にも再開する方向で調整していることが分かった。

 

国の第三者委員会が公表した陥没原因や工事再開の留意点を踏まえ、ボーリング調査などで地質や地下水の状況を把握し、トンネル内部の水抜き作業などに着手する。

トンネルの掘削は今年秋ごろの再開を目指すとみられる。

 

 

 

第三者委は3月にまとめた報告書で、トンネル上部の岩盤が想定以上に薄くもろかったことや、地下水圧の安全対策が不十分だったと指摘。

工事再開の際は、改めて地質や地下水の状況を把握するように求めた。

 

市交通局は、地質の専門家2人を加えた七隈線建設技術専門委員会を12日に開き、陥没事故でトンネルに流入した水や土砂の撤去方法など、工事再開の課題を協議する方針。

関係者によると、市議会が協議結果に同意すれば、約半年ぶりに工事を再開する方向だ。

 

市とJVはトンネルの掘削工法も再検討する。

陥没現場は、掘削とコンクリート吹き付けによる補強を繰り返す「ナトム工法」を採用したが、大型ドリルで掘り進むと同時に壁面を補強する「シールド工法」や新技術の活用も視野に入れている。

 

 

 

西日本新聞より

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ダム工事に水平展開する新技術

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清水建設はダム工事で、生産性向上につながる実用化した新しい機具や技術を他のダム工事に水平展開する。

 

工事中の平瀬ダム(山口県岩国市)で初めて導入した、コンクリート打設に関連する機具や技術が対象。

清水建設が施工する八ッ場ダム(群馬県長野原町)や簗川ダム(盛岡市)などに、2017年度中にも導入する。

 

新技術の水平展開により、ダム工事における省人化や作業時間の短縮を目指す。

 

 

 

清水建設は平瀬ダムに、生産性向上につながる新しい機具や技術を導入した。

その一つがコンクリートを運ぶ軽量バケット。

高強度高摩耗鋼板を採用して部材を薄肉化し、2.75トンのバケットの重さを2トンに軽量化。

1回当たりに運べる量が増え、打設能力は10%以上向上した。

5月に八ッ場ダムに投入する。

 

コンクリートの締固めでは、バイブレーター装備の重機に、3次元(3D)スキャナーと油量センサーを組み合わせ、締固めの完了を判定するシステムを導入。

オペレーターの熟練度に左右される締固めの違いを定量的に把握でき、作業効率化と品質向上を実現した。今夏に簗川ダムで、今冬に八ッ場ダムで活用する。

 

このほか、平瀬ダムでは重機に装備し、ダム本体のコンクリートが接する岩盤面を清掃するブラシを活用。

従来人手をかけていた岩盤の清掃作業を約10分の1の人員で可能にした。

適用可能なダム工事があれば展開する。

 

清水建設はダム工事で使える新しい機具や技術の水平展開により、省人化や作業効率化を進めたい考え。

建設業は将来の人手不足が懸念されており、生産性をより高める必要性がある。

 

 

 

ニュースイッチより

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臭わないバキュームカー開発

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バキュームカーから出る強烈な臭いを甘いチョコレートのような香りに変える夢のような技術が開発された。「絶対無理」といわれた技術を共同開発したのはシキボウ、山本香料、凸版印刷、東邦車両の4社。

 

全国を走るバキュームカーは1万台。

今までは見ると思わず鼻をつまんだバキュームカーが、これからは深く息を吸い込みたくなる存在になる。

 

 

 

新技術のもとになったのはシキボウと山本香料が2011年に開発した消臭技術「デオマジック」。

シキボウの辻本裕開発技術部長によると、「高級な香水にジャコウネコの肛門の分泌物から取ったシベットが使われているように香水には糞便(ふんべん)臭の成分が入っている」のだという。

糞便臭を除いた香料をあらかじめ作っておき、糞便臭が加わったときにさらに良い香りに変えるのがデオマジックのメカニズムだ。

 

デオマジックは、介護用、おむつ用、ペット用、畜産用などの消臭剤として活用されているが、バキュームカー向けにまで進めたのが今回の新技術。

2014年に開発が始まったが、難航した。

タンクの排気口のフィルターに香料を染み込ませたが、強烈な臭いに太刀打ちできなかった。

「業者さんから『ほれ、見てみい。40年(くみ取りを)やっているが、消臭剤で効く物はなかった。絶対無理や』と言われた」(辻本部長)。

 

1年以上、四苦八苦した末に、飛び出したアイデアが、吸引するため作業時に使用する真空ポンプの潤滑油に香料を配合したらどうかというもの。

真空ポンプの回転熱で気化した香料の成分が配管を通じてバキュームタンクを循環する。

その間に糞便臭とブレンドされ、排気口から出る際はチョコレートやココナツのような甘い香りに変わる。

 

「実車実験して、くみ取り作業が始まると、窓を閉められ、ふとんや洗濯物は中に入れられるのに、気付かずに網戸を開けたままでした。洗濯物を干す人もいました」(辻本部長)。

 

アイデアを出したのは、バキュームカーを製造する東邦車両。

「4社が巡り合って奇跡的に生まれた商品」(辻本部長)が「デオマジックVC1オイル」だ。

 

し尿くみ取り、浄化槽の維持管理・清掃などを行っている会社で、実際にくみ取り作業に立ち会った。

VC1オイルを入れて2週間たったバキュームカー。

チョコレートのような甘い香りとまでは感じられなかったが、「普段ならとても立っていられない」(作業員の稲垣雅貴さん)という排気口のすぐ脇に立って鼻をクンクンしても平気だった。

かすかにいい香りがした。

【中嶋文明】

 

 

 

<バキュームカーの今>

◆現状

下水道の普及で都市部では急速に姿を消しているが、イベント開催時の仮設トイレ、地震など災害時には欠かせない(下水道普及率は全国平均77.8%。1位東京は99.5%、最も低い徳島は17.5%)。

全国で約1万5,000台が走り、うち、し尿処理に約1万台。

福島第1原発では汚染水処理で活躍中。

 

◆外観

タンクやホースをアルミパネルなどで囲い、普通のパネルトラックのような姿のものが増えている。

イメージを一新し、走行中は気付かれない。

 

◆仙台市

条例でアルコール類を下水道に流せないためプロ野球の優勝決定時、ビールかけ会場にはバキュームカーが待機。

ソフトバンクが仙台でリーグ優勝した10年、楽天が日本一となった13年、ビールかけ後にバキュームカーが活躍。

 

 

 

日刊スポーツより

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『泡プレッソ』

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昨年あたりからアメリカでブレイクしている窒素ガスを注入して泡を立てたコーヒー「ニトロコーヒー」が日本でもいくつかのコーヒーショップから発売され、話題になりつつある。

 

クラフトビールを提供するオールデイダイニング「スプリングバレーブルワリー(SVB)東京」では、7月27日から夏季限定(毎日10:00~17:30)で、ニトロコーヒー『泡プレッソ Ultra Creamy Iced Coffee』(税込750円)を発売した。

 

 

 

ニトロコーヒーは水出しコーヒーに窒素ガスを混ぜて作るが、「泡プレッソ」で使用されているのは、ビールに窒素ガスを含ませた泡を作り出す、独自の技術を搭載したタップ「スゴ泡タップ」(特許出願中)。

通常、ビールのつけ泡は炭酸ガスを使って泡を作るが、「スゴ泡タップ」は炭酸ガスを窒素ガスに置き換えている。

 

もともとビールに使うはずだった「スゴ泡タップ」だが、SVBではビールの味や温度に合う出し方を検討している段階で、まだビールには使われていない。

しかし、SVBの泡に対するこだわりと知見、新技術の「スゴ泡タップ」の魅力を伝えたいと、近年高まっているコーヒーに対する本物感のニーズに対応すべく、ビールに先立ちコーヒーの「泡プレッソ」を販売することになった。

 

窒素ガスを液体と混ぜるだけではなくて、圧力を高めた窒素ガスを液体に混ぜることで、非常に細かいマイクロバブルを作り出すことができる。

通常のビールの泡の半分以下ぐらいの細かい泡なので口に入ったときにクリーミーさは抜群。

さらに泡が細かいことで、上に浮きにくく、液中に漂っているため、長時間泡を含んだクリーミーな味が楽しめる。

浮いている泡はボリュームダウンはするものの、1時間経過しても完全には消えないという。

 

 

 

使用しているコーヒーはキーコーヒー社の「氷温熟成珈琲」。

8時間ほどかけて水で抽出することで、甘い香りとまろやかな味を引き出し、そこにクリーミーな泡をのせることで、マイルドで飲みやすいコーヒーになっている。

ミルクは入っていなくてもラテのようなクリーミーさで、コーヒーの苦味を適度に抑えた自然なコーヒー豆の甘みが感じられ、普段ブラックコーヒーが飲めない人でも、とても飲みやすい味になっている。

ターゲットは情報感度の高い20代後半から30代の女性だが、ビール愛好者、とくに黒ビール好きの人にもぜひ試してもらいたい味だ。

普段はラテやカプチーノを愛飲している人や、甘味やカロリーが気になる人にもおすすめ。

 

 

 

ニトロコーヒーは他店で何度か飲んだことがあったが、こんなにもきめ細やかな泡のニトロコーヒーは初めて。

飲んでみるとわかるが、泡が本当にクリームのような味わいなのだ。

 

コーヒー豆のほんのりとした甘さとさっぱり感で、ごくごくと飲めるまさに夏向けのアイスコーヒー。

テイクアウトは検討中とのことだが、できれば泡が立っているできたてを味わいたい。

 

SVBではビールと相性の良い「ペアリング」のおすすめフードがあるが、「泡プレッソ」と一緒に楽しみたいのは、黒ビール「アフターダーク」のペアリングである「SVB特製焼きチョコレートケーキ」(税込800円)。

フレークソルトをかけて食べると甘みがより感じられる温かいチョコレートケーキだが、こちらが「泡プレッソ」と相性バツグン。

 

SVBで販売しているビールは注ぎ方に工夫をして泡を立てており、後のせの泡はまだ使っていないとのこと。

「スゴ泡タップ」のビールへの使用は検討している状況だそうだが、やはり黒ビールの「アフターダーク」でぜひ「スゴ泡タップ」を味わってみたい。

 

 

 

@DIMEより

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石灰石原料の名刺

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素材開発ベンチャーのTBM(東京・千代田)は、石灰石(炭酸カルシウム)と樹脂を混ぜ合わせた新素材を原料にした紙製品を販売する。

 

第1弾として名刺の販売を始めた。

1箱100枚入りから販売し、年内に30万箱の売り上げを目指す。

 

インクジェット用紙やポスターの製品化も検討する。

 

 

 

石灰石を原料にした紙は、石紙(ストーンペーパー)と呼ばれる。

パルプを原料にした紙に比べると、樹木や水を使わず、環境にやさしい。

水にぬれてもインクがにじみにくく、紙のように指を切ることも少ない。

ただ通常の紙と比べて、3割ほど重いことが技術的な課題だった。

 

内部に気泡を取り入れる特殊な製法でストーンペーパーを製造し、紙に含まれる石灰石の量を減らすことで、通常の紙と同等の重さを実現している。

 

すでに約150の企業や法人に採用されたという。

このほど名刺をオーダーできるウェブサイトを開設し、個人向けにも販売できる体制を整えた。

100枚で税抜き1,250円から。

 

パルプを原料とする紙を1トン製造するには、約20本の木と100トンの水を使用する。

ストーンペーパーは石灰石とポリオレフィン樹脂を原料とし、木材と水を一切使用しないため、環境負荷を低減できる。

 

TBMは石灰石と樹脂を混ぜ合わせた新素材を製造販売する。

日本製紙で専務取締役を務めた角裕一郎氏が会長を務めている。

 

 

 

日経産業新聞より

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芯折れず詰まらないシャープペン

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価格500円前後で高機能の新商品が相次いで投入され、激しい競争が繰り広げられているシャープペンシル市場。

 

100万本の販売でヒット商品とされる中、「芯が折れない」をコンセプトとするゼブラ(東京都新宿区)の「デルガード」は販売が600万本を超えた。開発チームは芯が折れるという学生らの不満の声に真摯に向き合い、筆圧を吸収する新しいシステムにたどり着いた。

 

 

 

シャープペン市場は、販売本数が減少しているものの、販売金額は年々伸びている。

各社が売れ筋の新製品を相次いで投入する中、ゼブラは平成24年9月、技術面のハードルの高さから一度は商品化をあきらめた「芯が折れない、詰まらないシャープペン」の開発に再び挑んだ。

 

開発チームはまず、芯が折れる状況を把握するため、塾や学校で学生の行動を観察した。

人によって、ペンを持つ角度や筆圧がさまざまであることや、ノートの材質、マークシートを塗りつぶすなどの動作においても、芯の折れる状況が異なることに気づいた。

 

ペンの設計を担当した研究開発本部研究部の月岡之博・主任研究員は「ペンを落としたとき芯が折れるのはなぜか、ペンの内部で芯が折れるのはなぜか。

あらゆる課題の改善点を洗い出し、部品ごとに試作品を作った」と振り返る。

60案以上のアイデアの多くを試作し、商品化の可能性があるかの検討を繰り返した。

その結果、筆圧による芯の折れを防ぐため、垂直方向と斜め方向の力をそれぞれ吸収する機構の開発に重点を置くことになった。

 

垂直方向の筆圧に対しては、軸に内蔵されたばねが芯を上方向に逃して折れるのを防ぐ機構を採用。

斜めの筆圧に対しては、先端の金属部品が下方向に出てきて芯を包み込む機構にした。

加わる力の角度や強さに合わせて、2つの機構がそれぞれ自動的に作用し、芯が折れないように守る。

「それぞれ荷重や形の違うばねを用意し、その組み合わせを100通りぐらい試した」(月岡氏)。

 

平成25年秋、新技術を説明した役員会では「これは売れる」と評価された。

ゼブラでは、昭和52年に発売された、ボールペンとシャープペンの機能を1本にまとめた「シャーボ」の大ヒット以降、自社技術による高機能のシャープペンを市場に投入していなかったこともあり、社内からの期待が高まった。

 

研究開発本部商品開発部の小野陽祐氏もその1人。

「まだ完成品とはいえなかったが、改善すればすごい商品になる」と思ったという。

 

小野氏の役目は社内や消費者のモニターにペンの試作品を使ってもらい、ペンの使い方や書き心地などの評価を月岡氏に伝えること。

2つの機構の間に設置されただいだい色の緩衝材「Oリング」は、そんな社内モニターからの意見がきっかけだ。

「ノックして金属部分が動く際に聞こえる小さな音が気になる」という声に配慮し、これを防ぐために設けたもので、月岡氏は「結果的にデザインも良くなり、納得している」と振り返る。

 

また、行動観察では芯が出ていない状態から3回ノックしてペンを使う学生が多いことも分かった。

「2回のノックで折れないように対応すれば十分だと思っていた。すぐに3回でも折れないように改良した」(月岡氏)。

新商品は機構が自動で飛び出して芯を守ることから「デルガード」と命名された。

 

マーケティング面では、「もう、折れない。」と、デルガードの特徴をわかりやすく伝えるコピーを打ち出した。

社内では「もし、芯が折れたら消費者から苦情が出るのでは」などの意見もあったが、3回ノックした長さであれば折れないことを証明する追加のデータをそろえるなど、万全を期して市場に送り出した。

 

発売後、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」などで新商品の性能が反響を呼んだ。

「芯が折れるということへの消費者の不満の大きさを改めて実感した」と小野氏。

開発チームがヒットの手応えをつかんだ瞬間だった。(鈴木正行)

 

■デルガード

筆圧や書く角度に合わせて動く新開発の内部機構を備え、芯が折れないシャープペンシル。

ゼブラが平成26年11月に発売し、累計販売数が600万本を超えるヒットとなった。

価格は486円。

軸色はホワイト、ブラック、ライトグリーンなど。

今年1月から、高級感のある素材を使った学生や社会人向けの「デルガード タイプLx」(価格は1,080円)を販売している。

 

 

 

産経新聞より

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難所の作業、ロボにお任せ

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ガス管や橋脚などインフラの保守点検は難しい。

危険な場所にあったり、見えづらい構造になっていたりすることが多いからだ。

 

サーフ・エンジニアリング(神奈川県綾瀬市)は難所でも簡単に点検できるロボットを開発し、注目を集めている。

 

全国的にインフラの老朽化できめ細やかな点検の重要性は増している。

根本秀幸社長は「100年先の安心安全を担保する事業を進めたい」と話す。

 

 

 

2月下旬、綾瀬大橋(綾瀬市)の下で、ロボット「橋脚用のぼるくん」の実証実験が行われた。

特殊なタイヤがつけられた幅6メートル、奥行き3メートルの機械が高さ11メートルの橋脚を囲み、ゆっくりと昇っていく。

カメラが付いており、傷やひび割れを地上で確認できる。

200キログラムのおもりを付けたり橋脚を水でぬらしたりして、人や機械を乗せても重さに耐えられるか、雨天でも使えるかなどを確かめた。

 

同社は2004年創業で機械加工などを手掛ける。

注目されるきっかけはガス管点検用ロボット「のぼるくん」の開発だ。

標準で直径1メートル、重さ40キログラムほど。

特殊なタイヤが付いた円形のロボットがガス管を囲んで、はうように進み、取り付けられたカメラで傷の有無などを確認する。

 

ガス管は足場が組めない場所にあることが多く、高所など点検できない箇所がある。

パイプラインの保全を手掛ける企業に「全てのガス管を点検したい。いい方法はないか」と相談され2013年に開発。

東日本大震災でガス復旧工事に携わって以来、「保守点検にしっかり取り組み、減災につなげる重要性を強く感じていた」(根本社長)ため、ロボットの開発を引き受けた。

 

目指したのはガス管を傷付けず、軽くて安価、壊れにくく組み立てやすい構造だ。

思い浮かんだのが車のタイヤ。

すべりにくく段差や坂を上れる。

点検の難所であるカーブも内輪と外輪の空気圧に差をつけることでスムーズに進める。

足場を組んだ場合、準備、検査、解体まで3日かかっていたが、ロボットなら3時間で済み、コストも10分の1に抑えられる。

 

2014年は県内のガス輸送パイプライン約2キロメートルの点検に使われ、ベンチャー・中小企業のビジネスプランを表彰する「かながわビジネスオーディション2015」の最高賞を受賞した。

建設や原子力発電所関連などから問い合わせも相次ぐ。

「人を乗せても安全な構造に」

「高所のペイントを塗り直す作業に応用できないか」

など要望も様々だ。

 

世界的にも老朽化するインフラを点検する需要が高まっている。

国によると、関連するロボットの市場規模は世界全体で50億円、2030年には2兆円に増える見通しで、注目度が一層高まりそうだ。

 

 

 

日本経済新聞より

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ハウステンボスに植物工場

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大型リゾート施設のハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が、敷地内で植物工場の新設を検討している。

 

野菜は園内のレストランで提供し、輸出も目指す。

 

農業への本格参入で「観光ビジネス都市」への飛躍を狙う。

 

 

 

 

沢田秀雄社長は産経新聞の取材に「世界一、生産性の高い植物工場を本格的に作りたい。近く設計に入り、2年ほどかけて建設する」と述べた。

 

園内では昨年5月、健康をテーマにした「健康と美の王国」を開設した。

 

この中には地産地消を掲げた「健康レストランAURA(オーラ)」がある。

人工光を用いてミニトマトやパセリ、クレソンなど10種類の野菜を無農薬で栽培する「とれたてファーム」コーナーも設け、来場者に提供している。

 

HTBの構想によると、植物工場では葉物野菜を中心に栽培する。

コンピューター制御技術を駆使し、スタッフ数を抑えて運営する。

 

HTBの農業への参入は、日本の食料自給率(カロリーベース)が39%と先進国で最低水準であることが背景にある。

農業の担い手が減る中で、食糧不足の解消に寄与する施設を目指そうと、工場の規模などを具体的に検討している。

 

植物工場は、産業界でも新たなビジネスとして注目を集めている。

東芝やパナソニックといった電機大手は、かつて家電や半導体を生産していた遊休施設を、植物工場に転用する。

 

一方で、大規模な設備投資が必要なため、高コスト体質に陥り、既に計画の撤退や破綻するケースも出ている。

このため、HTBにとっては商品での差別化や販路の確保が課題となる。

 

HTBは将来構想に、最先端の技術を駆使した「観光ビジネス都市」を掲げる。

テーマパークを活性化するのはもちろん、新産業を育て、世界から観光客を呼び込む戦略を描く。

 

HTBには広大な私有地が広がり、新たな技術の実証実験に取り組みやすい環境にある。

この利点を生かし、植物工場のほか、ロボット開発にも力を入れる。

 

7月にはロボットをテーマにした新エリア「ロボットの王国」を開業する。

それに先立ち、今春には接客やショーを担うロボットを開発するための新会社を設立する計画だ。

 

場内でのロボット生産工場の建設も視野に入れ、ロボット技術や、部品の外販を手がける企業に成長させる。

【高瀬真由子】

 

 

 

産経新聞より

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農水産、新技術でブランド化

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東日本大震災の被災地では“攻めの農林水産業”への転換が進んでいる。

 

新たな技術やノウハウの活用で農水産品をブランド化し、高付加価値化や輸出拡大を図る狙いだ。

 

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を視野に、農林水産業の競争力強化が課題となる中、逆境をバネに新たな成長を目指す。

 

 

 

津波被害の痕跡が残る宮城県南三陸町志津川地区。

この漁場で、国内でも珍しい1年物の未産卵カキの養殖が進んでいる。

生産者の佐々木昇記さん(58)は「今年はかなり育ちがいい」と満足顔だ。

 

震災前、同地域の養殖カキは2年物が主流だった。

だが、津波被害から早期に出荷するため、2013年から養殖期間が半年程度の未産卵カキに切り替えた。

雑味のない独特の甘さにちなんで「あまころ牡蠣(かき)」と名付けられたこのカキは、今年の出荷見通しが2万個と前年の10倍に増えた。

 

冬場に旬を迎える一般のカキと違い、出荷は3~7月が中心。

5月からは通常の卸値の4倍近い1個約400円で、主に首都圏のオイスターバー向けに出荷される予定だ。

 

一方、津波で更地となった同県山元町では、震災後わずか2年で「1粒1,000円」と世界有数の高級イチゴの栽培が始まった。

手掛けたのは同町出身でIT企業を経営する岩佐大輝さん(38)が設立した農業生産法人GRAだ。

 

本業の情報通信技術(ICT)を活用し、ハウス内の温度や日照量などを自動管理。

糖度が標準的なイチゴの約2倍で、形や色が特に優れたものを「ミガキイチゴ」のブランドで販売したところ、2013年には大手百貨店で1粒1,000円の値が付き、昨年は香港などにも輸出したという。

 

TPP関連法案では、産地ブランドを保護する地理的表示保護制度(GI)の拡充が進む一方、今後は農家数の減少も懸念される。

岩佐さんは、知識や経験に頼らず、誰でも一様に栽培できるシステムを構築し、新規就農者や地域の雇用拡大につなげる考えだ。

「復興させるなら、震災前以上に発展する必要がある」と岩佐さんは意気込んだ。

【西村利也】

 

 

 

SankeiBizより

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