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2006年05月31日

【環境省】自動車燃料2030年までにバイオ系で10%

環境省のエコ燃料利用推進会議は30日、地球温暖化対策の一環としてバイオマス(生物資源)由来の「エコ燃料(バイオ燃料)」の普及に向けた計画を決定した。
2030年までに自動車燃料の10%をバイオ燃料にすることなどが目標。
関係省庁との連携や産官学の協力で、原油換算で約400万㌔㍑のバイオ燃料導入を目指す。
計画によると、2030年にはサトウキビや建築廃材などから作るバイオエタノールを同約220万㌔㍑、廃植油などから作るバイオディーゼルを同約180万㌔㍑導入する。
安定供給のため、ブラジルなどからの輸入も想定する。
生産や利用拡大へ税制優遇の必要性も指摘した。
ガソリンにバイオエタノールを10%混ぜたE10の対応車も増やす方針だ。


植物を原料とするバイオ燃料は、植物が光合成する際に二酸化炭素を吸収するので、燃やしても二酸化炭素の排出量はゼロと見なす。
国内では自動車など運輸部門からの二酸化炭素排出量増加に歯止めがかかっていない。
日本は京都議定書で2008年から2012年に1990年比で温暖化ガスを6%削減する必要がある。
同会議は当初、バイオガスなど熱利用エコ燃料の普及計画と合わせて報告書をまとめる予定だった。
しかし小泉純一郎首相がバイオエタノールの開発促進を指示するなど、政府内でバイオ燃料をめぐる動きが活発化し、自動車向けを先行させた。
熱利用エコ燃料に関しては引き続き同会議で検討する。

日経産業新聞より


投稿者 Melody : 2006年05月31日 12:05