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2006年07月07日

石炭灰利用し「ヒートアイランド抑制舗装」(東京電力)

東京電力は6日、石炭灰を有効活用した「ヒートアイランド抑制舗装」の実証実験を横浜市の市道を使って開始すると発表した。

生活用道路100㍍余りに「通常型」と「簡易型」の2種類の舗装を施し、路面冷却効果や耐久性を検証する。期間は7月10日~9月30日まで。
「簡易型」は年度内、「通常型」は2009年度以降の実用化を目指す。

東電は昨年10月、石炭灰をリサイクルして保水性を高めた「ヒートアイランド抑制舗装」を国内で初めて開発した。
石炭灰に石膏などを混ぜると微細なすき間ができるため、舗装部分に使えば雨水や地中の水分を多く吸収・保水できる。
一般的な舗装は地表がアスファルトで完全に覆われて水分が浸透せず、ヒートアイランド現象の要因の一つとされている。

すでに技術開発本部(横浜市)敷地内でフィールド試験を終えており、今月から公道で実証実験を開始する。
幅6㍍・延長113㍍の市道で、石炭灰を上層だけに活用した「簡易型」と、下層にも使用した「通常型」の2種類を試す。
15分間隔で路面温度を計測して一般的な舗装と比較、路面冷却効果の持続性を検証する。耐久性も調べる。
その後、経済性などを評価し、まず「簡易型」の実用化を目指す。
舗装を補修する際は、上層だけを張り替えるケースが多く、「簡易型」の効果が実証されれば、早期の普及拡大によるヒートアイランド現象の抑制が期待できる。

東電は従来、石炭灰を土地造成材やセメント原料に100%リサイクルしているが、「ヒートアイランド抑制舗装」技術の確立によって、一層の有効利用を目指している

電気新聞より

投稿者 トリム : 2006年07月07日 16:47