使い捨てカイロでヘドロ除去!

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東京海洋大学海洋科学部の佐々木剛准教授と発明家の杉本幹生氏は、使い捨てカイロを再利用し、有機汚泥(ヘドロ)を分解してにおいを減らす「鉄炭(てったん)団子」を使った地域連携を始めた。

 

夜間照明に使う発電機能や、地元・芝浦原産の「シバエビ」復活も盛り込んだ循環型社会の環境教育を、東京都港区の中学校などで実施する。

 

においが問題になっている目黒区の目黒川の水質浄化プロジェクトもスタートした。

 

 

 

鉄炭団子は使用期限切れの使い捨てカイロを活用し、鉄と炭を圧着させ団子状にしたもので、2013年に特許が成立している。

水に入れると鉄と炭のイオン化傾向の差で鉄イオンが溶出する。

酸素が少なく有害微生物が繁殖するヘドロでは、鉄イオンが、においの要因となる硫化水素と結合し、硫化鉄に変わり沈殿・除去される。

 

 

 

また鉄イオンと溶存酸素でコロイド水酸化鉄になり、ヘドロを酸化分解する。

この時の酸素供給効果で微生物の種類が変わり、水質浄化が進んで藻や水生植物が繁殖する仕組みだ。

屋外実験では硫化水素濃度が3カ月で10ppm(100万分の1)から0になり、ヘドロがほぼなくなった。

さらに両氏は鉄イオンの溶出で電子が炭素に移動、電池の機能を発揮する「鉄炭ヘドロ電池」も開発。

電圧0・3ボルトを実現した。

 

これらは総合的な環境教育の教材になるとして、16―18年度で中学校向けのプロジェクトに取り組む。

鉄炭団子の設置で変わる生物・水質の調査、発電効率を上げる鉄・炭の圧着方法の工夫、シバエビ養殖試験などを実施する。

 

 

 

日刊工業新聞より

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池や用水路で花育成

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農業機械メーカーのみのる産業(岡山県赤磐市)は、池や用水路で花を育てられるいかだ「花いかだ」を開発した。

来週の発売を予定する。

 

水質浄化機能を持つ花を植えることで、環境を美化しながら水質の改善につなげる。

年間1億円以上の売り上げを目指す。

 

 

 

いかだは樹脂製で1基の大きさが幅1メートル、奥行き84センチメートル、重さが5キログラムある。

複数を連結して使うことができる。

 

池などに浮かべたいかだの上に不識布を敷き、その上に土を盛って花の苗を植える。

不識布を通して土に池の水が給水されるため、水やりなどの手間は不要になる。

価格は1基5,000円程度を予定する。

 

まずは同社のグループ企業が運営するゴルフ場「後楽ゴルフ倶楽部」(岡山市)の池などに1,300基のいかだを試験設置した。

サカタのタネが開発し、水質浄化能力が高いとされる花「サンパチェンス」を5,200株植えた。

 

ゴルフ場の池は芝を育てるための肥料が雨などに混じって流れ込み、富栄養化が進み水質が悪化しやすい。

サンパチェンスなどの浄化機能を持つ花を植えれば景観と水質の両面で改善が期待できるという。

みのる産業ではゴルフ場のほか、公園などでの利用を見込んでいる。

 

 

 

日経産業新聞より

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水田再生し霞ケ浦水質浄化

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耕作放棄地となった谷津田(やつだ)と呼ばれる湿地帯にある水田を再生し、霞ケ浦の水質浄化や新しい農業モデルの構築につなげようと、NPO法人「アサザ基金」(牛久市南)のメンバーが株式会社「新しい風さとやま」(同)を設立した。

 

農家の高齢化や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の影響で農地の集約化が進められる中、条件が悪くほとんど見向きもされない谷津田にあえて焦点をあて、子供たちの体験学習や地域の活性化を目指す。

 

 

 

霞ケ浦流域には大きな河川がなく、流域に1,000以上ある谷津田は地下水が湧く重要な水源地となっている。

森に囲まれた湿地帯にあり、大型機械が入れないことや狭く日当たりが悪いなどの悪条件のため、谷津田の多くは耕作放棄地となっている。

 

耕作が放棄されると雑草や木が生えて乾燥化が進むほか、水田としての水質浄化作用もなくなり、霞ケ浦の水質悪化につながる。

また、目につきにくい場所にあるため、残土や産業廃棄物などの不法投棄も懸念される。

 

アサザ基金はこれまで、20年以上にわたり企業や学校、地場産業と連携して霞ケ浦の水質浄化や無農薬米の栽培、酒造りなどに取り組んできた。

だが、谷津田がどんどん耕作放棄地化されていることに危機感を抱いた。

高齢化した農家から「うちの田んぼも何とかしてくれ」などの声も相次ぎ、会社組織を立ち上げることにした。

 

新しい風さとやまは、谷津田で守られた水源地で「さとやま米」を栽培し販売する。

ホタルが舞いメダカが泳ぐ日本の原風景の中、完全無農薬で無化学肥料栽培という付加価値を付け、国内外の消費者にアピールする。

 

今年は牛久市と鹿嶋市で30年以上前から耕作放棄地となっている谷津田2.5ヘクタールを再生させ、コシヒカリを栽培する。

谷津田は一枚一枚が狭いため、少しずついろいろな品種の栽培が可能という。

同社では栽培面積を3年目には10ヘクタール、10年目には200ヘクタールに拡大することを計画している。

 

また、参加型里山農業事業として、市民や企業、修学旅行、外国人旅行者向けのエコツーリズムや「マイ田んぼ制度」、農家レストランなどを実施する。

地域の小中学校の総合学習の時間を使い、耕作放棄地から水田を復活させ、田植えや稲刈りなどを行う体験学習も計画している。

 

牧文一郎社長は「この事業が成功すれば農業はおもしろくなり、海外へ輸出しても注目される。谷津田は全国にあるので、地方創生のモデルにもなる」と話している。

【篠崎理】

 

 

 

産経新聞より

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