軽量盛土材「スーパーソル」とは?
軽量盛土材「スーパーソル」は、廃ガラスをゴミでなく新しい資源としてとらえ、この廃ガラスを粉砕・焼成発泡させることで生まれた人工の多孔質軽量資材です。微細な独立気泡をもつ2~75mmの不定形塊状(礫質土)からなっており、絶乾比重は0.4~0.5、吸水率は30%以下です。
また、軽量であることから取扱が容易で、どんな歪曲な地形や埋設管があっても工事が可能です。施工後においても、原料が廃ガラスであることから重金属等の有害物質が溶出することがないので、環境汚染の心配がありません。使用後は、土壌への還元(残土処分)が可能となり、新たな産業廃棄物を発生させません。スーパーソルは、軽量盛土工法では有用な資材となります。
軽量盛土材「スーパーソル」の特徴
新しい | 粒径2~75mmの粒度からなる不定形塊状のガラス質多孔体でリサイクル品とはいえ新素材です。 |
軽い | 超軽量のもの(水に浮くタイプ)と比重が水と同程度以上のもの(水に沈むタイプ)まで製造可能です。(比重:0.3~1.6) |
簡単 | 施工現場での自由度が高く、どんな歪曲な地形や埋設管があっても工事が可能です。軽量で扱い易く、多少の降雨でも作業可能です。 |
早い | 下準備、養生期間がなく工期を大幅に短縮します。 |
水はけ | 締固め時でも水はけ抜群です。 |
安全 | 廃ガラスを99%原料としています。 |
燃えない | 無機鉱物性で耐火性です。 |
環境保全 | 土から土への完全リサイクル型。掘削後、産廃物の適用を受けません。砕石のような環境破壊がなく、最終処分時でダイオキシンや二酸化炭素の発生がありません。 |
[callout font_size=”19px” style=”limegreen”]スーパーソルは、土木・建築・その他いろいろな分野での使用が可能![/callout]
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[list_item]擁壁等の裏込め用地盤盛土材[/list_item]
[list_item]ボックスカルバート等の埋戻し材[/list_item]
[list_item]公園・緑地等の地盤改良材[/list_item]
[list_item]運動場・レジャー施設等の排水資材[/list_item]
[list_item]半地下式駐車場等の埋戻し材[/list_item]
[list_item]地すべり対策としての地盤材[/list_item]
[list_item]道路下等の路床材[/list_item]
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軽量盛土材「スーパーソル」の施工特徴(締固め時)
密度 | 0.3~0.4t/m3 |
三軸圧縮強さ | φ=30度以上 |
CBR値 | 17.7% |
透水係数 | 0.03~1cm/s |
軽量盛土材「スーパーソル」の施行方法
標準的な施工フローを下記に示します。
- 準備工 : 施工サイトの不陸整正、転圧
- 材料搬入 : 工場からのスーパーソル搬入
- 材料投入 : 施工サイトへのスーパーソル運搬、投入
- 敷き均し : 重機、人力による敷き均し
- 転圧 : 重機による転圧、現場品質管理
- 覆土・完了 : 透水土木シート敷設後、覆土
施行単価
納品方法 : 1m3フレコンバッグ詰め
納品場所 : 現場渡し
材料単価 : 16,500円/m3
※輸送費は、製造工場より陸送にて100km以内とします。100km以上は別途輸送費が発生します。
適用範囲
土質条件A : 硬岩、軟岩、礫質土、砂質土、シルト、粘性土、有機質土
最大法面勾配 : 0(1:n)
現場条件 : 盛土
スーパーソルは、比較的大きな内部摩擦角と不定形塊状となっているため、施工方法によっては急勾配の盛土も可能です。また、スーパーソル自体が独立気泡体になっているため、多少の降雨でも施工可能です。
施工・使用上の留意点
軽量盛土材「スーパーソル」は重機等により転圧する際に、破砕する特性があるため、転圧機種を選定する時には十分に注意をする。すなわち
- 小規模な工事又は施工範囲が狭い場合であって、締固め密度を0.3t/m3に締固める時は、1ton級振動ローラで転圧すればこの密度は得られる。
- 施工範囲の広い中規模工事の場合で、締固め密度が0.35t/m3以上の密度と地盤強さを求める時は、10ton級湿地ブルトーザーで転圧すればこの密度は得られる。また、過度に転圧した場合、軽量盛土材「スーパーソル」の粒子破砕も大きくなる事もあるので注意を要する。
- なお、上記以外の転圧重機を使用する際、事前に通常の土砂等と同様な転圧試験を実施し、必要な締固め密度が得られる効率的な転圧回数や施工方法等を検討する必要がある。
- 重機等により転圧、締固めを行う場合には、軽量盛土材「スーパーソル」を水平に敷き均した状態で行う事。
- 軟弱な地山上に盛土する場合や、盛土の上に覆土を行う場合には、材料の分離並びに締固めたスーパーソルの間隙内に土砂が混入することを防ぐ目的で、スーパーソルと土との境界に透水土木シートを敷設する必要がある。
- 地下水位より上で適用することが望ましいが、地下水位より下での施工及び将来的に地下水位の上昇が考えられる所での適用については、「浮力による浮上がり」について検討をする必要がある。
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スーパーソルの軽量性を活かし、構造物における沈下低減および土圧軽減の裏込め資材としての使用
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