ビール3社そろって“健康志向”

キリンビールとアサヒビール、サントリー酒類のビール大手3社が2日、消費者の“健康志向”に対応した発泡酒の新製品をそろって発売した。

いずれも糖質や痛風の原因とされるプリン体を含まないのが特徴で、これまで独擅場を演じてきたサッポロビールの「極ZERO(ゼロ)」を追撃する。

発泡酒の販売量は、安価な第3のビールに押され右肩下がりだが、同様の特徴を持つ各社製品が並ぶ異例の事態を迎え、シェア争いの重要な焦点となりそうだ。

新製品は、キリンの「淡麗プラチナダブル」(アルコール度数5.5%)と、アサヒの「スーパーゼロ」(5.5%)、サントリーの「おいしいZERO(ゼロ)」(5%)の3品。

各社とも独自に商品化を検討していたが、第3のビールだった「極ゼロ」が7月、製法上の制約が小さい発泡酒へ切り替えたのを受け、発売に踏み切った。
小売り各社の商品入れ替えのタイミングに合わせ、発売日が横並びとなった。

キリンの新製品は発泡酒からプリン体だけを吸着除去する新技術を利用、アサヒは新素材の「コメ乳酸発酵液」を使い、サントリーはホップの苦み成分を抽出した苦味料で味を整えた。
後発商品だけに、それぞれ風味面での差別化を狙う。

ただ小売店の陳列スペースは限られるため、「生き残るのは2~3商品」(大手首脳)との見方がもっぱらで、各社とも消費者へのアピールに懸命だ。

年内販売目標が120万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と3社中最多のキリンは、発売日に東京都内の総合スーパーで商品を無料配布。
布施孝之・キリンビールマーケティング社長は「最初の1カ月でリピーター獲得の勝負が付くだろう」と気を引き締めた。
今回、発泡酒市場に再参入したサントリーも全国で50万本を配り、浸透を目指す。

発泡酒の出荷量は9年連続で減少し、昨年は5,869万ケースとビール類全体の14%弱まで低下。
今回、“ゼロゼロ発泡酒”が脚光を浴びたことで、「料飲店の引き合いも増えてきた」といい、各社の次の一手が注目される。

SankeiBizより

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