被災農地有効活用

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東日本大震災で被災した農家らでつくる宮城県名取市閖上地区の農事組合法人「小塚原ファームランド」(引地長一代表)が、耐塩性のあるバラ「刺梨(ツーリー)」の生産を始め、実を使ったお茶の販売に乗り出した。

 

ノウハウは、ツーリーの生産と商品化に成功した同市の宮城農高が提供。

 

今後、被災した遊休農地で栽培を広げていく考えだ。

 

 

 

法人は同市小塚原の農家ら9人が8月末に設立。

ツーリーの生産は5月に始め、現在は2アールの畑で413株を育てている。

今後は育ったツーリーを植え替え、30アールほどの土地で生産していく。

 

お茶にできる量の実を収穫するには時間がかかるため、原料は当面、宮城農高などが支援する。

18日には同校科学部の生徒らが実の切り方や袋詰めの方法などを伝授。

「バラの果実茶」として今月末、横浜市の催しでティーバッグ(5個入り1袋200円)を販売する。

 

ツーリーは1999年、中国・貴州省から県内に伝わった。

耐塩性が高く、津波で浸水した土地でも容易に生産できる。

実は1株で500~1,000個取れ、ビタミンCやポリフェノールが多く含まれる。

同校が市販に向けて製法を検討し、コストを抑えるめどが付いた。

 

引地代表は津波で7ヘクタールの農地が全て浸水し、農機具も流失。

仲間と法人を組織し、今年からコメの作付けも再開したが、少しでも収益を上げようとツーリーによる6次産業化を決めた。

 

引地代表は「地域には震災で農業をやめた人も大勢いて、数ヘクタールの遊休農地がある。徐々にツーリーの栽培地を増やし、農地復興につなげたい」と話す。

 

 

 

河北新報より

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