来春から観光列車と料理列車を導入する第三セクターの長良川鉄道(本社・岐阜県関市)は22日、改装する車体2両を美濃市駅(美濃市)からクレーンでつり上げ、輸送トラックに積み替えた。
車体は24日早朝、改装を手掛ける大阪市の鉄道車両製造会社「大阪車両」に到着する。
赤字経営が続く長良川鉄道は、車両の一部を観光列車として再利用し、経営基盤の強化を図る。
「ナガラ」の301号と302号を改装し、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治さん(68)がデザインを手掛ける。
改装費は約6,000万円で、7割を国の補助金を充てる。
完成は来年3月下旬の予定。
改装車体の出発式は来年4月27日に美濃太田駅で行われ、週末や休日の年間約130日に1日2便運行する。
運賃は観光列車(定員37人)が乗車整理券500円、料理列車(定員25人)が1万2,000円を想定。
予約制で来年2月から申し込みを開始する予定。
毎日新聞より