2010年03月25日
逆境力（ぎゃっきょうりょく）【後篇】
さて３日間に渡ってお届けして来た
逆境力も本日で最後となりました。
早速【後篇】をお届けしましょう！！
０６年夏、駒大苫小牧の応援に訪
れた我喜屋のもとに１本の電話。
母校【興南高校】の理事長から『野
球を強くするにはどうしたら良いか？』
遠回しに監督就任の打診だった。
妻の後押しもあって決断をした・・・。
その時の興南高校は夏秋連続で
浦添商業高校にコールド負けと低迷
８３年の夏以来、２３年間も甲子園か
ら遠ざかっていた。
母校の野球部を見てみると惨憺たる
状況。『寝ない・食べない・起きない
整理整頓出来ない・・４拍子も５拍子
も揃っていました。
しかし、選手の能力自体は低くない。
沖縄県内なら十分に戦える戦力だっ
たのだ。選手たちに『あと３ヶ月で甲
子園に行けるようにしてやると』ハッ
タリをかました我喜屋はチームの改
革に乗り出した。
朝６時起床。６時１５分までに洗顔と
歯磨き。６時１５分からは２０分間の
散歩をさせた。 この散歩こそがポイ
ントで集団で歩く事を禁止、一人一
人が何かを感じてこい！触れてこい！
匂いを嗅いでこい！鳥の姿を追いか
けろ！電柱が何本あるのか？何でも
いいから感じて帰って来いと・・。
五感を研ぎ澄ます事で気づく事の大
切さを教えた。
初めはただ行って帰ってくるだけの
選手たちが、ゴミを拾って帰ってくる
様になり、更にはゴミを入れるビニ
ールるを持って出かけるようになった。
『朝起きれる・・ゴミを拾える・・寝る時
間を守れる・・バントがうまくなる・・野
球がうまくなる・・気がつくようになれ
ば・・お互いを励ましあう・・打たれる
前に声をかけると言う事が出来るよう
になるんです。』
野球ノートの提出を義務付け、１分間
スピーチもやらせた。１分も話せない
ヤツは世の中を知らないと言う事、通
知表が１・２では、１か２の野球しか出
来ない！と視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触
角を鍛える事で人間性を変え、チーム
を変えていった。
監督就任から３ヶ月後、興南高校は
沖縄県大会の決勝に進出していた。
秋は０対１１の５回コールドで負けてい
る相手にまともにやって勝てるはずが
ない。ここで我喜屋は新戦力の１年生
の石川に先発を任せた。
興南高校２人の主戦左投手対策とし
て右打者を並べて来た浦商打線は石
川の前に沈黙、７回からリリーフを使
い４安打の完封リレーで２４年ぶりの
甲子園切符を掴んだ。その翌年春に
は２６年ぶりの選抜出場。
現在、春夏合わせ３季連続で甲子園
へ出場中。
残念な事に、いい試合はするものの
初戦突破が出来ていません。
でも、ここまで選手たちを育てて来て
いるので、そろそろ結果を出すでしょ
う！
雨で順延となり、明日が１回戦です
興南高校に期待しましょう！！
最後に監督はこう話しています。。。
『逆境とは、ハングリーなんですよ。
満たされていないものを満たす。その
差を埋めればいいんです。
逆境を順境に変える努力をするのは
監督の仕事。困難から逃げなければ
どんな逆境でも順境と思える日が来
ます。大変？大変なんて僕の辞書に
はないですよ。周りが大変と言うだけ
で、僕は普通。まぁ、わざとそう言う
様にして、自分をコントロールしてい
るんですけどね・・』
『いまだに無理難題がふりかかって
くるとワクワクする。さぁ、腕の見せ
どころだと。この問題をどう料理して
やろうか？気がつけば、常に頭を
働かせている。逆境とは強くなるチャ
ンス。逆境があるから成長出来る。
逆境を支配できる力・・逆境力』
まさに今の時代に必要な事ではない
でしょうか？
大いに参考にしたいものです。
頑張れ我喜屋 興南！！！！！
- by
- at 18:15
コメント
いよいよ、明日ですねー
試合！！！
明日は、仕事しながら、
心のなかで応援します＾＾
がんばれーーー＾＾