2012年02月14日
掘削船『ちきゅう』
最近注目されている【メタンハイグレード】をご存じ
でしょうか? そして、それを掘削採取することが出
来る船【ちきゅう】をご存知でしょうか?
まずメタンハイグレードとは、簡単に言うと【燃える
氷】で、天然ガスの主成分【メタン】が、高圧・低温
の海底下や永久凍土の下でシャーベット状に固まった
ものです。
さて、それが注目されているのはエネルギーの殆どを
海外からの輸入に頼ってる日本の国産資源となること
や石油と比べても二酸化炭素排出量は約半分という事
で【次世代エネルギー】として注目されています。
今回は愛知県の渥美半島沖で世界初となる海洋産出試
験という事で、期待が高まっているのです。
愛知県渥美半島沖の海底に眠るメタンハイグレードの
埋蔵量について十数年前から予測はついていたような
のですが、当時の技術ではとても採掘できるものでは
なかったそうです。
その準備が整い世界初の挑戦という事になっているの
ですが、これが成功すれば資源の少ない日本の救世主
になりそうです。
ちなみに今回の場所には日本の天然ガス使用量の14
年分に相当する量があると推測され、更には日本近海
には100年分の量があると言われている様です。
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この掘削船【ちきゅう】からダイヤモンドを装着した
ドリルが海面から約1260メートル下に存在すると
みられるメタンハイグレードの地層まで掘り進み産出
するだけではなく、何と海底下から7,000メート
ルの【マントル】にも到達可能だそうです。
この事によって、メタルハイグレードの事はもちろん
地球誕生や生命誕生、地震のメカニズムなどの解明に
も繋がる可能性が高いという事で、凄い機能をもった
掘削船だという事です。
色々な事が解明され、次世代エネルギーが使用できる
様になる事に対しての期待もありますが、何となく人
類はどこまでも地球のエネルギーをしぼりだすのか?
技術の進歩と共に人類が踏み入れてはならない領域に
まで、入って来ている様な感覚をもっているのは、私
だけでしょうか?
