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2010年09月24日

泥かぶら【前篇】

会社で行っている日報の

やり取りの中で、うちの

専務から【泥かぶら】と言

う舞台作品の存在を知り

ました。

いい話なので、ここでご

紹介したいと思います。

では、早速・・・↓↓↓↓↓↓

『昔、ある村に顔の醜い

少女がいました。

孤児で、家もなく、森の

落葉の中にもぐり、橋の

下に寝る。

色は真黒、髪はボウボ

ウ。 着物はボロボロ、

身体は泥だらけ。

少女は、その醜さゆえ

に、【泥かぶら】と呼ばれ

ていました。 

子どもからは石を投げら

れ、唾を吐きかけられ、

泥かぶらの心はますます

荒み、その顔は醜くなって

いくばかりです。
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『私はこれからどうしたら

いいの…』夕日を見ながら

悲しくなり考え込むのです。

ある日の事・・・。

旅の老法師が通りかかり

ました。『これこれ、泥かぶ

らよ。そんなに奇麗になり

たいと泣くのなら、その方

法を3つ教えよう。』 

まず1つは、自分の醜さを

恥じないこと。

2つ目は、いつもにっこりと

笑っていなさい。

そして3つ目は、人の身に

なって思うことじゃ』泥かぶ

らは、激しく心を動かされま

す。と、言うのも、それらは、

今までの自分とまったく正

反対の生き方だったからで

す。 『この3つを守れば村

一番の美人になれる』法師

の言葉を信じた泥かぶらは

その通りの生き方をし始め

ます。

しかし、急に態度の変わっ

た泥かぶら見て、村人は不

審に思うばかりか、嘲笑し、

中傷するのです。

ある時、事件が起こります。
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事の発端は、村一番の美人

で一番お金持ちの庄屋の子

“こずえ”でした。 

彼女がどうしたことか、『助け

て!』と叫んで、泥かぶらの

所に走って来たのです。

こずえは、日頃から泥かぶら

を嫌っていじめていた者の一

人です。

何かわけがあるに違いあり

ません。 すると、こずえの

後ろから、父親の庄屋が鞭

を持ってやって来ました。

庄屋は、命よりも大切にし

ていた茶器を割られた事で、

怒り心頭に達していました。

『泥かぶらが、割ったんだ!』

父親の怒りを逃れる為に、

こずえは、日頃から評判の悪

い泥かぶらに罪を着せていた

のです。

怒り狂ったような庄屋は、娘

の言うことを信じて疑いませ

ん。

泥かぶらを見つけると、容赦

なく鞭で打って、折檻をし始

めました。

泥かぶらは、すべてを悟り、

黙ってその鞭を受けました。

『人の身になって思うこと』と

いう法師のあの言葉を思い

出し、『助けて』と頼んだこず

えの願いを聞き入れたので

す。 

何度も何度も鞭で叩かれ、

ひどい言葉を浴びせられな

がらも、泥かぶらはこずえ

を助けるために、最後まで

耐え忍びました。

中篇へづづく・・・。