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2005年05月26日

緒についた分別収集(メキシコ)

メキシコには結構、残り物を利用した料理が多い。トウモロコシ粉をクレープ状にした主食トルティーヤはすぐ硬くなる。それを利用した数々の料理が編み出されてきた。硬いトルティーヤ入りスープや、それをチリソースや鶏肉とからめたチラキレスが代表的な料理になっている。
このようにメキシコは、物を捨てず最後まで使う人が多いが、ごみの分別回収という考えは最近までなかった。


環境省は「きれいなメキシコのための十字軍」を2001年に発足させ、地方自治体にごみの分別を呼びかけている。「街がごみだらけ」という観光客の声に押され、現フォックス政権が美化運動として始めたもので、2003年からごみの削減、リサイクルに力を入れるようになった。2004年には初の廃棄物関連法が制定された。
ユカタン半島の古都メリダなど観光都市を中心に、全国約2400の自治体中378が有機ごみの分別回収を始めた。メキシコ市でも一部で分別が始まったが、清掃車の数が足りず、車に積む段階で交ざっているのが現状だ。
「十字軍」のサンドラ・エレラ担当官は「メキシコ人にも浪費はよくないという考えがあるので、自治体が躍起になれば広がる」と見込む。

毎日新聞より

投稿者 Melody : 2005年05月26日 12:17