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2008年09月30日

来年度の環境技術実証事業

環境省は環境技術の導入効果を第三者試験機関が実証する事業の対象技術に、2009年度からヒートポンプ空調、グリーンIT、揮発性有機化合物(VOC)簡易測定の3分野を追加する方向で検討に入った。

実績の少ないベンチャー企業(VB)や中小企業が開発した技術に、客観的な試験データを付けることで信頼性を高め、普及を後押しする。

2009年度と2010年度の実施分は実証費用を同省が負担し、企業の出費を軽減する。

現在、環境省の「環境技術実証事業」は水質浄化や廃水処理、ヒートアイランド対策など6つの技術分野を対象とする。

2007年度は2006年度からの継続分も含めて約50件の実証試験を行った。

実証した技術にはを付与し、製品カタログなどへの利用を認めている。

同省のホームページでは実証事業が始まった2003年度以降の試験結果を公開している。


日刊工業新聞より

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2008年09月29日

下水道局ポンプ所屋上が大臣賞

財団法人都市緑化技術開発機構は、緑化技術の一層の向上や普及を図るため、毎年屋上・壁面特殊緑化コンクールを実施しているが、第7回の受賞作品が決まり、9月10日発表された。

国土交通・環境大臣賞はじめ10作品が受賞になった。

環境大臣賞に選ばれたのは、屋上緑化部門で東品川屋上庭園(東京・品川)。
東京都下水局ポンプ所の屋上4,664平方㍍に設置された庭園。
自然の少ない市街地内に生物棲息に配慮したビオトープ池や雑木林を創出するなど区民が自然と触れ合える貴重な空間を提供している点が評価された。

壁面・特殊緑化部門では、三木総合防災公園の屋内テニス場「ビーンズドーム」(兵庫県三木市)。
ドーム側面7,024平方㍍のステンレス屋根の上を緑化。
自然換気システムと緑化の相乗効果により、熱環境が緩和され、1年中、冷暖房機器を必要としないエコドームを実現した環境面での取り組みが高く評価された。

国土交通大臣賞に選ばれたのは、屋上緑化部門で、アイランドシティ中央公園の拠点施設「ぐりんぐりん」(福岡市)。
「花と緑の丘」をテーマに屋上と地上を連続させた4,560平方㍍の自由曲面屋根を緑化。
かん水システムは貯留層に貯めた雨水利用を主体とするなど維持管理コストの軽減にも配慮。
屋上緑化のリーディングプロジェクトとして高く評価された。

壁面・特殊緑化部門では、都市型菜園「アグリス成城」(東京・世田谷)。
小田急線の複々線化事業によって生まれた線路上の人工地盤5,103平方㍍を、会員制の貸菜園として整備したもの。
市民農園として活用するアイデアが緑化の推進が期待される鉄道敷緑化の好事例として高く評価された。


循環経済新聞より

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2008年09月28日

「エコ通勤」のポータルサイト

国土交通省は25日、通勤の際の交通手段を、マイカーからバスなどの公共交通機関や自転車などに転換する「エコ通勤」に関する情報発信を目的としたエコ通勤ポータルサイトを同省ウェブサイト内に開設した。

同省では、「エコ通勤」を推進する事業所等を公募しており、現在17社の611事業所が応募している。

自動車メーカー関連では、日産自動車テクニカルセンター・先進技術開発センター(神奈川県厚木市)、日野自動車本社・日野工場(東京都日野市)、三菱ふそうトラックバス川崎製作所・技術センター(神奈川県 川崎市)、ヤマハ発動機本社(静岡県磐田市)が応募している。

日産自動車では、従業員バスを運行しており、日野自動車では従業員に公共交通機関の利用を促すとともに、マイカー通勤者にはエコドライブの実施を徹底する。


レスポンスより

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2008年09月27日

「エコ通勤奨励金」

自動車通勤に伴う二酸化炭素(CO2)排出量を減らし地球温暖化防止に貢献しようと、生活協同組合コープやまなし(本部・甲府市古上条町)が、職員に自転車や徒歩によるエコ通勤を奨励する制度を始めた。

来年度までに30人がエコ通勤に切り替え、CO2排出量の年間18.6㌧(8.8%)削減を目標にしている。

この制度は、自家用車から自転車などに通勤手段を替える職員に対し、「エコ通勤奨励金」として、これまで通りの通勤手当(実費ガソリン代)を継続支給。
自転車通勤手当(一律1,500円)も別途支給する。

同生協によると、全職員169人のうち159人が自家用車通勤で、これによるCO2排出量は年間211㌧と試算される。
職員10人がエコ通勤に切り替えれば、CO2排出量は年間6.2㌧(2.9%)削減できるといい、片道10㌔圏内の職員108人にエコ通勤を呼び掛けている。

初日の今月16日は、県内の各事業所で職員計14人がエコ通勤。
車で10~15分の距離を25分かけて自転車で出勤した職員の根岸美和さん(32)さんは「運動不足も解消でき、環境にもいい。気分よく出勤できました」と笑顔だった。


毎日新聞より

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2008年09月26日

萌えキャラの米袋

日本3大盆踊りに数えられる「西馬音内(にしもない)盆踊り」で知られ、歴史的文化財が多く残る秋田県羽後町。
この「緑と踊りと雪の町」が近年、都市部の若者、特にオタクと呼ばれる人々から熱い視線を浴びている。羽後町が“萌(も)え”始めたその理由とは?

JAうごは今月、「あきたこまち」の新しい米袋パッケージの導入を決めた。

「百貨店の雰囲気や客層が異なる」と都内の百貨店から、この袋のコメの取り扱いを断られたものの、ホームページ(HP)で予約販売を始めた22日から、わずか2日で600件近い申し込みが寄せられた。
購入者は北は北海道、南は沖縄まで全国に及ぶ。

購入層は主に若い男性。
従来の購買層から最も遠い存在だった彼らを引き付けたのは、新パッケージのイラストだ。

デザインは市女笠(いちめがさ)姿に稲穂を抱えた伝統的なあきたおばこ(秋田弁で10代後半の美少女を指す)だが、斬新だったのは少女がいわゆる“萌え”キャラだったこと。
作者はテレビアニメにもなった「らぶドル ~Lovely Idol~」などの作品で知られる人気イラストレーター、西又葵さんだ。

同JA営農販売課の佐々木常芳課長は「農作物と萌えキャラのタイアップは全国初かもしれない。予約開始前から問い合わせのメールが殺到し、これほどの反響とは予想していなかった。若者のコメ離れを食い止めるきっかけにしたい。他の農作物や四季折々でもデザインをお願いできれば」と期待を込める。


今年6月、同町の夜市祭「かがり火天国」の新イベント「かがり美少女イラストコンテスト」にゲスト出演した西又さんが、同町の自然や文化に感銘を受けたのがイラスト提供のきっかけだ。

同コンテストで記念スティックポスターを西又さんらとともに寄贈した人気イラストレーター、POPさんの新萌えキャラ「かやたん」「うごいす」も、同町商工会の新キャラに今夏採用されている。
ポスターを求めて県外から訪れる人もいて、携帯電話ストラップなど関連グッズの売れ行きも好調だ。
「町の新マスコットキャラにしたいという声も強い」と同商工会。

「かがり火天国」はそもそも地域の祭り。
2年前に「かがり美少女イラストコンテスト」を始めたことで、県外から多くの観光客が訪れるようになった。
国内外から作品の応募があり、今年は全国から1,000人もの人が来場した。
県外ナンバーの痛車(いたしゃ)(車体をアニメやゲームの美少女キャラのイラストなどで独自に装飾した自動車)も数十台、同町に現れ、初めて見る地元の人々を驚かせたという。

同コンテストの仕掛け人は同町出身で、現在は都内に住む会社員、山内貴範さん(23)だ。
山内さんは「町おこしが目的ではなく、自分が好きなものを地域の人々、特に子供たちに楽しんでもらいたくて企画した。東京から“萌え”キャラを単に輸入するのではなく、地元の文化や景色と融合することで、地元の人々が『こういう風に表現されるのか』とその良さを感じてくれる」と話す。
特に地元の子供たちが萌えキャラを色眼鏡なしに「かわいい」と応援してくれるという。


ところで高齢化が進み若者の少ない同町で萌えキャラに反発はなかったのだろうか?
同JAでは新パッケージ採用にあたり「絵柄が軽すぎる」との反対意見もあったという。
だが「若者のコメ離れを食い止めるには何でもしよう」(佐々木課長)と採用を決めた。
「町の大人たちの『(萌えキャラの)何が良いのか分からないけど、自由にやってみれ』という寛容さに救われた」と山内さんはいう。

それにしてもなぜ県外のオタクたちからこれほどの注目を集めるのか?
山内さんは「もともと、そのイラストレーターのファンということに加え、地域色を生かしたイラストは秋葉原では見ることができないからでは」と分析する。

「地元の良さの再発見と、地元の子供たちがプロのイラストレーターと触れ合うことで将来の励みになってくれることが目標」と山内さん。

取材時、同JAの新パッケージのキャラをみた地元の女子中学生たちが「超かわいい!」と歓声を上げていた。
新しい文化は、歴史あるこの町に、着実に溶け込んでいるようだ。


27、28日に先行発売JAうごの新パッケージ「あきたこまち」は27、28の両日午前10時から同町の盆踊り会館で先行発売される。
5キロ以上購入で袋数ごとにイラストを印刷したクリアファイルがもらえる。


産経新聞より

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2008年09月25日

屋上で育てたハツカダイコン

立命館大の学生たちが新しい農業ビジネスを目指して、京都市内の学校などの屋上で野菜を栽培している。

10月には、収穫したハツカダイコンをレストランで提供する。

びわこ・くさつキャンパス(草津市)を拠点に活動している学生団体「PNCI屋上農業事業部」。
屋上農業で新しいビジネスをつくろうと、大学から起業家支援奨励金を受け今春に事業を始めた。

京都市の協力で、中京区の市中央図書館の屋上を借りてプランターで賀茂なすなどを栽培している。
ハツカダイコンは出荷のめどが立ち、10月13日から1週間、立命館朱雀キャンパス(中京区)内の「Tawawa二条店」で、魚のグリルのソースなどにして提供する。

下京区の下京中では、授業の一環として特別学級の生徒と一緒に水菜を栽培しており、10月に一緒に収穫して調理実習で食べる。

今後も、品質の安定や栽培のための屋上を探し、野菜作りを楽しむなど新しいコミュニティービジネスとしての可能性を探る。
代表で政策科学部3年の森崎巨樹さんは「都市の屋上農業は環境にもいい。農業への関心も広げていきたい」と話している。


京都新聞より

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「リースこそエコ」

日本政策投資銀行の「環境格付け融資」制度は、企業の環境対応を評価し、高い格付けをとった企業に通常より最大0.6%低い優遇金利を適用する制度だ。

NECリースのエコリースは循環型社会に適したビジネスとして評価された。

だが「リースこそエコ」の発想が全社に染み渡るまでには曲折もあった。


「環境部署はおれたちの邪魔をしている。」
吉田全男・環境推進部長ら環境部門が、国際標準化機構の環境認証の社内監査に奔走した時のこと。
販促に時間をさきたい営業部隊は、細かなチェックに手間を取られることを嫌がった。
両者に冷ややかな空気が流れたこともあった。

だが金利コスト低下という実効を見せつけられると、営業の目の色が変わった。
金利という客観的な尺度を突きつけられ、環境パワーの力を疑うものはいなくなった。

エコリースの成約実績と評価は営業マンらの賞与に反映される。
エコリースの対象商品を最終判断する権限は営業部門幹部ではなく、環境推進部長が握る。
環境関連のリースは1件の金額が小さく、営業効率も悪い――。
こんな既成概念は崩れ、同社の経営は環境を軸に回り出している。

投資家、消費者、金融機関など様々なステークホルダー(利害関係者)が突きつける圧力をいかに自らの力に変えていけるか。
企業は変化への適応力としたたかさを試されている。


日経産業新聞より

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