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2014年05月11日

「農家所得倍増論」


発酵学、食文化研究の第一人者で東京農大名誉教授の小泉武夫さん(小野町出身)の「移動塾 天下無敵の食談義」の第4回講演会は10日、只見町の季の郷湯ら里で開かれた。

「農家所得倍増論」と題して、全国の先進事例を踏まえ、農産物を使った商品作りやブランド化の重要性について講話した。

多様な食文化を紹介し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に向かう県民に元気を与えたい-と小泉さんが発案した。

福島民報社が復興戦略事業に位置付けて主催し、只見町が共催、東邦銀行が協賛した。
講演に先立ち、渡部勇夫町総合政策課長があいさつした。

今回は約150人が参加した。
小泉さんは大分県日田市大山町の有機農業のムギ農家によるパンやクッキー作りなどの取り組みを紹介。
農家が自ら付加価値のある商品を作ることで、収益が増えるだけでなく、意欲ある若者の就農にも結び付くと説明した。
「売れる食べ物の5原則」として持論も展開した。

町がユネスコの「エコパーク」に6月に登録されることが地元にとって大切な機会になると強調。
「土作りから始め、地元の昔ながらの農産物を作り、売り込まなくてはいけない」と「只見ブランド」確立の必要性を訴えた。
岐阜県中津川市で農家が得意料理を持ち寄ってレストランで提供する手法などを例に挙げ、「エコパークに合わせてさまざまなアイデアに挑戦すれば面白いはず」と話した。

【売れる食べ物5原則】
(1)おいしいものでなかったら売れない 
(2)他人の物まねではだめ。独自性を持つこと 
(3)物語性をつくり、理論武装をしっかりする 
(4)ネーミングの良さ 
(5)「履歴現象」が発現できる食べ物をつくる

福島民報より

投稿者 trim : 2014年05月11日 13:29