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2006年06月28日

元副工場長を任意聴取 フェロシルト埋め立て(石原産業)

石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」をめぐる廃棄物処理法違反事件で、東海3県と京都府の10カ所前後の埋め立て現場で、環境基準を超える六価クロムが検出されたことが27日、4府県警の合同捜査本部が実施している鑑定で分かった。
捜査本部は、事件を主導したとされる同社四日市工場の元副工場長(68)の任意での事情聴取を始め、慎重に捜査を進めている。


捜査本部は、一定数の埋め立て現場で基準値を超える有害物質が検出されたことから、フェロシルト自体に有害物質が含まれていたことが裏付けられたと判断。
この鑑定結果などをもとに、同社が、フェロシルトを産業廃棄物と認識していなかったかについて慎重に捜査を進める方針。
捜査本部は今年1月以降、石原産業がフェロシルトを自主撤去するのに合わせ、各地で埋め立て現場の現場検証や実況見分に着手。
重機で土壌を掘り起こすなどしてフェロシルトを採取した。
採取したフェロシルトは三重県警科学捜査研究所などに成分鑑定を委託し、成分の分析や有害物質が生成する仕組みの解明を進めてきた。

フェロシルトをめぐっては昨年10月、三重県に「リサイクル製品」として申請したのとは別の工場廃液の不正混入が発覚した。同県は、不正を主導したとして元副工場長を刑事告発、同県警が、同社を家宅捜索するなどして捜査に乗り出した。
その後、岐阜県や京都府も同社を刑事告発している。

中日新聞より

投稿者 Melody : 2006年06月28日 10:51