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2006年07月08日

北海道の雪氷で都心のビル冷やす(国交省)

自然にできた北海道の雪氷を東京に運び、都心部のビルの冷房に使う実験が7日から始まった。10月までに330㌧が運び込まれる。
都市部ではエアコンが出す熱などでヒートアイランド現象が深刻化している。
輸送費用など実用化への課題はあるが、社会実験の一つとして注目される。


北海道苫小牧市の人工池から7日午前、雪氷が切り出された。
春から断熱シートで覆い、溶けないようにしていたものだ。四角い塊が32個で計7㌧。
苫小牧港から船を使い、約20時間後に東京へ届く。
実験を進める国土交通省北海道開発局は今年度、2億2,000万円を予算化した。

雪氷は8日、墨田区のオフィスビル「リバーサイド隅田セントラルタワー」地下の貯熱式冷房槽に投げ込まれる。
氷を昼間の冷房に生かす地域貯熱式冷房システムを導入した建物で、通常は電気代の安い夜間に氷を作っている。
臨海副都心に複数のビルが同様の方式を採り入れている。

天然の氷を使うのは環境負荷が低い。課題はコスト。
今回の実験では通常の10倍以上と、かなり割高になりそうだが、同局は「将来、行政の支援策などが整えば、新ビジネスにつながるのでは」としている。

朝日新聞より

投稿者 Melody : 2006年07月08日 11:57