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2006年09月07日

【環境省】環境ファンドを支援

環境省は市民から資金を集めて風力発電事業のような保全活動に投資する「環境ファンド」を支援する。

補助金を交付し、資産運用の専門家を雇用するための人件費や投資先の選定に役立つ調査の費用に充てられるようにする。
欧米では市民の資産を活用した保全活動が盛んだが、日本ではなじみが薄い。
ファンドを育てて個人資産が環境分野に向かうことを狙う。


市民が中心となる環境ファンドは、環境問題に関心のある個人投資家らから資金を集め、保全事業に投資する。
寄付ではなく、投資信託などと同様に収益を見込める事業に投資し、配当を得る。
風力発電施設に投資するファンドや、バイオ燃料の製造・流通事業に投資するファンドなど国内に数十ファンドあるとみられている。

こうした環境ファンドは通常のファンドに比べて資産運用や投資先選定などのノウハウに乏しい。
同省は専門家の人件費や調査費などを支援する。
2007年度は8つ程度のファンドを選び、合計2億5千万円の補助金を交付する。

支援を受けてファンドが運用実績を上げることによって、環境保全事業への個人の投資が増大することを狙う。
非政府組織(NPO)や自治体などが手がける保全活動に対し、市民が投資して支援する仕組みが広く確立すれば、国土全体の環境保全が効果的に進むと期待している。

日本経済新聞(夕刊)より

投稿者 Melody : 2006年09月07日 11:34