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2006年09月17日

【鳥取県】菜の花“油田”で地域振興

鳥取県内各地に菜の花畑を復活させて菜種油を活用しようと16日、農協や自治体が中心となって「鳥取油田開発計画推進機構」(理事長、石破茂衆院議員)を設立した。

増加傾向の耕作放棄地や河川敷に菜の花を植え、景観形成と自然エネルギーの地産地消を図る一石二鳥の取り組みで、10年後には計約100㌶での栽培を目指す。


この日の設立総会には、計画の趣旨に賛同する農協やNPOの関係者ら10人が参加。
菜の花による景観形成と県産菜種油の給油体制確立を目指して機構の設立を宣言した。
石破理事長は「菜の花を育てて菜種油を使うことで、誰にでも環境や景観を守るためにできることがある、と県民に伝えていきたい」と話した。

同機構によると、県内では1960年代ごろまで、稲収穫後の農地で栽培した菜の花から菜種を取り、県内各地の搾油所で油にして地元消費していたという。
しかし、菜種が海外から安価で輸入されるようになると、生産者や搾油所は姿を消した。
現在は伯耆町などで計約20㌶で栽培されているにすぎず、その目的は景観形成に変わった。
そこで同機構は、温暖化防止など環境問題への関心の高まりを背景に、石油燃料に替わる自然エネルギーとして期待される菜種油に着目。
10月に種をまき来春に収穫する予定で、生産者を募集する。
将来的には使用済み菜種油を回収し、精製・再利用する循環型リサイクルも視野に入れている。

毎日新聞より

投稿者 Melody : 2006年09月17日 12:46