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2006年12月09日

産廃汚泥も販売、投棄、元副工場長らを追送検(石原産業)

石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件で三重、愛知、岐阜、京都の4府県警合同捜査本部は8日、フェロシルトの類似商品として産廃汚泥「アイアンクレー」を販売し不法投棄していたとして、廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で同社四日市工場の元副工場長、佐藤驍(たけし)(69)、同工場部長補佐、宮崎俊(58)の両容疑者=いずれも同罪で起訴=を追送検した。

廃液を混入させたフェロシルトだけでなく、産廃そのものを商品として売っていたことになり、同社の社会的責任があらためて問われそうだ。

調べでは、両容疑者は2002年7月11日から8月17日にかけて77回にわたり、四日市工場から排出されたアイアンクレー約986㌧を産廃と認識しながら中間業者を通じて愛知県長久手町前熊一ノ井の山林に不法投棄した疑い。
中間業者は土壌埋め戻し材として購入し使った。
2人は容疑を認めている。

アイアンクレーは、同社の主力商品、酸化チタンの製造工程で生じる使用済み硫酸や廃酸、工場廃水を混ぜて固めた汚泥で、産業廃棄物として処理が必要。しかし有害な塩素を減少させる処理をした程度で、当時「リサイクル商品」になっていたフェロシルトの類似品として販売していた。
今回の容疑を含めアイアンクレーは愛知県中心に約8万7,000㌧が捨てられたらしい。
フェロシルト同様、産廃処理費用を浮かせるのが目的とみて調べている。

同社は4府県内にフェロシルト約72万㌧を埋めたとしているが、この中には今回のアイアンクレーも含まれているとみられる。
フェロシルト事件では両容疑者と法人としての石原産業が、三重県亀山市への不法投棄で起訴され、岐阜県土岐市への不法投棄容疑で送検されている。
◇石原産業のコメント 当社としては、容疑事実にあるように汚泥を販売したり、埋め立てさせたりした事実は一切ありません。

中日新聞より

投稿者 trim : 2006年12月09日 09:53