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2006年12月12日

金融商品を通じ環境保全に貢献(敦賀信用金庫)

顧客と一体になったエコ活動への取り組みが評価され、環境省が選ぶ「第八回グリーン購入大賞」で大臣賞を受賞した敦賀信用金庫。
その活動内容は先進的かつユニークだ。

「金融機関は無形の商品を扱っているので、環境問題へ企業としてどう取り組むのがいいか。ずいぶんと悩みました」と企画部の高岸裕さん。
地域金融機関である信用金庫の機能を通じて、なにか環境保全につながることができないかと考え、誕生したのだ「エコ定期預金」と「リサイクル定期預金」である。

預金の勧誘と同時に、ごみの減量化やリサイクルをPR。
主要営業エリア(敦賀市、美浜町、若狭町)における可燃ごみの減少量やリサイクルの増加量に応じて金利を上乗せする仕組みだ。
店頭で可燃ごみ量の増減状況を掲示したり、買い物バッグや資源回収ごみ袋を配布するなど、顧客の環境保全意識向上に努めている。
いずれの商品も発売後、可燃ごみ量の減少およびリサイクル量の増加が確認され、金利の上乗せが行われた。

「営業エリア内はもとより、エリア外からも預金の契約をいただくなど、大きな反響がありました。今後も地域に役立つ環境金融商品の開発を模索すると同時に、環境保全活動に積極的にかかわっていきたい」(高岸さん)という。

日本経済新聞(第二部)より

投稿者 trim : 2006年12月12日 10:25