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2007年01月16日

ガラス廃材を利用(中村建設)

道路舗装などを手がける中村建設(山梨県甲斐市)はアスファルトガラス廃材を混ぜる技術の実用化にメドを付けた。

光を受けると輝くため車のライトの反射により夜間の視認性が高まる利点があるという。
自社の工事で積極的に利用するほか、他の業者への販売も今春に始める。
新たな収益源に育成する。

飲料用の瓶を中心とするガラス廃材を自治体から回収。
処理費用として料金を受け取る。
廃材を南アルプス市の工場で粉砕し、直径が2.5~5.0㍉㍍程度の粒をアスファルトに10%混ぜて使用する。

ライトの光を受けるとガラスが輝くため、夜間のカーブにおいて対向車を確認しやすくなる効果が見込める。
また色とりどりのガラスが散らばり見た目がきれいになる良さもある。
高速の加工機械で砕き、粒一つ一つの角が削れるため、タイヤや皮膚を傷つける恐れはないという。
直径2.5㍉以下の微細な粒については砂の代わりに使用するなどして、ガラスの全量を再利用する。

同社では5年前からガラス廃材の再利用の技術確立に取り組んできた。
これまでに道路や駐車場など県内数カ所の工事で実際に使用しており、技術面で実用化のメドがたったと判断。
「キララアスコン」の商品名で外販にも乗り出す。

建設業者の新分野進出を支援する国土交通省の今年度事業に採択された。
商標登録や実用新案の申請を進め、4月をメドに発売する。
価格は通常のアスファルトと同程度となる見通し。
中村建設の2006年5月期の売上高は約24億円でここ数年横ばい。

日経産業新聞より

投稿者 trim : 2007年01月16日 10:50