« 【札幌市】大型建築物施工に環境配慮義務 | メイン | 【京都市】二条城などライトダウン »

2007年02月12日

ガラスびんリユース見学会(環境生活文化機構)

社団法人環境生活文化機構は2月2日、東京・世田谷で実施している「東京都内における720㍉㍑等ガラスびんの統一リユースシステム構築モデル事業」の見学会を開催した。

世田谷喜多見資源化センターでは、ガラスびんの選別工程を見学。
黄色いコンテナで分別収集されたガラスびんをコンベア上でリターナブルびんと異物を手選別した後、反転機でコンテナごと持ち上げられ、中身をコンベア上に落とす。
ガラスびんは大・小に分けられ、それぞれ赤外線を当てて無色、茶色、その他に選別される。
手作業でラベルを剥がし、異物を除去した後、それぞれのラインを通ってハンマーで破砕し、鉄箱に投入されるしくみだ。

世田谷区内で収集されるガラスびん日量23㌧のうち、2㌧はリターナブルびんで、20㌧はワンウェイびん、5%は残さで埋め立て処理される。
生きびん(リターナブルびん)はびん商に売却、ワンウェイびんの売り上げは、トータルで0円に近いという。
ビールびんの売却収入があり、以前は年間200万円だったのが、最近では100万円にまで減少している。

バスの車中で、エコ・サポートの小沢一郎常務は、モデル事業について、東京マイコープの等々力店と烏山商店街のシズミヤで行っており、リターナブルびんを返却し、ポイントを集めて銀行に行くと貯金通帳に金額が加算される仕組みを説明。エリックスが回収を担当。戸部商事で洗びんされ、酒造メーカーに流れると話した。

よしかわ杜氏の郷の山本秀一支配人は、水を汚染しない農業を行うためにISO14001を取得したことを紹介。年明けから日本酒のびんを720㍉㍑のリユースびんに切り替えていることを報告した。

食事の後、フジッコワイナリーの雨宮幸一主任は、同社の環境報告書を説明。

戸田酒販の吉村幸一営業部長は、パルシステム生活協同組合連合会のリユースびんシステムに参加。
直近1年間で料理酒34万本、みりん13万本を提供したことを紹介。無色びんの回収率は80%に達していると説明した。

一行はこの後、山梨県勝沼町のアルプスワインの工場を見学。
ワインの製造工程について説明を受け、出来立てのワインを試飲した。

循環経済新聞より

投稿者 trim : 2007年02月12日 14:23