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2007年02月17日

ミミズの力で生ごみを土に(高浜小学校)

愛知県高浜市の高浜小学校で、4年生93人がシマミミズを飼っている。

生ごみを食べてふんをし、栄養たっぷりの土をつくることを調べるためだ。
17日に市いきいき広場で開かれる環境学習発表会で、この1年間の成果を報告する。

購入した約500匹のシマミミズが学校にやってきたのは、昨年5月。
4年生は数人ずつの班に分かれ、それぞれの班が発泡スチロールの箱に花壇の土を詰めた即席のコンポストを作製。
ミミズを放して教室脇の廊下に置いた。

きっかけは社会科で学んだごみ問題。
給食の残飯を調べたところ、1日約35㌔も出ることを知った。
そこでミミズを使った生ごみリサイクルを総合学習の時間に試すことにした。

えさは給食の野菜くずや家庭から持ってきたコーヒー豆のかすなど。
夏休み中も当番を決めて世話を続けた。
初めは気持ち悪がった児童も、今では「全然臭くないよ」と、素手で飼育箱の中をかき回してミミズを探すまでに。
卵もかえり、ミミズの数は5倍以上になった。

ミミズが作り出した土でラディッシュも栽培。
花壇の土と比べて苗の成長が早く、実も大きくなることを明らかにした。

学年主任の細川節子教諭は「1年の活動では残飯を減らすまでは至らなかったが、小さな命をはぐくむ大切さ、ミミズが土を変える働きを学んでくれた」と話す。
できた土は花の栽培に使うよう校内や地域に配ったクラスも。
児童たちは自宅に持ち帰り、ミミズコンポストを続けるという。

環境学習発表会は17日午後1時30分から。
高浜市の5つの小学校の代表児童たちが、身近なリサイクルや稗田川浄化など総合学習で調べた環境問題を報告する。一般聴講も可。

中日新聞より

投稿者 trim : 2007年02月17日 14:30