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2007年03月26日

F1日本GP 4月2日発売

富士スピードウェイ(静岡県小山町)で30年ぶりに開催されるF1世界選手権・日本グランプリのチケット申し込み受け付けが4月2日午前10時から始まる。

首都圏からはこれまでの鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)に比べ、格段にアクセスが向上するだけに、かなりのプラチナチケットになりそうだ。
ただし、申し込みには事前登録が必要で、既に事前受付は始まっている。

チケットはいずれも3日間通し券。
最も上のグレードのS席が71,000円(大人)。メインスタンド1階が56,000円、自由席は11,000円。
券種はかなり細かく分かれている。最も安い、3歳から小学生用の自由席は1,000円だ。

チケット購入の申し込みはインターネットか郵送で受け付ける。チケットは抽選で販売する。
コンピューターを使った無作為抽選だから、申し込みの時期や居住地などは関係ない。
抽選販売の場合、1人で8枚まで買える。個人での直接申し込みとは別に、旅行会社が販売するツアーと一体になったチケットがある。

日本GPの正式名称は「2007 FIA F1世界選手権 フジテレビジョン 日本グランプリレース」。
富士でF1が開催されるのは、1977年の事故以来だ。
1977年10月のF1日本グランプリで惨劇は起きた。
第1コーナーでマシンが観客の群れに飛び込み、2人が命を落とした。
負傷者も大勢出て、この事件をきっかけに富士でのF1開催は打ち切られてしまった。

久々の富士での開催となるレースは9月28日午前10時からのフリー走行で幕開け。
決勝は30日午後1時30分からの67周で競われる。
フリー走行前日の27日にはピットを観客が歩ける「ピットウォーク」を開く。
決勝終了後にはレーシングコースを歩ける「コースウォーク」を用意している。
「ピットウォーク」はチャリティーイベントで、料金は1人1,000円。27日に2回開く。
6月ごろに申し込みを受け付ける予定だ。

「コースウォーク」の対象は記念参加グッズの購入者(高校生以下は無料)。
コースを自分の足で歩いて余韻に浸れる。
スタンド席からでは実感しにくいコースの広さやコーナーの角度なども肌で感じることができる貴重な経験となりそうだ。
28~30日には「体感パビリオン」を設ける。
往年のF1カーを展示するほか、F1カーに乗ったり、F1カーをバックにしての記念撮影、タイヤ交換のデモンストレーション、F1カーのジャッキアップ体験などのイベントを開く。

新しいサービスとしてチケット購入者に携帯電話のメールで場内イベント情報や交通情報などを随時配信する。
家族連れが安心して観戦できるように、託児所(有料)やキッズコーナー(無料)を設ける。
2007年のF1シリーズは3月18日決勝の豪州GPで開幕した。
10月21日のブラジルGPまで全17戦でチームとドライバーがそれぞれに優勝を争う。日本GPは第15戦となる。

日本GPは毎年、終盤に置かれ、優勝を左右する重要な一戦となってきた。
1989年の日本GPでアイルトン・セナとアラン・プロストが接触して、両者リタイアに至った事件は今でもF1ファンの間で語り継がれる出来事だ。
こうしたF1史の目撃者になれるのが、F1観戦の魅力の1つだろう。

2年連続年間王者のフェルナンド・アロンソが2007年シリーズではルノーからマクラーレン・メルセデスに移籍。
3年連続の年間王者を取れるかどうかが話題の的だ。
F1を引っぱってきた「赤い皇帝」こと、ミハエル・シューマッハが引退し、今シーズンからは姿が見えないのは寂しくもある。
そのシューマッハーの後継者としてフェラーリに移籍したキミ・ライコネンは早速、第1戦・オーストラリアGPを制しており、今後の走りにも期待したい。

タイヤはワンメーク(1社独占)に変わった。
2006年限りでフランスのミシュランがF1から手を引いた結果、ブリヂストンが全チームにタイヤを供給する。
ホンダは車体から従来のたばこ関連のマークをはずし、環境をテーマにした地球の絵柄に変更。
環境意識への配慮を印象付けようとしている。

F1参戦6年目となるトヨタ自動車にとっては、ホームコースと言ってもよい、自社グループのコースでの開催だけに、悲願の初優勝を狙いたいところだ。
国際モータースポーツに参戦し始めて50年の節目をどんな結果で飾れるかどうかが見所の1つとなるだろう。
これまでの戦績は2005年に2位に2回食い込み、年間のチーム成績は4位となったものの、2006年は3位に1回なっただけで、チーム成績は6位に下がっている。

鈴木亜久里代表が率いるスーパーアグリ・ホンダはドライバーの佐藤琢磨を擁して今年も参戦。
新加入のアンソニー・デービッドソン(英国)にも期待がかかる。

富士では周辺の道路が観戦客で混雑する事態を避けるための対策が採り入れられた。
新採用の「チケット&ライドシステム」は観戦チケットと交通アクセスをパッケージにした仕組みだ。
来場者は駅や駐車場から所定のシャトルバスでサーキットに向かう。
周辺地域への一般車両の乗り入れは制限される。タクシーは会場まで行ける。注意したいのは徒歩と自転車。どちらも会場まで直接は行けない。どこかで車を乗り捨てて、後は歩きという手も使えない。
自動車で来場した人は、会場に近い富士北ろくに設けられる来場者専用の駐車場にとめる必要がある。
この駐車場からサーキットまではシャトルバスを使う。
旅行会社のツアーに参加している人はツアーバスが使える。
観戦チケットを含むツアーを扱うのはJTB、富士急トラベル、小田急トラベル、伊豆箱根トラベル、近畿日本ツーリスト、日本旅行の各社だ。

日本での観戦もいいが、機会があれば海外でF1を生で見てみてはどうだろう。
とりわけモナコGPはモンテカルロの市街地を駆け抜けるので、抜群のスリルと臨場感が味わえるはずだ。
その他のF1観戦もJTBや日通旅行などがツアーを取り扱っている。

日経Waga Magaより

投稿者 trim : 2007年03月26日 11:39