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2007年03月12日

【沖縄県宮古島市】“エコの島・宮古”始動

年間の入域観光客数40万人突破を目指す宮古で、行政と民間が一体となった環境と観光をリンクさせた新たな取り組みが始まった。

宮古島市のエコ・タウン推進室(洲鎌善充室長)は10日、環境省が進めるバイオエタノール実証試験の関連施設や地下ダム資料館、民間のマグロ養殖施設など市内各地の施設を網羅したツアー研修を実施。
「エコ・アイランド宮古島」をキーワードに、新たな観光産業の創出を目指す。

宮古島では現在、島産サトウキビの廃糖蜜(とうみつ)から製造するバイオエタノール実証試験に関連した製造・供給施設をはじめ、バイオ技術による家畜排せつ物などを活用した堆肥(たいひ)化施設、バイオ技術によるマグロの陸地養殖や排水浄化に取り組む民間施設など、さまざまなエコ関連施設の整備が進んでいる。

宮古島市は2006年10月、「環境」をテーマにしたまちづくりに取り組むエコ・タウン推進室を設置。
豊富なエコ関連施設や宮古の自然環境を軸とした新たな観光創出や、美しい砂浜を利用したビーチスポーツの国際大会実施など、民間も巻き込んだ地域活性化につながる計画の立案に取り組んでいる。

今回の研修ツアーには、宮古島市や県の関係部署職員、宮古観光協会、宮古島商工会議所などから約50人が参加。
1日かけて島内8カ所を観光バスで巡った。
県職員の大城亜紀乃さん(32)は「エコ関連施設が島内にまとまっているので、気軽に見学できる。観光として今後の可能性を感じる」と感想を述べた。

同推進室では今年4月からツアーガイドの養成を開始し、修学旅行客や一般の観光客を対象とした観光ツアーを来年度内にも始める計画だ。
洲鎌室長は「環境は全人類的なテーマ。小さな宮古島で現在、さまざまな取り組みが進んでおり、各施設をルート化した新たな観光産業としての可能性が見えてきた。ツアーを現実化し、地域活性化につなげたい」と話した。

琉球新報より

投稿者 trim : 2007年03月12日 15:04