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2007年04月03日

【経産省】報告書「エコポイントのグリーン物流への展開」を公表

経済産業省と国土交通省は、「グリーン物流とエコポイント研究会」を設置し、流通や物流業界でのエコポイント制度を導入する際の問題点などを検討してきたが、このほどその結果を「エコポイントのグリーン物流への展開」として取りまとめた。

報告書では物流版エコポイント制度の導入に当たっての課題として、ターゲットとなる消費者に物流における環境負荷低減の意識を持ってもらうことの難しさを指摘。
その上で、実現可能な範囲を設定し、簡易的なモデルを試行しながら順次対象範囲を広げていく必要があるとしている。

具体策としては、まず第一段階として、消費者に最も身近な物流である宅配便を対象とした「消費者版エコポイント」と「企業向けエコポイント」を提案。
それぞれのパターンについて、モデル事業の構想をまとめるとしている。

例えば「消費者版エコポイント」では、宅配便の再配達を減らすため、消費者が荷物を自宅でなく近所のコンビニエンスストアで受け取るなどして物流の環境負荷低減に協力した場合にエコポイントを付与。
この際、貯めたポイントは環境にやさしい商品やサービスと交換したり、植樹への寄付などへ還元できるようにする。

一方、「企業版エコポイント」では、企業のグリーン物流の取り組みをエコポイントとして評価。
そのポイントがグリーン物流パートナーシップ会議のモデル事業、普及事業のような補助金交付事業の認定などで加点要素として採用されるなどの案が提示された。

第二段階では、店頭などで販売されている商品についても、環境にやさしい方法で運ばれてきた商品にエコポイントを付与する「流通版エコポイント」の実現を目指すという。

日経エコロジーより

投稿者 trim : 2007年04月03日 17:03