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2007年06月16日

父の遺志継ぎモンゴルに「1000年残る森」(安馬関)

大相撲・関脇の安馬関(23)が、昨年12月に交通事故で亡くなった父への鎮魂の思いを込めて、母国モンゴルで7月、植樹を計画している。

故郷の村で学校建設に取り組んでいた父の志を受け継ぎ、「1000年残る森をつくりたい」と燃えている。

安馬関は体重120㌔と小兵ながら、巨漢力士と正面から渡り合い、スピードで翻弄する相撲が持ち味。
その闘志と実直さは、モンゴル相撲の元関脇だった父のレグジーボー・ダワーニャムさん譲りだ。

5月場所で父と同じ関脇に昇進した安馬関は、父の出身地・ゴビアルタイ県のチャンドマニ地方の村の一角約1,000平方㍍を公園として整備し、モンゴル語で関脇を意味する「『ザーン』公園」と名付け、植樹することにした。
チャンドマニは首都ウランバートルから約900㌔離れたアルタイ山脈のふもとの乾燥地帯で、約2,000人が暮らす。
同国警察幹部だったダワーニャムさんは、学校建設や、机や文具などの調達など教育支援に取り組んでいた。
事故は村からウランバートルに戻る途中の雪道で起こった。50歳だった。

今月3日、安馬関は植樹のノウハウを学ぶため、神奈川県秦野市の出雲大社相模分祠で開かれた「秦野千年の杜植樹祭」(千年の森をつくる会主催、毎日新聞社など共催)にも参加。
宮脇昭・横浜国大名誉教授の指導を受けた。

安馬関は「モンゴルは日本と違って雨が少なく、環境は厳しいが、父や未来の子供たちのために緑を増やしたい」と話す。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2007年06月16日 16:11