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2007年08月13日

うどんのゆで汁環境汚染対策(CNT)

「讃岐うどんブーム」でうどんのゆで汁の大量排水による“環境汚染”が問題化する中、高松市内の設備機器メーカーが、原料のでんぷんの分解能力が高い微生物を使った新たな排水処理装置を開発。

1号機が同市内に11日オープンするうどん店に設置された。
メーカー側は「浄化槽に比べ割安で、処理能力も高い」とアピール。
開発を補助した香川県は「今後もこうした技術を普及させたい」としている。

開発したのは、CNT(高松市紙町)。
うどんのゆで汁にはでんぷんが多く含まれ、化学的酸素要求量(COD)は一般家庭の排水の約100倍の濃度があるといわれる。
既存の小規模店の多くは水質汚濁防止法など法令の適用を受けず、排水がそのまま用水路に流れ込むのが実情。

同社はこのゆで汁に着目。
昨年から微生物の中でも分解能力が高い土壌菌群を用いた処理装置の開発に乗り出した。
完成した装置は約8㌧の容量があり、微生物による分解などで10日間かけてゆで汁を処理。
「金魚が飼えるレベルまでは浄化できる」(同社)という。

同社は「設置費は全体で約400万円で、従来の浄化槽の半額程度。
さらに開発を進め、既存の小規模店でも設置できる低価格化を実現したい」としている。

1号機が設置されたのは、今年1月に休業後、同市香川町に再オープンする池上製麺所。
「るみばあちゃん」の愛称で親しまれている池上瑠美子さん(74)が経営する人気店で、池上さんは「ゆで汁のことを気にせずにうどんに集中できる」と話した。

産経新聞より

投稿者 trim : 2007年08月13日 11:08