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2007年08月10日

ヒマワリ花楽しみ、種から燃料

嘉麻市熊ケ畑の荒れ地に約2万本のヒマワリが咲いた。

同市上山田の自動車整備業、松岡直幹さん(39)が育てた。
花は種の重みで下を向き始めているが、種からは軽油の代わりになるバイオディーゼル燃料(BDF)ができる。
松岡さんは「美しい花が環境問題を考えるきっかけになってくれれば」と願っている。

ヒマワリ畑の広さは約6,000平方㍍。
付近には案内の看板もなく、「今年が初めてで、うまくいくかも分からなかったから」と松岡さんは笑う。
仕事の合間を見つけては、母親の由紀子さん(71)と、1月から草刈り、5月に種まき、草取りをして育て上げた。

花は観賞用ではなく、たくさんの種をつける種類を選んだ。
下を向くのも早いが、種からBDFができる。
植物の廃食油から作るBDFは軽油と同じように二酸化炭素が出る。
ただ、植物は生育時に光合成で二酸化炭素を吸収しており、二酸化炭素削減に役立つ。

10年ほど前のヨーロッパ旅行でBDFを知った松岡さん。
約1年前にBDF製造の装置を買い、自家用車に使うようになった。
さらに一歩進めたのがヒマワリ栽培。
BDF製造は菜種などの方が効率が良いが、「ヒマワリなら多くの人の心をとらえ、環境問題にも関心を持ってもらえる」と考えた。

畑ではもう下を向くヒマワリも多くなった。
9月に種を収穫、一部は近隣の小学校に分ける考えだ。
「ヒマワリを育て、種をとり、食用油を作り、使った油をBDFにする。まだ夢の段階ですが、そんな体験を子どもたちにさせてあげたい」と松岡さんは力を込めた。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2007年08月10日 13:15