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2008年01月25日

防災研究施設 4月開設予定(琉球大学)

琉球大学(岩政輝男学長)が防災関係の研究センターを4月に開設予定であることが24日、分かった。
台風や地震、津波、集中豪雨による地滑りや河川はんらんなどの災害の発生メカニズムや対策について、体制をつくって継続的に研究する。

こうした研究成果を県内外の災害防止技術に反映させたい考えだ。
理、工、農学部の教授ら約10人でメンバーを構成し、学内の既存施設に開設する。
同大の学内研究センターはこれで4カ所目となる。

センターでは具体的な共同研究に取り組むほか、県の災害に関する文献のデータベースを整備したり、シンポジウムや研究会を開く。
またセンター内で特定のテーマに沿って研究班も発足させ、個別研究を進めていくことも想定している。

近年の県内での地滑りや河川はんらんの発生、台風の大型化などを受け、琉大はさらなる防災研究の必要性からセンター設置を検討していた。
昨年12月には土木工学科創立50周年記念事業として、第1回防災・環境シンポジウムを開催した。

また、琉大理学部は沖縄における巨大地震発生の可能性を調べようと、他の研究機関と共同で琉球海溝の海底地殻変動観測を今月15日から開始した。
政府の地震調査委員会が発表した「地震動予測地図」によると、今後30年以内に那覇で震度6以上の地震が起きる確率は15.4%で、福岡0.6%、東京11.4%と比べても高く、沖縄での巨大地震発生を警戒する専門家もいる。

センターの名称は未定だが、琉大の学内研究施設はアジア太平洋島嶼(とうしょ)研究センター、アメリカ研究センター、移民研究センターに続いて4カ所目となる。
琉大の平啓介理事(研究推進、社会連携など担当)は防災研究のセンター設置について「みんなが必要と思いながらも今までなかった。科学的知識を蓄積し、地域貢献の面でも頑張りたい」と話した。

琉球新報より

投稿者 trim : 2008年01月25日 09:57