« 【横浜市】省エネ術 庁舎で“勉強” | メイン | 【栃木県】「災害防ぐ本物の森づくりが必要」 »

2008年02月02日

環境保険の簡易版 保険料下げ(エース損保)

外資系損害保険会社のエース損害保険は1日、企業が土壌や大気などを汚染させたことによる損害賠償リスクを補償する特約型の環境汚染賠償責任保険を発売した。

既に販売している通常の環境汚染賠償責任保険に比べ、保険料などを下げた“簡易版”とした。

新商品「特約型環境エース」は、通常の環境汚染賠償責任保険では年間保険料が数百万から数千万円かかる場合があるのに対し、年間5万円以上からと抑えた。
補償範囲を保険契約開始以降に限定したことに加え、保険金額を5億円までと低めに設定したことで低額の保険料を実現した。

通常は保険契約を結ぶ際に補償対象となる工場などに出向いて環境調査やリスク診断などを行う必要があるが、それらを不要とした。業種や過去の事故歴など7項目の質問に答えるだけで契約できる。

新商品は、施設の管理やそれに関連する仕事で受けた賠償責任を補償する施設賠償責任保険に付属させる特約で、施設賠償責任保険の保険料が別にかかる。

同社では、通常の環境汚染賠償責任保険「環境エース」を昨年7月に発売した。
今後は、リスクが高い化学薬品工場などに対しては通常商品を、リスクの低い一般の工場やスーパーマーケットなどに対しては特約型を販売する計画。
これにより企業の多様なニーズに応え、環境汚染賠償責任保険の販売増を狙う。

環境汚染賠償責任保険は、1980年代に米国で導入された。
環境リスクの高まりなどから欧米では加入が進んでいる。
一方、日本では1992年に認可されたものの、保険料の高さなどから思うように売れていない。

同社の今井隆志社長兼CEO(最高経営責任者)は、「環境に関するリスクは国内でも徐々に高まっており、補償に対するニーズも増えると考えている」と話している。

産経新聞より

投稿者 trim : 2008年02月02日 17:16