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2008年02月16日

【埼玉県】森林保全に自動車税

地域の貴重な緑を守ろうと、埼玉県の上田清司知事が自動車税収入の一部を創設する基金に積み立て、森林保全に使う全国初の取り組みを打ち出した。

河川浄化の財源に充てるためのミニ公募債発行も始める。
埼玉に限らず、東京など首都圏の各都県では今、森林や川の再生に向けた、新たな財源確保に乗り出している。

「二酸化炭素を排出する車を運転する人に、CO2を吸収する緑を育ててもらうことで、環境保全の意識啓発につなげたい」
上田知事は15日、都内で会見し、緑を守るために4月に創設する「彩の国みどりの基金」の原資に、車の所有者が県に納めた自動車税収入額の1.5%相当(1台あたり約500円)を充てる考えを示した。
平成20年度は約14億円が見込まれ、県民や企業からの寄付も受け入れるとしている。

県によると、県内平地林は30年間で東京ドーム約1,400個分に相当する約6,500㌶が減少。
このため、県は今後4年間で約3,000㌶を目標に、針葉樹と広葉樹の混交林整備など豊かな森へ再生させる方針だ。

また、汚染がひどい河川・用水路5カ所を清流化させるモデル事業の財源にミニ公募債「埼玉の川・愛県債(仮称)」を発行する。
ミニ公募債で12億円程度を充て、県予算とともに2年間で遊歩道整備やヘドロ除去など水質改善を進める。
上田知事は「再生には県民参加が欠かせず、ミニ公募債は気運醸成のきっかけだ。あの川は確かに変わったと実感できれば、県民運動へ発展する可能性もある」と話す。


環境保護の資金捻出(ねんしゅつ)には、首都圏の自治体も頭をひねっている。

東京都は昨年、「緑の東京募金」を創設した。
埋め立て地を緑に変える「海の森の整備」▽街路樹の倍増▽校庭の芝生化▽花粉の少ない森づくり-の4事業に充てるもので、募金する側が活用事業を選べるのが特徴だ。
募金方式について、都自然環境部の倉田京弥副参事(緑化募金担当)は「自らお金を出すことで、東京の森を守り育てていく実感が強まるのではないか。使い道の選択も意識を高めるはずだ」と説明。
平成22年度までに8億円の確保を目指す。

水源地域を守るとの発想から、神奈川県が平成9年度以降、展開している「かながわ水源の森林づくり」は、個人や企業の寄付が重要な財源。
水源地の私有林を公的に管理・支援する事業で、10年間の寄付総額は2億4,000万円を超え、整備に必要な森林8,530㌶を確保した。

静岡県は荒廃森林再生の財源に森林税「森林(もり)づくり県民税」を18年4月に導入。
県民1人あたり年400円、法人は年1,000円~4万円を「森の力再生基金」に充て、荒廃森林を整備する。
10年間に森林面積1万2,000㌶を再生させる計画だ。
税方式は15年に高知県が導入後、岡山県など西日本を中心に実施。
「16年の台風倒木が処理できず、山に残っている。早急に事業を進めないといけない」(静岡県森林計画室)と、緊急性を優先させ導入した。
18年度は877㌶分を整備している。

産経新聞より

投稿者 trim : 2008年02月16日 14:47