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2008年02月25日

【環境省】京都御苑整備、初の長期計画 資源活用推進へ

環境省京都御苑管理事務所は24日までに、「京都御苑庭園基幹施設再整備基本計画」の骨子案をまとめた。

京都御苑(京都市上京区)整備の長期的な計画策定は初めて。
「公家町」跡の再整備をはじめ、自然環境の情報発信、バリアフリー化の推進などに重点的に取り組む。

遅れていた自然環境や歴史資源の保存、活用を進めるのが狙い。
昨年7月に、日本史や庭園研究などが専門の大学教授ら7人で作業委員会(委員長・西田正憲奈良県立大教授)を設け、3回の会議を重ねてきた。

重点策として、かつて京都御所周辺に存在し、1869年の明治天皇の東京遷幸後、解体された公家町跡の再整備を図っていく。
庭と池が残る「近衛邸跡」や、明治天皇が生まれた産屋が残る「中山邸跡」などを、観賞できるように整備したり、関連情報の収集などを行う。

歴史遺産を日本語、英語、韓国語、中国語の四カ国語で案内する看板を整備するほか、貴重な鳥やキノコ類などが生息する自然環境の情報発信も行っていく。
砂利道が多い苑内で歩道を整備するなど、バリアフリー化も進める。

同事務所は、宮内庁が管轄する京都御所の周辺を国民公園とし、1971年度から維持・管理している。
今回のような5~10年先を見据えた計画策定は初めてという。

同事務所では「これまでは公園管理を中心に行い、情報発信は遅れていた。今後は歴史や自然資源の可能性を生かしていきたい」としている。
骨子案は3月4日に開く作業委で最終決定する予定。
2月28日まで一般市民の意見募集している

京都新聞より

投稿者 trim : 2008年02月25日 14:52