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2008年03月29日

球児見守るサンゴ白線 センバツで試行(甲子園球場)

第80回記念センバツが開催されている阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)に、沖縄・宮古島から、野球の試合に欠かせない「脇役」が届いた。

グラウンドの白いラインに使われる炭酸カルシウム。
かつてサンゴ礁だった地層の成分が溶けたわき水や地下水から生まれた。
宮古島から甲子園へ出た高校はまだなく、「球児より一足先に島のPRを」と期待も大きい。

ラインは以前、消石灰(水酸化カルシウム)が広く使われていたが、強アルカリ性で目に入ると危険なため、数年前から甲子園も安全性の高い炭酸カルシウムに切り替えた。
「サンゴ製」は、グラウンドを管理する阪神園芸の中川和男運動施設部長(60)が「海から生まれ、環境に優しい」と着目した。

サンゴ礁が隆起してできた宮古島は大きな川がなく、わき水と地下水を飲料水に利用する。
炭酸カルシウムは、かつてサンゴ礁だった地層の成分が溶けた水から浄水場で取り除き、その量は毎日約2.5㌧に達する。
地元産品を扱う会社の社長、洲鎌善充(すがまよしみつ)さん(52)が、比重が重く風に飛ばされにくい特徴に注目、ライン用に加工する粉砕機の準備を進めてきた。

センバツ開幕前日の21日から甲子園で試験的に使われ、グラウンド整備に情熱を注ぐ阪神園芸の担当者にも好評だ。
中川部長は「触っても手につかず、雨が降った後もにじんでいなかった。
輸送コストの問題はあるが、本格的導入も検討できる」と前向きだ。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2008年03月29日 17:49