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2008年04月03日

【岡山県笠岡市】バイオマスタウン構想 エネルギーの“地産地消”へ

笠岡湾干拓地で収穫される作物のエネルギー資源化について検討を重ねてきた「笠岡市バイオマスタウン構想策定委員会」がこのほど、バイオエタノール製造プラントの誘致や油の採れる作物の活用などを盛り込んだ構想を高木直矢市長に答申した。

持続可能なエネルギー循環を作り出すことで、環境にやさしい農業とエネルギーの“地産地消”を目指す。

植物を原料とするバイオエタノールは、石油など化石燃料の消費削減に効果的とされる一方で、小麦やサトウキビなど食用植物を利用することへの批判もある。
今回の構想では、観賞用の菜の花やヒマワリをバイオディーゼル化し、食料にならない麦わらなどのソフトセルロースをバイオエタノール化して干拓地内の農業機械の燃料として使用。
また、それらの植物栽培に家畜のたい肥を利用することを想定している。

エタノール生産プラントのコスト削減や資源作物の安定供給などが課題で、今後は「市バイオマス利活用推進協議会(仮称)」を立ち上げ、産学官が連携して新技術の検討や利害調整にあたる。

同干拓地は1990年に完成し、農業用干拓地としては日本で2番目の約1,800㌶の広さ。
大規模園芸や畜産が中心で、家畜の排泄(はいせつ)物の堆肥(たいひ)化処理施設の充実や、食料や飼料とならない未利用植物の活用方法が農業関係者の中で大きな関心事となっていた。
また、市内の総農家数は2005年で2,218戸と30年前に比べて半減し、農業の活性化も深刻な課題となっている。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2008年04月03日 17:08