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2008年04月14日

省エネ効果が高い空調システム導入(川崎地下街アゼリア)

川崎駅東口の地下街アゼリアに、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減する最新鋭の空調システムが国内の商業施設で初めて導入された。

高効率の化学物質を冷媒として使うことで年間1,180㌧のCO2削減が期待され、等々力緑地(川崎市中原区)の3倍に当たる約100万平方㍍の緑地がCO2を吸収する量に相当するという。
担当者は「来週後半から冷房運転を始めるが、10~30%の省エネ効果を見込んでいる」と話している。

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、川崎市幸区)と、JFEエンジニアリング(東京都)が共同開発した。
4月から実証運転が始まっている。

空調システムの冷媒に、冷たさを保つ力が水よりも優れた性質を持つ「水和物(すいわぶつ)スラリ」と呼ばれる液体を使う。
水に比べて2倍以上効率的な蓄熱量を保つことができる。
これにより、アゼリア側は安い夜間電力を有効に生かせるという。

オープンから20年がたったアゼリアの大規模な省エネ改修の一環で、2006年4月から工事を始めていた。
総工費は約6億5,000万円で、環境省は最大で3分の2以内を助成する。

国内ではJFEエンジニアリング鶴見事業所総合ビル、JFE都市開発京浜ビルなど4件で実績があり、アゼリアの導入が最大規模となる。


神奈川新聞より

投稿者 trim : 2008年04月14日 23:15