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2008年12月25日

オリックス 宮古島マングローブの救世主に

球界初の試みだ。
オリックスが地球温暖化対策として、空気中の温室効果ガス(二酸化炭素)を吸収、減少させる役割を持つ森林を増やすことを目的に、春季キャンプ地の沖縄・宮古島でマングローブ林の植樹活動を開始することが24日、分かった。

プロ球団が独自で地方自治体と手を組み、社会貢献活動を行うのは画期的な試み。

植樹は来年2月、大手旅行代理店JTB西日本の協力でキャンプ中を予定。
宮古島とオリックスがコラボレーションして球界に新風を送り込む。

地球温暖化防止のため、オリックスが春季キャンプを張る沖縄・宮古島でマングローブ林の植樹活動を始めることとなった。
「自分たちの活動が少しでも地球環境の保全に役立てば、と思います。球団として今まで同様、今後も継続して環境保全活動に取り組んでいきたいです」と球団関係者は話した。
世界中で環境問題についての関心が高まっている昨今。
球界全体でも活発化している環境保全活動を、オリックスがリードする。

NPBでは2000年から行っているアオダモ植樹に加え、今年は「チーム・マイナス6%」活動に賛同。
「グリーン・ベースボール・プロジェクト」と銘打ち、二酸化炭素排出量を減らす活動に取り組んだ。
緑色リストバンドを公式戦で着用、「緑の大事さ」を訴えるなど球界全体で環境問題に力を入れている。

今回の活動は、そんな球界の動きのさらに先を行く。
年々減少の一途をたどっているという宮古島のマングローブ林の救済。
海の水質浄化の役割があると同時に空気中の二酸化炭素を吸収し、減少させる効果もあるマングローブの植樹に着手する。

ある調査では成長したマングローブ林の樹木50本で人間1人が1年間に排出する二酸化炭素を吸収できるという。
植樹によってマングローブ林を復活させることは、直接的に地球温暖化防止につながる。
近く発表されるプロジェクトではキャンプ期間中の2月に選手も参加して、第1回の植樹活動を実施。
オリックスと宮古島市は単発ではなく、継続的に活動を続けていく方針だ。

宮古島市は、今年3月31日に「エコアイランド宣言」を発表。
環境保全を地域活性化の重要課題として位置づけるとともに宮古島のブランド化を目指し「エコアイランド宮古島プロジェクト」を推進中だ。
特定の球団と地方自治体が共同で社会貢献活動を行うことは画期的な取り組みで、球界に新たな活動モデルが生まれることになる。

今春、沖縄ではオリックスのほか計9球団がキャンプを張った。
2011年からは巨人の那覇キャンプも決定。
今後、球界全体で沖縄でのマングローブ植樹やサンゴ礁保全活動が展開される可能性が高い。
オリックスが、社会貢献活動で球界のパイオニアとなる。

今年3月に「エコアイランド宣言」を発表し、環境保全を地域活性化の重要課題として位置づける宮古島は、全島を挙げてオリックスのマングローブ植樹活動を支援する方針を固めている。
すでに宮古島市役所、商工会議所、オリックス協力会などが全面バックアップを約束。
加えて市内の小中学生たちに植樹活動への積極的な参加を呼びかけ、環境保全への意識向上を図る。

▽マングローブ
熱帯・亜熱帯に棲息する塩性湿地に群生する植物の総称。
空気中のCO2を減少させるほか、土壌の海への流出を防いだり、水を浄化する役割も持つ。

オリックス2009年度のキャッチフレーズの「大挑戦!」とロゴマークが発表された。
「大挑戦!」は大石監督が秋季練習前に掲げた「挑戦」というテーマをストレートに表現するとともに、“大”石“大”二郎監督のもと、“大”阪の地で“大”きな夢に挑戦するオリックス・バファローズの姿を表している。
佐々木投手チーフコーチと近鉄阿倍野百貨店でトークショーを行った指揮官はロゴマークを掲げ「チャレンジャー精神で恐れずにいきたい」と力強く語った。


スポーツニッポンより

投稿者 trim : 2008年12月25日 13:14