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2009年01月31日

甲子園応援バス、排ガス規制に違反

甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる春夏の高校野球大会に、全国から応援団を運ぶ大型バスが、ディーゼル車の排ガスを規制する兵庫県環境保全条例に違反するケースが相次いでいる。

尼崎公害訴訟の和解などを受け、2004年に改正された同条例は粒子状物質(PM)に加え、窒素酸化物(NOx)も規制した厳しい内容になっているためで、これまで152台に警告を発した。

選抜大会を前に、県は出場する32校と各都道府県のバス各社に注意を促すとともに、悪質な場合は刑事告発も検討する。

県は、同訴訟の和解(2000年12月)と国の公害等調整委員会のあっせん(2003年6月)などを受け、2004年10月に条例を改正。
全国で初めて、自動車NOx・PM法の排出基準を満たさない大型ディーゼル車については、同県尼崎市-神戸市灘区間の通行を禁止し、警告に従わない場合は20万円以下の罰金を 科すことを決めた。

県は幹線道路で街頭検査を始める一方、高校野球大会期間中に2,000台前後の大型バスが集中する同球場周辺に注目。
事前に、バス会社や出場校に不適合車を運行しないよう呼びかけるとともに、球場近くの駐車場で実態を調査したところ、これまでの春夏8大会でそれぞれ1~33台の違反車両を確認し、バス会社に警告文を送付した。

県によると、警告を受けた各社は「規制を知らなかった」「適合車だけで必要台数を確保できなかった」などと釈明。
改善を誓約したため、告発は見送ってきたが、条例改正から4年が経過したことで、規制を徹底すべきだと判断した。

県の担当者は「状況が改善しないのでは、せっかくの条例が骨抜きになる。罰則を受けないよう、バス会社は周辺住民や環境に配慮してほしい」としている。


読売新聞より

投稿者 trim : 2009年01月31日 16:21