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2009年02月15日

「日本にも オバマ旋風巻き起これ―」

「平然と使われ続けた汚染米、汚れているのは米か心か」―。

東洋大学(東京都文京区)が全国の小中学生と高校生から募集した「第22回現代学生百人一首」を発表した。

家族や友情といった身近な内容から、環境問題や政治、食品偽装まで、若者らしい視点で世相を切り取っている。

同大学では昭和62年から毎年、短歌を募集し、「現代学生百人一首」を編(へん)纂(さん)している。
今回も昨年9~11月に全国から寄せられた約6万3,000首から100首を選んだ

「高熱で体温上がると辛いだろ? 地球の今はそんな状況」。
東京都の高3男子は温暖化する地球を人に例えた。

青森県の高2男子は、家庭の中で見つけたささやかなエコを歌にしている。

「母作る 料理はいつも使い回し、ぼくの家では小さなエコだ」

事故米の不正転売やギョーザ中毒事件、ウナギの産地偽装などで揺らいだ「食の安全」では、
「食品に農薬混じるニュース見て 一瞬とまる家族の箸が」(千葉県の高3女子)。

また、冒頭の「平然と―」の歌では、北海道の高3男子が食品偽装問題への怒りを31文字に込めた。

毎年のように首相が代わり不安定な日本の政治に、埼玉県の高1女子が皮肉を漏らす。
「日本にも オバマ旋風巻き起これ みんな待ってる頼れる総理」

若者らしい熱い友情を伝える歌も少なくない。
「悔し泣き 肩を叩いた親友が そっとつぶやく 一人で背負うな」(東京都・高2男子)。

そして、沖縄県の高1男子が詠んだ作品は、まるでいじめなどに苦しむ仲間たちに呼びかけているようだ。
「神様は 誰も隅っこに行かせないように 地球を丸くしたんだ」


産経新聞より

投稿者 trim : 2009年02月15日 23:30