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2009年03月02日

八重瀬町ピーマン部会


ピーマンの拠点産地として、沖縄県内一の生産量を誇る八重瀬町の具志頭ピーマン専門部会(新里聡会長)が2月13日、第14回環境保全型農業推進コンクール(全国環境保全型農業推進会議主催)で農林水産大臣賞を受賞した。
沖縄県内では2例目。

同コンクールは、自然に配慮した農業と栽培技術の向上に取り組む農業団体を表彰する。

新里会長は「部会全体の努力が評価されてうれしい。肉厚で甘く、生でもおいしい八重瀬のピーマンをたくさん食べてほしい」と喜んでいる。


同部会の取り組みは、2004年に新里会長や東江泰彦さん(42)、新垣和幸さん(42)、諸見里満さん(42)がエコファーマーの認定を受けたことがきっかけ。

4人は農薬や化学肥料を控える自然に優しい農業を実践。
さらにコスト削減や栽培技術向上と質の向上を目指して勉強会を続けてきた。

当初は賛同する農家が少なかった。
しかし、小学生を招待した収穫体験や町具志頭学校給食センターへの食材提供などを続けた結果、部会内に理解が深まり、今ではメンバー65人すべてが環境保全型農業を実践しているという。

東江さんと新垣さんは「安心安全な農業が定着している。5年間の取り組みの成果が出た」と笑顔で話す。
諸見里さんは「環境に配慮する農業を皆が続けることで、良質な土を次世代の農家へ残していきたい」と、ブランド継承へ意欲を見せた。
同会の事務局を務める南部地区営農センターの松堂学さんは「農家が努力を継続していけるように見守りたい」と語った。

今後は、PR活動にも力を入れ、献立の考案や「ピーマンの日」の制定、イメージキャラクターなども検討していくという。


琉球新報より

投稿者 trim : 2009年03月02日 17:09