« 地産地消カフェ | メイン | 中小企業交際費 »

2009年04月06日

国連大学、来春から1期生募る

日本で唯一の国連機関である国連大学(東京都渋谷区)が地球環境と平和問題を扱う大学院を設立し、来春から世界で学生を募集する。

開校は来年9月。
国連大学独自の学位(修士、博士)取得に加え、東京大学や早稲田大学など日本の大学との交流も図り、日本の大学の学位も取得できるようにする。

大学院プログラムの設置は昨年末の国連大学理事会で承認された。

同構想はオスターバルダー現学長による新戦略の一環として立てられ、武内和彦・前東京大学国際連携本部長の副学長就任により前進し、トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長ら産業界の協力も取りつけた。


新しい大学院は、今年1月に国連大学内に設立された「サステイナビリティ(持続可能な発展)と平和研究所」に設置される。
同研究所は「地球変動とサステイナビリティ」「国際開発と国際協力」「平和と安全保障」の3分野の研究教育を目的にしており、これに沿った教育に必要な教員選定やカリキュラム開発を進めている。

東大、早大のほか、一橋大学、茨城大学などとの共同プログラムも検討し、海外留学生との交流の場も設ける予定だ。
研究所はガーナの「アフリカ天燃資源研究所」と連携しており、大学院プログラムでも共同教育研究に生かされる予定だ。

また大学内にある他の国連機関での講義や実習を進めて国連システムも学べるようにするほか、アジア工科大学、ガーナ大学などアジア・アフリカの大学・研究機関とも共同教育プログラムの展開を考えており、発展途上国の研究教育にも大きく貢献しそうだ。


学生は修士課程定員20人、博士課程定員10人を予定し、アフリカなど発展途上国の学生を6割、4 割を日本からの学生とする方針で、修了者には「サステイナビリティと平和」修士・博士号が授与される。

設立に必要な資金は40億~50億円とみられる。
政府が必要経費を出し、学生の奨学金や図書館整備などは企業や個人の寄付をあおぐ。
すでに寄付金が無税扱いとなる特定公益増進法人「国連大学協力会」が設立され、寄付金を募っている。

同研究所長も兼務する武内副学長は「学長は『大学を日本社会にも役立つものにするために活動を強化しよう』と主張されている。
大学院設立はアジア・アフリカが大事だといいながらアフリカまで手が回らなかった日本のアカデミアにも貢献できる構想だ。
国連大学も学生の受け入れで活性化し、日本の大学も国際環 境の中で学べる良い機会になる」と期待を寄せている。


フジサンケイ ビジネスアイより

投稿者 trim : 2009年04月06日 10:46