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2009年05月02日

【エコシティー】 千葉県

千葉県の産学官が、県の花である菜の花を使った化粧品を共同で開発した。

菜の花からの抽出エキスを配合したもので、「venapus(ビナパス)」の名称で2月25日から販売を始める。

収穫後に残った葉や茎を使うため、植物資源の有効活用になる。
菜の花農家の収入源拡大にもつながる事業として育てたい考えだ。


商品開発には、千葉県産業振興センター(千葉市)や千葉大学、化粧品製造のモラール(船橋市)、医薬品原料製造の常磐植物化学研究所(佐倉市)、農機製造の昌永工機(市川市)がかかわった。

経済産業省の中小企業地域資源活用プログラムの補助金を活用し、3年間をかけて開発した。

菜の花エキスに含まれるフラボノイドには、抗酸化作用がといい、肌のケアに関心が高い女性層のニーズを見込む。

販売価格はメーク落としが3,150円、洗顔フォームが2,940円。
化粧水は3,360円、クリームは3,780円とした。
商品ホームページを通じて販売する。


千葉県産業振興課によると県内の菜の花栽培面積は、食用が217㌶、観賞用が約32㌶。
食用菜の花は頭頂部だけを刈り取って市場に出荷する。
農家は花の出荷後に残った葉や茎は土に埋め戻している。
「エキスは葉や茎からも取れるため、資源の有効活用にもつながるのではないか」と開発チームに加わったモラールの光安輝雄社長は話す。

千葉県は県産農産品の振興に力を入れている。
省資源につながるビジネスとして普及を目指す。


日経産業新聞(2009年2月26日木曜日)より

投稿者 trim : 2009年05月02日 13:38