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2009年05月06日

廃品消防ホース

日本で廃品となった消防用ホースが、マレーシアで動物たちが川を渡るつり橋に生まれ変わり、希少種保護に役立つことが期待されている。

千葉県の市川市動植物園で生まれたアイデアが元になっている。
園は子供たちに身近な題材から自然保護について考えてもらおうと、ミニ講演会を10日に予定している。

同園の飼育係の水品繁和さん(42)は、園の人気者オランウータンの遊具作りに長年頭を悩ませていた。
綱を登るのが好きなので、頭上から何本も垂らしたが、切り裂かれて長持ちしない。
使用済みの消防ホースに替えたところ、強度は問題ないが、平らで滑りやすく、危なっかしい。
試行錯誤の末、ホースをねじって綱状にすると問題が解決した
何本も垂らして森の中のようにすると、オランウータンたちは飽きることなく遊んだ。
2006年と2007年、このアイデアを大型類人猿の研究に取り組む国際会議で紹介した。

「ホースで野生動物を救ってほしい」という思いもよらぬ依頼が昨年2月、マレーシアから舞い込んだ。
アブラヤシ農園の開発に伴って熱帯雨林が伐採され、生息域が川で分断されて水の苦手なオランウータンが孤立しているという。
水品さんは同国NGO「ボルネオ保全トラスト」の依頼で仲間とともに現地を視察。
日本の消防署や環境保護団体とも協力して使用済みのホースを送り、現地でつり橋を編んでかけた

橋は長さ約20㍍、幅約0.8㍍で、1本20㍍の消防用ホース38本計760㍍を編んで立体的に作った。
先月末には2本目となる40㍍の橋もかけられた。

水品さんは「野生のオランウータンを守るには森を壊さないこと、破壊された森を再生していくことが不可欠。
オランウータンがなぜ絶滅危惧(きぐ)種となったか考え、世界がつながっていることを実感してほしい」と話す。

10日のミニ講演は、園内レストハウス1階のレクチャールームで午後2時と3時の2回ある。
1回15分程度で子供にもわかる内容。
定員各回100人でその場で受け付ける。
入園料は大人420円、小中学生100円。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2009年05月06日 12:19