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2009年07月24日

アオサで緑のカーテン

博多湾で大量に発生するアオサを堆肥(たいひ)にして植物のツタをネットにはわせて日陰をつくる「緑のカーテン」作りに、特定非営利活動法人(NPO法人)循環生活研究所(福岡市東区)が取り組んでいる。

福岡市の委託事業として5月から市内5カ所で行っており、同法人の波多野信子理事長(67)は「市販の堆肥よりコストはかかるが、環境に優しい試みとして広く普及を目指したい」としている。

夏から秋にかけて大量発生する海藻アオサは、食用にも使われるが、海岸に打ち上げられて放置されると腐敗して悪臭を放つ。

市港湾局は博多湾や和白干潟で回収作業を行い、東区の人工島に埋め立てるなどしている。
昨年度は約1,400㌧を海域で回収。
予算は約2,600万円だった。


循環生活研究所は、アオサを堆肥に活用できないか研究し、2006年から市の委託で年間約20~30㌧の堆肥化に成功。ミネラルを多く含み、回収する際に魚の骨や貝殻も混じるため、植物の成長効果が大きいという。

先月には福岡市・天神のりそな銀行福岡支店前に、行員や同法人関係者がアオサ堆肥を入れたプランター5個にゴーヤやヘチマの苗を植え、高さ約2㍍、幅約4㍍のネットを設置した。

同支店営業第6部のマネジャー坂井準司さん(43)は「応接スペースの日差しが強かったが、植物が育てば涼しくなるでしょう」と8月の「カーテン」完成を楽しみにしていた。


西日本新聞より

投稿者 trim : 2009年07月24日 11:24